大川原有重 春夏秋冬

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「北海道や九州の人が米国の西海岸に逃げたら余計被ばくをしてしまう。 そういう汚染の仕方なのです

2014-05-08 23:40:51 | 原子力関係
みんな楽しくHappy♡がいい♪

「北海道や九州の人が米国の西海岸に逃げたら余計被ばくをしてしまう。 そういう汚染の仕方なのです」小出裕章氏4/19那須塩原(内容書き出し)

2014年4月19日 栃木県那須塩原市
-放射能と向き合い、子どもたちの未来を創る-
「未来のために今できること」


セシウム137汚染の世界への拡がり


大気中に放出されて放射性物質はどうなると思いますか?
皆さん分かって頂けると思うけれども、外に出てくれば風に乗って流れる。
そしてこの日本という国は北半球温帯という地域にあって、偏西風という風が常に吹いています。
西風が上空に吹いています。
そうすると、福島第一原子力発電所から放出された放射性物質は、
「偏西風に乗って東へ流れた」というのが本当の事なんです。
どうなったか?というとこうなるんです。
koide栃木19




これが日本です。
福島原子力発電所で真っ赤になった部分があって、
その外側に黄色いところ、それから青いところがありますが、
青いところの方は汚染が少ないところ。
黄色になって赤になってくるとだんだん汚染が高くなってくるっていうものですけれども、
もちろん日本の東北地方関東地方は強い汚染を受けました。
しかし、ここから放出された放射能は偏西風に乗ってずーーっと太平洋を汚染して行って、
米国カナダの西海岸に落ちてしまったのです。

事故が起きた直後に私は沢山の方から相談を受けました。
「もう日本は怖いから海外に逃げようと思う」という相談でした。
しかし、日本でも北海道とか九州に住んでいた人達が、仮に米国の西海岸に逃げてしまえば、
余計被ばくをしてしまう。
そういう汚染の仕方なのです。

原子力発電所というものがたった一回でも事故を起こせば、
そこだけにとどまるのではなくて、全地球に汚染が及んでしまうと、
そういう汚染の仕方をするという事が分かって頂けると思います。

それでも原子力発電所の周辺はもちろん濃密な汚染を受けました。
日本政府が公表した汚染地図がこれです。



福島第一原子力発電所はここにあります。
周辺に点線で二つの円が書いてありますが、内側が20kmで外側が30km。
皆さんは十分御承知だと思いますが、
20kmの範囲は政府が「逃げなさい」と指示を出して、バスを差し向けて、
住民をバスに乗せて避難所に送ったのが20kmです。

30kmの範囲の住民に対しては、「家の中に閉じこもっていなさい」と。
「逃げたい人は自力で逃げはさいよ」というふうな指示を出したのが30kmです。

政府が出したのはそれだけです。

しかし、今聞いていただいたように放射能が外に飛び出してきてしまえば、
その放射能が同心円的に周辺に汚染を広げる道理はないんです。
偏って流れる訳だけです。

当初北風が吹いていたので放射能の雲は南に流れて行って、
福島県の浜通り一帯を汚染しました。
県境を越えて茨城県の北部を汚染して、一時期放射能の雲が太平洋に抜け、
そしてまた、茨城県の南部へ戻ってきまして、茨城県の南部霞ヶ浦の一帯を汚染して、
そして千葉県の北部を汚染して、東京の下町の一部を汚染しています。

ある時には南東の風が吹いていて、放射能の雲は北西に流れていきました。
赤、黄、緑と色が塗ってあるところを分かって頂けると思いますが、この部分が猛烈に汚染を受けたところです。

先程1000平方km、琵琶湖の1.5倍と聞いていただきましたが、
ここが現在無人地帯になっているところです。

なぜこんなことになったか?と言えば、放射能の雲が流れてきた時にここで雪と雨が降ったんです。

先程西川さんの報告にもありましたけれども、
那須に来た時にも那須で雨が降った、だからこの辺が汚れたという解説でしたが、これもそうです。
流れてきた時に雨が降って猛烈な汚染を受けてしまいました。

猛烈な汚染は20kmでもとどまらない。30kmでもとどまらない。
40km、50km離れた彼方でも猛烈な汚染になってしまいました。

ここは福島県の飯舘村という村がありました。
みなさんよくご存じだと思います。
「原子力発電所からは何の恩恵も受けない、自分たちの村は自分たちでつくる」と言って、
長い間苦闘を続けてきて、「日本一美しい山村」と自他共に認める美しい村をつくりました。
しかしそこに放射能が降ってきて、全村離村になってしまいました。

猛烈な汚染をしたところの外側にももちろん汚染地帯はずーっと広がっています。
青い色を塗ったところ、くすんだ緑のところなどが、猛烈なかなりな汚染地帯ですけれど、
ずーっと広がっています。

数字を少し聞いていただこうと思います。
福島県の中通りを縦断して青い帯がありますし、それは栃木県の北部に繋がっている。
そして、群馬県にも繋がっていますが、
この青い帯は内側に薄い青があります。
外側が濃い青になっています。

薄い色の青のところは1平方メートル当たり、よろしいでしょうか、1m四方ですね。
1m四方にセシウムが10万ベクレルから30万ベクレル降り積もったと日本政府が言っている地域がこの薄い青。
濃い青色の方は、6万ベクレルから10万ベクレル、セシウムが降り積もっていると日本政府が言っています。
このくすんだ緑のところは1平方メートル当たり3万ベクレルから6万ベクレルセシウムが降ったよというところです。

この数字を言ってピンとこられた方もいらっしゃると思いますが、
「まだ数字の意味が分からない」という方もいらっしゃると思いますので、
比較の例を聞いていただきます。

私は京都大学原子炉実験所というところで、毎日原子炉や放射能を相手に仕事をしています。
ただし放射能を取り扱おうとするのは特殊な場所でしか取り扱う事は出来ません。
そこは放射線管理区域と呼ぶ場所です。

皆さんは入ることすら禁じられている。
「特別に手続きをしないと普通のみなさんは足を踏み入れる事が出来ない」という場所が放射線管理区域です。

私は仕事がらその場所に入ります。
しかし私が放射線管理区域に足を踏み入れた途端に、
私は水を飲むことを禁じられます。
食べ物を食べることも禁じられます。
そこで寝る事なんてもってのほかです。

