柏崎原発で喫煙厳禁区域に吸い殻 5回見つかる
火災や人身事故が相次ぐ東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の放射線管理区域で9~10月、5回にわたりたばこの吸い殻が見つかっていたことが11日、分かった。東電が明らかにした。管理区域は喫煙厳禁のエリア。
東電によると、吸い殻が見つかったのは2、3、5号機のタービン建屋など。いずれも火は消えていた。ほかに5号機では新しいたばこ1本が落ちていた。
同様に喫煙が疑われる事例は2006~08年度にも計25件あった。
放射線管理区域に出入りできるのは、放射線従事者に登録された東電や協力企業の社員だけ。喫煙や飲食は禁止され、たばこやガムの持ち込みも禁じられている。
柏崎刈羽原発は2007年の新潟県中越沖地震で火災が発生、稼働中の原子炉が自動停止した。営業運転再開に向け点検や耐震強化工事が続く中、今年11月までに火災11件、人身事故57件が起きている。
2009/12/11 16:12 【共同通信】