「放射能を扱うという特別な仕事のためだけに入っていい」と。
「終わったらさっさと出てこいよ」というのが放射線管理区域です。

しかし、放射線管理区域からは簡単には外に出られないんです。
放射線管理区域の出口には必ず扉が閉まっている。
その扉を開けるためには一つの手続きをしなくてはいけません。
私が放射線管理区域の中で仕事をした。
という事は、私の身体が汚れているかもしれない、放射能で。
私の着ていた実験着が汚れているかもしれない。
放射能を取り扱った手が汚れているかもしれない。

そんな汚れたまま管理区域の外側に出てしまえば、普通のみなさんを被ばくさせてしまうから、
汚れがないかどうかの検査をしない限りはドアが開かないということになっています。

では、ドアが開く基準はいくつか?というと、
1平方メートル当たり4万ベクレルです。

もし私の実験着が1平方メートル当たり4万ベクレルを超えて汚れていれば、
私は実験着をそこで脱いで放射能のゴミとして捨てるしかないんです。
私の手が1平方メートル当たり4万ベクレルを超えて汚れていれば、ドアが開かないから私は出られない。
管理区域の中の流しで必死に洗い、水で洗って取れなければお湯で洗う。
お湯で洗って取れなければ石鹸を付けて洗う。
石鹸を付けても落ちないのなら、
薬品で手の皮が少しぐらい溶けてもいいから落とさないとドアが開かない。

つまり、放射線管理区域の外側には、1平方メートル当たり4万ベクレルを超える様な汚染物は、
どんな物でも持ち出してはいけないし、存在していてはいけないというのがこれまでの日本の法律だったんです。

私はその法律を何とか守ろうとしてずーーっとやってきました。

しかし今や、見て下さい。
このくすんだ緑のところですら、3万ベクレルから6万ベクレル汚れている。
青いところは6万ベクレルを超えているんです。
それも、私の手が汚れているとか、実験着が汚れているとかいうんじゃない。

大地全部が汚れている。

那須塩原はここです。

皆さんにこんな地図を見せるのは大変心苦しいけれども、
「那須塩原は放射線管理区域にしなければいけない」というほどの汚染を受けたのです。

本当の事を言えば、福島県の東半分を中心にして、
宮城県と茨城県の南部・北部・さらに栃木県の北半分、群馬県の北半分、
千葉県の北部、岩手県の一部、新潟県の一部、埼玉県や東京都の一部というところを
放射線の管理区域にしなければならないというほどの汚染が生じたんです。



39:27 http://youtu.be/nQSTlM_9RiA?t=39m27s
一体どこの県がどれだけ汚染したか?という事を
私の知人の沢野さんという方が事細かに計算して教えてくれました。
それがここに書いた数字です。(右側)

福島県を筆頭として、その2番目には栃木県ですが、沢山の放射性物質が降り積もりました。
先程日本政府が広島原爆186発分放出したと言ったものが、この大きな4角で書いたものがその量ですが、
噴き出してきたもののほとんどは太平洋に流れて行きました。

それぞれの県に降り積もったのはこれだけです。
福島県がまず一番多い。
それから栃木県、群馬県、さらに茨城県、宮城県、岩手県とずーーっと、続いていきます。
放出した放射能の全体から言えば、1割か2割です、日本の本土に降ってきたのは。
残りのほとんどのものは偏西風に乗って太平洋に飛んでいって、
遠くカナダの方まで汚染を広げたという事になりました。

これが先程地図で見ていただいた、東北地方関東地方の広大な地域にばら撒かれました。


いま皆さんの地域でも除染という事をやっているかもしれません。
表土を剥いだりして、それをフレコンバックというバックに入れて
どこかに積み上げているという事をやっている訳です。

栃木県でも群馬県でも、もちろん福島県でも。
そこいら中に膨大なフレコンバックの山が今できてしまっています。


でも、その中に含まれているセシウム137という放射能の量は一体どの位だとみなさんは思うでしょうか?

放出された放射能の量は先程もちょっと聞いていただきましたが、
日本政府がIAEAに報告した値で 1.5×10の16乗ベクレル。
で、これが広島原爆168発分なのですけれども、みなさんピンとはこないと思います。
でも10の16乗というのは、10を16回掛けていくという事を示しています。
10倍100倍1000倍1万倍というふうに、
16回掛けるという気の遠くなるような数字という事は分かって頂けると思います。

そのうち、陸地に降下したセシウム137の放射能の量は、約1割か2割にすぎません。
2.4×10の15乗ベクレル(沢野伸浩さん(星陵女子短期大学)の評価)



いずれにしてもこの陸地に降下したものも10の15乗ですから、
10を15回掛けるというほどの膨大な数字だという事はみなさんにも分かって頂けると思いますが、
一体こういう数字に表れてくるセシウム137というものの
放射性物質の重さはどれほどのものだとみなさんは思われるでしょうか?

日本政府がまき散らしたと言っているこの全体の量でも、4.7kgです。

東北地方、関東地方に降り積もったセシウム137の量だけでいうなら、
750gです。

たったそれだけのもの、
片手で簡単に持てるようなものが福島の原子力発電所から噴き出してきて、
東北地方関東地方にダーーーッってばら撒かれた。

そしたら、人々が住めないような土地が広大に広まってしまって、
いまその表土を剥いで次々とフレコンバックの山をつくっているという、そういう事になっている。

その正体がこれだった。
想像もできないほどの僅かな量です。
もちろん五感なんかでは決して感じられません。

私は後からもう一度聞いてもらいますが、
「放射能が目で見えればいいな」と思い続けています。
そうすれば皆さんは危険を感じられる。
大小の違いはあると思うけれども、たったこれだけが東北地方関東地方にばら撒かれてこのような状態になっている。
目にも見えなければ五感で感じつことも出来ません。
そういうものを今私たちは相手にして戦っているのです。

いわきの魅力を全国へ発信 出身者ら「応援大使」に 19日に東京で委嘱状交付

2014-05-08 23:37:58 | 学習
いわきの魅力を全国へ発信 出身者ら「応援大使」に 19日に東京で委嘱状交付
 いわき市は県内外で活躍する市出身者や縁のある人を「いわき応援大使」として委嘱する。女優の秋吉久美子さんやタレントの山崎静代さん(南海キャンディーズ)ら40人とスパリゾートハワイアンズダンシングチームで、19日に都内で委嘱状を交付する。清水敏男市長が7日、市役所で会見し発表した。
 市は平成7年から「サンシャイン大使」を委嘱していたが、東日本大震災の復旧・復興業務に専念するため23年に発展的に解消した。震災から3年余りが経過し、「明るく元気ないわき市」を全国にアピールしようと、新しい「大使」を創設した。
 中央官庁や教育、産業・経済界から、まちづくりやイメージアップに役立つアドバイスなどが得られる人、文化・芸能、スポーツ界から全国に市をPRしてくれる人たちを選んだ。市は今後、名刺や缶バッジ、ネックストラップなどを作り、大使の活動を支援する。
 今回、委嘱を受ける40人の中にはサンシャイン大使を務めていた皆川芳嗣農林水産事務次官(いわき市出身)ら26人も含まれている。秋吉さんはいわき市育ち、山崎さんは映画「フラガール」に出演した。ハワイアンズダンシングチームは団体として委嘱を受ける。
 委嘱を受ける人と団体は次の通り。(50音順、かっこ内は職業、出は市出身者)
 ▽中央官庁=広畑義久(国土交通省大臣官房審議官・住宅局担当)皆川芳嗣(農林水産事務次官・出)渡部晶(内閣参事官・出)▽教育=井上聡史(政策研究大学院大客員教授)柏木昇(東大名誉教授・出)北郷悟(東京芸大理事・彫刻科教授・出)清水潔(明治大特任教授)田口安男(東京芸大名誉教授・出)馬目太一(いわき明星大薬学部客員教授・出)藁谷友紀(早稲田大教育・総合科学学術院教授・出)▽産業・経済=新井洋一(NPOリサイクルソリューション理事長)金成弘之(福島放送取締役・出)小林豊(クレハ社長)斎藤一彦(常磐興産会長・出)佐藤安太(NPOライフマネジメントセンター理事長・出)鈴木紀男(服飾デザイナー・出)鈴木久泰(日本空港ビルデング専務執行役員・出)高木譲一(日本技術士会専務理事・出)高橋公(NPOふるさと回帰支援センター代表理事・出)田中孝雄(三井造船社長・出)林洋和(流通システム開発センター会長・出)蛭田史郎(旭化成常任相談役・出)矢内広(ぴあ社長・出)和田信(ガイアートT・K顧問)▽文化・芸能=あかつ(タレント・出)秋吉久美子(女優)石井ふく子(演出家)金沢翔子(書家)紅晴美(シンガー・ソングライター・出)ケーシー高峰(俳優)坂本紀男(声楽家・出)佐藤和子(美濃焼陶芸作家・出)秤屋苑子(陶芸家・出)船村徹(作曲家)松村栄子(小説家・出)山崎静代(タレント)▽スポーツ=岡田美智子(女子プロゴルファー・出)金古将人(競輪選手・出)小林浩美(日本女子プロゴルフ協会長・出)増田明美(スポーツジャーナリスト)▽団体=スパリゾートハワイアンズダンシングチーム




( 2014/05/08 09:29 福島民報 )

県教委が独自の指導教材第2弾 震災、原発事故受けた家族愛や友情などテーマ

2014-05-08 23:36:11 | 学習
県教委が独自の指導教材第2弾 震災、原発事故受けた家族愛や友情などテーマ
 福島県教委は7日までに、本県独自の指導教材の第2集「ふくしま道徳教育資料集 敬愛・つながる思い」を作成した。東日本大震災や東京電力福島第一原発事故を受けた児童・生徒らの家族愛や友情などをテーマに、まとめた。
 前作に続き、作成委員を務めた教職員が児童・生徒らに取材し、体験や作文を中心に構成した。このうち、小学校編の実践事例集で「風とロック」に参加している猪苗代湖ズの「I love you&I need you ふくしま」の全歌詞を掲載した。歌に込められた復興への思いから感謝の気持ちなどを考えるきっかけにしようと採用した。教科教育学(道徳)を専門とする永田繁雄東京学芸大教授が特別寄稿し、人間関係の大切さを説いている。
 小中学校と高校の3編に分かれ、A4判の約140ページ。千部作成し、県内の小中高校に配布する。教材と同一の内容を盛り込んだCDを本県以外の46都道府県や全国各地の政令指定都市に配る予定。また、県教委のホームページに資料集の全文を掲載し、本県の現状を広く発信する。
 前作は命の大切さを主題に「生きぬく・いのち」として作成した。26年度中に古里への思いを込めた「郷土愛・ふくしまの未来へ(仮称)」をまとめ、3部作として完結する。

( 2014/05/08 11:00 福島民報 )

商品宅配で帰還を後押し 広野町商工会がきょうから 衣料、精肉など13店参加

2014-05-08 23:33:39 | 学習
商品宅配で帰還を後押し 広野町商工会がきょうから 衣料、精肉など13店参加
 広野町商工会は8日、町内の小売店と連携した商品の宅配サービスを始める。避難先から古里に戻る町民の生活を後押しする。13店舗が参加し、電話で注文を受けた日のうちに、品物を届ける。宅配料は無料で、商工会と店側が負担する。商工会関係者は「サービス開始が住民の帰町を決めるきっかけになれば」と期待する。
 参加するのは衣料品店、文具店、精肉店、酒店など。住民が取扱店に午前11時までに電話で商品(計千円以上)を注文すると、取扱店が町商工会に配達を依頼する。町商工会は午後2時から同4時の間に届け、商品の代金を集金する。配達は町商工会に復興支援員として勤める飯島成美さん(47)が担当する。
 同町は東京電力福島第一原発事故による緊急時避難準備区域が平成23年9月に解除されたが、避難先で暮らす町民から「戻っても買い物ができない」という声が出ていた。
 宅配のサービス開始に、同町下北迫字新町の主婦大和田美江子さん(65)は「けがや病気をしたら買い物ができなくなり、サービスがあると助かる。お年寄りにも喜ばれると思う」と話す。同町上北迫字二本椚の主婦根本千恵子さん(65)は「避難している人が町に帰るきっかけになれば」と期待した。
 商工会に加盟する小売り40店のうち、町内で営業を再開したのは24店。このうち13店が宅配サービスに参加した。同町下浅見川にある丸屋酒店の小貫隆幸代表(43)は1人で店を切り盛りする。「配達に出ると店を一時閉めなければならない。宅配サービスは店側にとっても心強い」と歓迎している。
 遠藤智町長は「復興への大きな希望となる。町と商工会が一体となって取り組んでいきたい」と話している。
 4月の町の総人口は5185人で、このうち避難先から帰町届を提出した町民は約25%に当たる1399人となっている。
 問い合わせは町商工会 電話0240(27)2311へ。

( 2014/05/08 11:01 福島民報 )

健康管理で協定締結 浪江町と「JCHO」 町民の甲状腺検査全国で

2014-05-08 23:23:43 | 原子力関係
健康管理で協定締結 浪江町と「JCHO」 町民の甲状腺検査全国で
 浪江町は全国の社会保険病院などを運営する独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO=ジェイコー、本部・東京)と医療・健康管理業務で協定を結んだ。県内市町村と同機構の協定は初めてで、東京電力福島第一原発事故で県内外に避難している町民が、甲状腺検査をより近くにある医療機関で受けられるようになる。協定調印式が7日、二本松市の浪江町役場二本松事務所で行われた。
 式で馬場有町長と尾身茂JCHO理事長が調印した。馬場町長は「全国に避難している町民の安全・安心につながる」、尾身理事長は「支援をさらに充実させたい」とあいさつした。
 協定締結によって、浪江町民はJCHOの運営する全国57病院で甲状腺検査を受けられる。これまで県の検査とは別に町が独自で行ってきた検査は、県内医療機関でしか受けられなかった。
 他に、通常の診療や健康相談、リハビリテーションも受けられる。甲状腺検査をはじめ、料金は全額、町が負担する。
 また、同機構二本松病院の栄養士や理学療法士が仮設住宅を訪れ、住民の健康診断やリハビリを行う。現在、町国保仮設津島診療所で毎週月曜日、JCHOの医師1人が診察している。

( 2014/05/08 11:02 福島民報 )

外部被ばく 前回比最大33%減 伊達市が測定結果を公表

2014-05-08 23:20:32 | 原子力関係
外部被ばく 前回比最大33%減 伊達市が測定結果を公表
 伊達市は7日、昨年7月から12月まで、市民を対象に実施した外部被ばく線量測定の調査結果を公表した。調査に基づく年間推計被ばく線量は、比較的放射線量の高い地域(Aエリア)で前回(平成24年7月から1年間)と比べ最大で33・1%減少した。
 調査は、AエリアとAエリアに隣接する地域(Bエリア)の全住民、比較的線量の低い地域(Cエリア)の15歳以下の子ども、妊婦、希望者らを対象に、バッジ式積算線量計を使用して実施した。年間推計被ばく線量の平均は、Aエリアが1・066ミリシーベルトで前回比0・527ミリシーベルト減(増減率マイナス33・1%)。Bエリアが0・844ミリシーベルトで同0・323ミリシーベルト減(同マイナス27・7%)。Cエリアが0・530ミリシーベルトで同0・182ミリシーベルト減(同マイナス25・6%)。いずれのエリアも推計線量は減少した。記者会見して結果を公表した仁志田昇司市長は「除染が進んだことと、放射線量の自然減が結果に表れた」としている。

( 2014/05/08 11:05 福島民報 )

一丸で福島応援 埼玉県がキャンペーン 旅行推進、産品販売、メニュー提供など

2014-05-08 23:18:01 | 原子力関係
一丸で福島応援 埼玉県がキャンペーン 旅行推進、産品販売、メニュー提供など
 東京電力福島第一原発事故による避難者受け入れなどで本県を支援してきた埼玉県は、早期復興と風評払拭(ふっしょく)のため新たに「福島応援キャンペーン」を展開する。上田清司知事が埼玉県民に本県への旅行を呼び掛けるほか、埼玉県庁の職員食堂での本県産品メニューの提供などを通して、食と観光の魅力を発信する。埼玉県の担当者は「県民一丸で福島の再生を後押ししたい」と意欲を見せている。
 上田知事が7日、記者会見し、キャンペーンの概要を発表した。
 上田知事が埼玉県民や職員向けにメッセージを発信し、家族や職場の旅行で本県を訪れるよう訴える。教育旅行の訪問先としても検討するよう、市町村教委などに働き掛ける。
 風評対策として、埼玉県庁の職員食堂で週1回、なみえ焼そばや会津ソースカツ丼などのご当地メニューを提供し、本県の「食」に関心を持ってもらう。24日まで、さいたま市の県物産観光館「そぴあ」で本県産品の販売会を開いている。喜多方ラーメンや菓子類を売り、食品の安全性をアピールする。
 12日、さいたま市で佐藤雄平知事を招いた講演会を開く。埼玉県内の市町村長や教育長らに本県の復興状況を知ってもらう。
 記者会見で上田知事は「福島の原子力災害は続いている。事故の風化を防ぐためにも全力で(本県に)協力する」と述べた。
 本県の菅原晋也企画調整課長は「支援に感謝したい。大勢の埼玉県民に福島の魅力を知ってもらいたい」と期待している。
 埼玉県は平成23年3月の原発事故発生直後、さいたま市のさいたまスーパーアリーナを避難所として開放した。同月末には、双葉町の仮役場と町民の避難所として加須市の旧騎西高を提供した。
 双葉町の避難所は今年3月、埼玉県に返還され、避難者の多くが本県に戻った。しかし、本県の風評が収まらず、一方で原発事故に対する社会的関心が薄れつつあることから、埼玉県は福島復興キャンペーンを企画した。埼玉県計画調整課の担当者は「双葉町民らとの間で芽生えた縁を大切に、福島を支えていきたい」と話している。
 全国知事会で東日本大震災復興協力本部長を務める埼玉県の上田知事は震災直後から本県をたびたび訪れ、職員派遣などを通じ支援を続けてきた。平成22年12月から昨年3月まで、国土交通省から出向した富岡町出身の広畑義久氏(現・同省官房審議官)が被災地支援担当の埼玉県副知事を務めていた。

・上田清司知事が埼玉県民に福島県への旅行を呼び掛け
・埼玉県庁の職員食堂で福島県産食材メニューを提供
・さいたま市の埼玉県物産観光館「そぴあ」で福島県産品を販売
・佐藤雄平知事の講演会を開き、福島県の魅力をアピール

( 2014/05/08 11:07 福島民報 )

きょうにも築地初出荷 いわき沖試験操業の漁獲物

2014-05-08 23:15:37 | 学習
きょうにも築地初出荷 いわき沖試験操業の漁獲物
 いわき市漁協による試験操業で水揚げされた漁獲物が8日にも東京・築地市場に初出荷される。
 いわき仲買組合が8日に行われる試験操業の漁獲状況を見て、出荷する魚種や数量などを決める。
 出荷先はこれまで県内市場が中心で、県外は宮城、茨城両県内などにとどまっていた。
 東京電力福島第一原発事故が起きる以前、いわき沖の魚は「常磐物」として、築地市場で高い評価を得ていた。現在はミギガレイ、ミズダコ、キチジなどが水揚げされている。

( 2014/05/08 10:50 カ福島民報 )

東日本大震災の震災関連死 3000人超え 放射能高濃度汚染地帯と、その避難先ばかり

2014-05-08 23:14:49 | 原子力関係
東日本大震災の震災関連死 3000人超え 放射能高濃度汚染地帯と、その避難先ばかり ― 2014/05/08 20:35
東日本大震災の震災関連死 3000人超えだそうです。

以下引用

東日本大震災の震災関連死 3000人超える

NHKがことし3月末時点の震災関連死についてそれぞれの自治体を取材してまとめたところ、▽福島県が1691人、▽宮城県が889人、▽岩手県が441人、▽茨城県が41人、▽千葉県が4人、▽神奈川県と長野県がそれぞれ3人、▽山形県が2人、▽東京都と埼玉県がそれぞれ1人で、合わせて少なくとも3076人に上っています。

復興庁のまとめによりますと、去年の同じ時期には2688人で、この1年間で388人増えました。
自治体別では、▽福島県南相馬市が447人と最も多く、次いで、▽福島県浪江町が320人、▽仙台市が258人、▽宮城県石巻市が253人、▽福島県富岡町が237人などとなっています。
全体の半数以上を占める福島県では、津波や地震など震災の直接の影響で死亡した人の数を88人上回り、長期化する避難生活の深刻さが浮き彫りになっています。
以上引用

3.nhk.or.jp/news/html/20140506/t10014245501000.html



放射能高濃度汚染地帯と、その避難先ばっかりじゃないか。


これでも因果関係が無いというんですか??



当店のお客さんで、実家が郡山の方がいらっしゃるのですが、「祖母のお葬式のために里帰りしたら、同級生が2人も心筋梗塞で亡くなっていた」と言ってました。
30代後半の方ですよ。

30代後半で心筋梗塞になりますか?普通

明らかにおかしいんですよ。


美味しんぼみたいに、鼻血程度で騒いでいる問題ではありません。

これらの心筋梗塞は、明らかに震災関連死には入っていないでしょうから。


福島県人口 約8万1500人減少
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/01/post_8953.html



平成24年2月からの落ち込みが激し過ぎる
総務省統計局・人口推計
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.htm

ものすごい減り方。。


23年3月の落ち込みは出国者が41万6千人もいた影響

だけど、その翌年以降も大幅減少



【平成25年11月1日現在(確定値)】
<総人口> 1億2729万5千人で,前年同月に比べ減少 ▲21万8千人 (▲0.17%)
・0~14歳人口は 1637万9千人で,前年同月に比べ減少 ▲15万7千人  (▲0.95%)
・15~64歳人口は 7892万8千人で,前年同月に比べ減少 ▲115万5千人  (▲1.44%)
・65歳以上人口は 3198万8千人で,前年同月に比べ増加  109万4千人  (  3.54%)
<日本人人口> 1億2568万4千人で,前年同月に比べ減少 ▲24万9千人  (▲0.20%)


誰だよ、こんな国にしたのは
by velvet morning

1064.全町民避難の双葉町役場-「美味しんぼ」に鼻血は出ていないと抗議

2014-05-08 23:08:15 | メッセージ
院長の独り言

2014年05月08日
1064.全町民避難の双葉町役場-「美味しんぼ」に鼻血は出ていないと抗議
・まんが「美味しんぼ」-鼻血が出たという描写にマスコミ、双葉町役場、政府まで圧力をかけてきた。
・「美味しんぼ」は、その事実を元にしたわかりやすさから、推進派がお手本にすべきだと例示していたこともあった
・これだけ騒ぎが大きくなると、小学館は次号のスピリッツを発禁処置にする可能性がある

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2014050801.jpg 女性の裸を見ると、鼻血を出すのは「マンガ」のお約束。私が通っていた高校では、あり得ないことを描写するのに「まるで、マンガだ」とよく言っていました。「まるでマンガのよう」と言えば、通常荒唐無稽なことを指しますね。北斗神拳の「おまえは、もう死んでいる」など、真に受けて抗議をする方が間違っています。
 ゴルゴ13でも、よくかけているとは思いますが、どこかは当然フィクションが混ざっているわけで、それはみんな知っていることです。たとえば、ゴジラが東京に出てきて東京タワーを破壊して、下町がめちゃめちゃになったマンガが発売されても、「風評」がたって観光客が減ったとは誰も言いません(そんなことを言えば、バカですから)

 ところが、1059.美味しんぼの鼻血騒ぎ-事実を書いただけで「風評」助長?で紹介した、「美味しんぼ」は全く異なり、ネットに収まらず、ついには公権力が「風評」を楯にして大きな圧力をかけてきました。いくつか大きな報道がなされていますので、ご紹介します。

まず、原作者の雁屋氏(雁屋哲の今日もまた)
2014-05-04
反論は、最後の回まで,お待ち下さい
「美味しんぼ 福島の真実篇」、その22で、鼻血について書いたところ、色々なところで取り上げられてスピリッツ編集部に寄れば、「大騒ぎになっている」そうである。
私は鼻血について書く時に、当然ある程度の反発は折り込み済みだったが、ここまで騒ぎになるとは思わなかった。

で、ここで、私は批判している人たちに反論するべきなのだが、「美味しんぼ」福島篇は、まだ、その23,その24と続く。
その23、特にその24ではもっとはっきりとしたことを言っているので、鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかも知れない。

今まで私に好意的だった人も、背を向けるかも知れない。

私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。

真実には目をつぶり、誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか。
「福島は安全」「福島は大丈夫」「福島の復興は前進している」
などと書けばみんな喜んだのかも知れない。

今度の「美味しんぼ」の副題は「福島の真実」である。
私は真実しか書けない。
自己欺瞞は私の一番嫌う物である。

きれい事、耳にあたりの良い言葉を読み、聞きたければ、他のメディアでいくらでも流されている。
今の日本の社会は「自分たちに不都合な真実を嫌い」「心地の良い嘘を求める」空気に包まれている。
「美味しんぼ」が気にいらなければ、そのような「心地の良い」話を読むことをおすすめする。
本格的な反論は、その24が、発行されてからにする。
雁屋 哲
オーストラリアで生活をされている雁屋氏にとって、何も怖いものはありませんから、少々脅されたくらいでは、逆に反発するのは当然でした。

 何しろ、この「美味しんぼ」原子力安全教の布教のお手本として、わざわざ例示されていた位なのですから。
「原子力PA方策の考え方」
(日本原子力文化振興財団原子力PA方策委員会報告書)p.14
(6)
分かり易さではマンガが第一だ。
正確さを損ないがちな点には十分留意した上でマンガを活用したらよい。ストーリーの面白さがいる。
「美味しん坊」(原文ママ)というシリーズマンガはストーリーもあるし、料理の中身についてもよく解説している。
あの手口に学びたい。
いわば、飼い犬と思われていたマンガに手をかまれたわけですから、反論に熱が入るのは当然です。

美味しんぼの“鼻血” 双葉町が抗議
5月7日 23時18分
小学館の雑誌に連載されている漫画「美味しんぼ」(おいしんぼ)の中に、東京電力福島第一原子力発電所を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す場面があり、地元の福島県双葉町が「風評被害を生じさせている」として、小学館に対して抗議文を送りました。

双葉町が抗議したのは、先月28日に発売された「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載されている、雁屋哲さん原作で花咲アキラさんが描く漫画「美味しんぼ」の内容についてです。
主人公の新聞記者たちが東京電力福島第一原子力発電所を取材したあと、鼻血が出たり、ひどい疲労感に襲われたりする場面などが描かれているほか、双葉町の前町長が実名で登場し、「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と語っています。
これについて、双葉町が7日午後5時にメールとファックスで小学館に対して抗議文を送りました。
抗議文では、「鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はありません」としたうえで、「復興を進める福島県全体にとって許しがたい風評被害を生じさせているほか、福島県民への差別を助長させることになる」としています。
この漫画の表現を巡っては、小学館が今月1日付けの「スピリッツ」の公式ツイッターで「多数のご批判とご意見を頂戴致しました。お寄せ頂いた内容すべてを真摯(しんし)に受け止め、今後の誌面作りに活かしてまいります」とコメントしています。
今回の抗議については7日夜、NHKの取材に対して「担当者がいないのでコメントできない」としています。
福島県双葉町によりますと、双葉町には、雑誌が出たあとの先月30日から6日までに、「福島県産の農産物は買えない」とか「福島県には住めない」、「事実と異なるので小学館に抗議すべき」などの意見が、電話やメールで数十件寄せられているということです。
「美味しんぼ」とは

「美味しんぼ」は、「食」をテーマにした雁屋哲さん原作で、花咲アキラさんが描く人気漫画です。
芸術家で、希代の美食家でもある海原雄山と、その息子で新聞記者の山岡士郎の、親子の確執や料理を巡るぶつかり合いなどが描かれています。
昭和58年に漫画雑誌で連載が始まり、単行本は現在までに110巻、刊行され、累計の発行部数は1億2000万部に達しています。
作品は、食にとどまらず、環境問題のような社会が抱える課題にも踏み込み、東日本大震災のあとは「福島の真実」と題して、原発事故による健康への影響や食品の汚染を取り上げてきましたが、その事実関係を巡って批判も受けていました。
双葉町役場が抗議をしただけでは、何の意味もありませんから、NHKが報道することで相乗効果を狙っているわけです。

 双葉町役場のホームページを覗いてみましょう。

2014050802.jpg 抗議文よりもまず目立つのは、双葉町役場の場所。
秘書広報課 所在地/〒974-8212  福島県いわき市東田町二丁目19-4
現在、双葉町はなんだかんだいったところで、汚染がひどく、一人の町民も住んでいません。まるで死の町だと発言した大臣が更迭されましたが、事実そのものです。このように全町避難している役場が文句を言うところにまず違和感を感じます。そして、全文

小学館への抗議文
 平成26年4月28日に貴社発行「スピリッツ」の「美味しんぼ」第604話において、前双葉町長の発言を引用する形で、福島県において原因不明の鼻血等の症状がある人が大勢いると受け取られる表現がありました。
 双葉町は、福島第一原子力発電所の所在町であり、事故直後から全町避難を強いられておりますが、現在、原因不明の鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はありません。第604話の発行により、町役場に対して、県外の方から、福島県産の農産物は買えない、福島県には住めない、福島方面への旅行は中止したいなどの電話が寄せられており、復興を進める福島県全体にとって許しがたい風評被害を生じさせているほか、双葉町民のみならず福島県民への差別を助長させることになると強く危惧しております。
 双葉町に事前の取材が全くなく、一方的な見解のみを掲載した、今般の小学館の対応について、町として厳重に抗議します。
平成26年5月7日
福島県双葉町
 言われて書かされたのでしょうが、この文章はあまりにもひどい文章です。
そもそも、鼻血が出たと役場に相談する人がいるでしょうか。しかも、双葉町町民は既にばらばらに住んでおり、役場になんて相談しても何の利益もありません。今回の美味しんぼの取材対象は、もと双葉町長なのですから、誰がなんと言っても事故当時に双葉町に住んでいたのは明らかなのです。一人の証言を取り上げてはいけないとしたら、それは単なる言論弾圧です。元町長が話したことをデマというのならば、抗議の先は元町長であるべきでしょう。
 そして、移転している双葉町役場にわざわざ「福島県産の農産物は買えない、福島県には住めない、福島方面への旅行は中止したいなどの電話」をするでしょうか。なんのために、町役場に電話をしますか?何の権力もないのに。農産物のことなら、JAでしょうし、福島県に住むのなら、誰も住んでいない双葉町の役場に電話相談するでしょうか。そして、そもそも立ち入り禁止区域に含まれている町役場に旅行は中止したいと言いますか?これは、町役場が嘘をついているか、あるいは騒ぎを大きくするために町役場にわざわざこのような趣旨の(あきらかに役場の守備範囲を超えた)電話をしたのでしょう。
 そして、最後の「双葉町に事前の取材が全くなく」とは、双葉町民の取材をする場合には、役場を通せという無理難題を押しつけています。そこの住民に取材をする際に役所の許可がいるとは、これは北朝鮮なんでしょうか?それならば、町役場はジャーナリストに許可証を出して、取材の場合には随行する必要がありますね。

と、思うわけです。そして、これだけでは弱いと思ったのか、政府まで横やりを出してきました。

「美味しんぼ」描写、残念=浮島環境政務官
2014050803.jpg 環境省の浮島智子政務官は8日の定例記者会見で、小学館の週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」に掲載された漫画「美味(おい)しんぼ」で、東京電力福島第1原子力発電所を訪れた主人公が鼻血を出すなどの場面が描かれたことに関し、「福島の人も頑張っている中、残念で悲しい出来事だ」と述べた。同省は放射線による健康への影響調査を担当している。
 浮島氏は「言論の自由はあると思うが、風評被害の観点から影響を考えてもらいたい」と指摘した。環境省は、「これまでの科学的知見では、福島第1原発事故に伴う放射線と鼻血の因果関係はない」としている。(2014/05/08-18:29)
この女性議員は2012年近畿ブロック公明党
なるほど読めますね。そして、環境省はがれき拡散の時に「環境省は廃棄物やがれきの処理は担当するが、放射能に関しては技術的知見を持ち合わせていない」と堂々と述べたにもかかわらず、いつのまにか放射能の専門家になってしまったようです。
放射性物質対策に関する不安の声について
平成26年5月8日
環境省環境保健部
 東京電力福島第一原子力発電所の事故による被ばくにより、確定的影響の1つとされる疲労感や鼻出血といった症状が多数の住民にあらわれているのではないかとご不安の声をいただきましたので、このような不安による、不当な風評被害が生じることを避けるとともに、福島県内に住んでおられる方々の心情を鑑みて、環境省としての見解を以下のようにお示しいたします。
国連(原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR(アンスケア))が、これまでの知見に基づき公表した「2011年東日本大震災と津波に伴う原発事故による放射線のレベルと影響評価報告書」(平成26年4月2日公表)によれば、住民への健康影響について、「確定的影響は認められない」とされています。
東京電力福島第一原子力発電所の事故の放射線被ばくが原因で、住民に鼻血が多発しているとは考えられません。
鼻血は増えていないとは書いていないところに、役人臭をものすごく感じますね。これは。環境省がこんなメッセージを発表して、どういった意味があるのか疑問に思いますね。本当に



 放射能の実害に苦しんでいる双葉町役場が、事故原因を作った東電の小手先を担いで、「鼻血」を話題にした「美味しんぼ」をたたく。まさしく、分割して統治せよを見事に実現化しています。

 来週発売予定のスピリッツ、はたして無事発行することができるでしょうか。

酪農家800日に密着 映画「遺言」福島市で18~20日

2014-05-08 16:51:53 | 原子力関係
酪農家800日に密着 映画「遺言」福島市で18~20日河北新報

 福島第1原発事故で全村避難を強いられた福島県飯舘村の酪農家らの姿を追ったドキュメンタリー映画「遺言 原発さえなければ」が18日から福島市で公開される。
 豊田直巳(57)、野田雅也(39)両監督はフォトジャーナリストとして、チェルノブイリやチベットの核実験場などを取材してきた。原発事故直後から約800日間、飯舘村前田地区の長谷川健一区長(60)を軸に、厳しい避難生活に立ち向かう村の酪農家の姿に迫った。村に月3、4回通い、撮りためた映像は計約250時間に上る。
 題名は、2011年6月、原発事故で将来を悲観して自殺した相馬市の酪農家男性が、堆肥小屋の壁に書き残した言葉から取った。記録性を重視したため、上映時間は3時間45分に及ぶ2部5章の大作となった。
 上映は18~20日午前10時から福島市の「フォーラム福島」で。豊田、野田両監督が3日間とも劇場であいさつする。
 劇場公開は福島市で6カ所目。野田監督は「原発事故から3年がたち、多くの意見が交錯している。映画が描写する原発事故直後の状況に立ち返り、認識を共有するきっかけになれば」と話している。
 連絡先は映画「遺言」プロジェクト090(7523)7947。


2014年05月06日火曜日

国が本格除染開始、住民独自に土壌測定 飯舘村比曽地区

2014-05-08 16:50:34 | 原子力関係
国が本格除染開始、住民独自に土壌測定 飯舘村比曽地区河北新報


土壌の放射線測定装置の使い方を学ぶ住民有志
 国の本格除染が本年度から始まった福島県飯舘村で、比曽地区の住民たちが田畑などの土壌汚染を測定する活動に乗り出した。「帰村、復興の可否は除染にかかっている。国任せでなく、自らが現状を知り、除染の効果を検証したい」と話し、専門家の助けを得て、仲間に広めていく考えだ。

 活動を呼び掛けたのは農業菅野義人さん(62)=福島県二本松市に避難中=。4月下旬、住民の有志7人が比曽地区集会所で初会合を開き、放射線測定機材を扱う講習を行った。
 菅野さんは、前区長の農業菅野啓一さん(60)と地区の空間線量マップ作りなどに取り組んできた。3年前から支援する高エネルギー加速器研究機構(つくば市)の岩瀬広さん(38)がこの日、測定方法を指導した。
 岩瀬さんは従来の機材を改良し、金属缶に鉛線を巻いて外界の放射線をカットし、測定器に取り付けて土の線量を測れる装置などを提供した。
 住民らは集会所の庭で代わる代わる測定試験を体験し、表土と、4、5センチ掘り下げた土中を測って放射線量を比較した。その結果、線量は大幅に減り「これが除染の効果か」と話し合った。
 避難先の同県川俣町から参加した女性は「帰ってきたいが、帰れるかどうか。その希望を自分で見つけたい」と語った。
 村東南部の比曽は居住制限区域になり、約90世帯が避難生活を送る。村では既に9地区で国の除染作業が始まり、水田約30ヘクタールが廃土の仮々置き場になると決まった比曽でも近く着手の見込みだ。
 「作業が始まる前に、自分たちの田畑をきちんと測り、農業を再生できる除染となるよう確かめていく。測定を通じ、ばらばらに離れた住民の協働も取り戻したい」と、菅野義人さんは話す。
 さらに多くの参加者を募り、放射線の知識や測定法に習熟してもらい、地域ごとに班をつくって活動を進めるという。


2014年05月08日木曜日

「美味しんぼ」描写 双葉町が小学館に抗議「許しがたい風評被害

2014-05-08 16:47:59 | 原子力関係
「美味しんぼ」描写 双葉町が小学館に抗議「許しがたい風評被害」河北新報

 小学館の漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された「美味(おい)しんぼ」の中に、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す場面があることについて、福島県双葉町は7日、小学館に抗議文を送った。
 抗議文では「鼻血等の症状を訴える町民が大勢いるという事実はない」と強調。県外から「福島県産の農産物は買えない、福島県には住めない、福島方面への旅行は中止したいなどの電話」があったとして「許しがたい風評被害を生じさせている」「差別を助長させる」と批判した。
 掲載されたストーリーは、主人公らが原発の取材後に鼻血が出るなどし、双葉町の前町長が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と明かす設定。主人公を診察した医師は「福島の放射線とこの鼻血とは関連づける医学的知見がありません」と指摘する。
 双葉町は「町には事前の取材が全くなかった。誤解を招きかねない内容で、看過できないと判断した」(秘書広報課)と説明している。


2014年05月08日木曜日

帰町時期、難しい判断 課題を総合的に検討 楢葉町長

2014-05-08 16:45:25 | 原子力関係

帰町時期、難しい判断 課題を総合的に検討 楢葉町長河北新報


町政懇談会で町民の意見を聞く松本町長。難しい決断の時期が間近に迫る=2日、いわき市

 福島第1原発事故で全町避難している福島県楢葉町の松本幸英町長が5月下旬、住民の帰町時期を判断する。4月21日から計13回の町政懇談会を開き、町民の声を聞いた。町の第2次復興計画では、最短で2015年春に本格復興期に入るが、町民や議会には放射線や生活環境への不安などから早期帰町に慎重な声も多い。「町政史上、最も重要な局面」(青木基議長)との声も上がり、難しい政治決断が迫る。

<悩みと危惧一致>
 「だいぶ腹は固まってきた」。2日、福島県いわき市で開いた最後の町政懇談会後に松本町長が語った。
 「町民の悩みは、私たちが危惧していることとほぼ一致していた」と説明。「除染の効果、(福島第1、第2)原発の安全性、賠償。大きな課題はこの3点に集約される」と総括した。
 楢葉町が3月に策定した帰町計画は、判断の考慮要件として「除染の効果」「交通インフラ」「買い物環境」など24項目を挙げた。松本町長は「一つ一つ丁寧に検討し、総合的に帰町を判断する」と言う。
 町が懇談会で示した資料では要件を満たしたと受け取れる評価も多い。
 「除染の効果」は、町が設けた検証委員会の報告として「希望する人は帰還し、居住が可能」「継続的な除染や防護対策が必要」と記した。
 国直轄の除染は3月に終了したが、懇談会では放射線への不安が噴出した。水源である木戸ダムの湖底の除染を求める意見も強い。町は「国に徹底した対応を求める」との姿勢を示した。
 帰町のため避難指示が解除された場合、精神的賠償は原則1年で打ち切られる。加えて、不動産の賠償額は避難指示期間で変わる仕組みだ。

<15年は非現実的>
 町議の一人は「帰還の準備や賠償などを考えれば、復興計画の15年春は現実的ではない」と指摘。50代男性は「家を修理するにも大工が足りない。除染廃棄物の仮置き場もたくさんある。原発の状態も不安だ。避難時のあのつらさはもう味わいたくない」と言う。
 早期の帰還を促す政府は4月1日、田村市都路地区の避難指示を解除した。川内村東部地区についても早ければ7月下旬に解除する方向で検討している。楢葉町関係者は「一部が避難区域の田村、川内と違い、楢葉は今も全町避難している。全く機能していない町に帰る初のケース。町をどう取り戻すか、非常に難しい」と解説する。
 懇談会では「国のペースに乗せられず、慎重に判断すべきだ」との声も出た。徹底した除染や賠償の運用は、町単独で解決できる問題ではないだけに、帰町判断の内容は単に時期を示すだけではない可能性もある。
 松本町長は「時間がたつほど失う物は大きい」と述べる一方、「言葉を選んで判断したい。手順を踏んで町民の声を聞いたことで、国との協議でも強く意見を主張できる」と話している。


2014年05月08日木曜日

「日の丸」原発問題に揺れる台湾

2014-05-08 16:44:07 | 原子力関係
「日の丸」原発問題に揺れる台湾
産経新聞 5月3日(土)20時51分配信
「日の丸」原発問題に揺れる台湾
4月27日、台北の総統府周辺で行われた反原発パレードには最大野党、民主進歩党の蔡英文前主席(前列右から2人目)も参加した(写真:産経新聞)
 建設中の台湾電力第4原子力発電所をめぐり、台湾社会が揺れている。日本企業が主要部品を供給する“日の丸原発”だが、着工から15年目となる今年も完成していない。建設過程でトラブルが多発したのが原因の一端で、東京電力福島第1原発事故の発生により一般市民にも懸念が広がった。11月の統一地方選や2016年の次期総統選を控え、逆風を避けたい馬英九政権の建設推進の姿勢に変化が生じつつある。(台北 吉村剛史、写真も)

 「失礼ですが、東電福島第1原発に比べて津波防波堤をはじめ、より手厚い7つの防災施設が設計されています」

 4月26日、台湾北部・新北市貢寮の第4原発建設地。台電は有馬朗人元東京大総長や細田博之自民党幹事長代行など、日本から迎えた識者や国会議員計16人を前に安全性を強調した。

 西に約40キロ離れた台北市内ではこの日、反原発の市民団体が総統府前で抗議の座り込みを行った。翌27日には約3万人(警察発表)規模の反原発デモがあり、原発の即時建設中止を求める最大野党、民主進歩党の蔡英文前主席らも参加した。民放テレビの世論調査では約6割の市民が建設に反対しているという。

 地下資源に乏しい台湾はエネルギーの9割以上を輸入に頼っている。しかし、民進党の広報担当者は「台湾は面積が小さく地震も多い。第4原発の半径30キロの人口は600万。米露に続いて日本で事故が起きた以上、危険性は明白だ」と指摘し、LED(発光ダイオード)電球の普及推進などで電力不足は回避できると主張する。

 一方、第4原発に詳しい輔仁大学の謝牧謙教授は、「原発はすでに完成直前。試運転は行うべきだ。順調に進んでも稼働は16年以降になる」と主張する。

 米国企業中心の第1~3原発とは違い、第4原発では初めて台電が事業主体となった。主要部品は日本が供給したが、細かい部品を担当する日本企業は一本化されず、建屋や配管工事も地元に分割発注された。

 謝教授は、モザイクのような寄せ集めになったため建設中にトラブルが多発したと指摘。資金は当初予定の倍近い3千億台湾元(約1兆円)まで膨らんだ。

 こうした中、馬英九政権は4月27日、第4原発1号機は安全検査後に作業を全面停止し、2号機は施工を即時停止すると決めた。馬政権は第4原発の商業運転を14~16年に始め、第1~3原発は寿命を延長せずに順次停止する漸減政策を掲げてきたが、野党や市民の反発でさらなる後退を余儀なくされている。

 民放の世論調査では、馬政権の支持率は10%前後に低迷している。不人気な政策を押し通す支持基盤に欠けており、与党の中国国民党の幹部は「主要選挙前にこの問題に触れるのは不利だ」とし、馬総統の任期内の決着を事実上見送る姿勢をにじませた。

 ■台湾電力第4原発 改良型沸騰水型軽水炉(ABWR、出力135万キロワット)2基で構成。正式名は「龍門」。1980年計画開始。99年着工。日立製作所が1号機、東芝が2号機の原子炉圧力容器を供給。2基ともタービン発電機は三菱重工業が担う。