大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

ヨウ素剤の配備状況 国が調査

2014-05-14 16:54:02 | 原子力関係
NHK

原発事故が起きた際甲状腺の被ばくを防ぐ「ヨウ素剤」が新潟県で1年以上配備されないままになっていた問題で、国は新潟県柏崎市でヨウ素剤の保管状況などについて調査を始めました。
ヨウ素剤は原発事故の際に服用すると甲状腺の被ばくを防ぐ効果があるとされ、国は、原発から30キロ圏内に住む人などが服用できる十分な数を確保しておく必要があるとしています。
ところが、新潟県がヨウ素剤の購入手続きを怠ったため、柏崎刈羽原子力発電所から30キロ圏内の地域で必要な130万錠余りが1年以上配備されないままになっていました。
事態を重く見た内閣府は原発から30キロ圏内などにある全国の合わせて24の道府県を対象に、ヨウ素剤が適切に配備されているかどうか調査を行っていて、新潟県でも13日から調査を始めました。
このうち柏崎刈羽原発からおよそ7キロ離れた柏崎市の施設には内閣府の原子力防災専門官が入り保管されている5000錠のヨウ素剤の状況や使用期限を確かめていました。
内閣府は今月中に全国の調査を終えることにしています。
新潟県医務薬事課の新井一仁参事は、「国にしっかりと確認をしてもらい、住民の信頼を取り戻したい」と話していました。
05月13日 11時54分


下北半島の地下構造調査を視察

2014-05-14 15:53:24 | 原子力関係
NHK

使用済み核燃料の再処理工場など多くの原子力施設が立地する下北半島の詳しい地下構造を把握するため、国の原子力規制庁が今月はじめから半島周辺の地質調査を開始し、規制委員会のメンバーが調査の様子を視察しました。
下北半島には、六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場や東北電力の東通原子力発電所など数多くの原子力施設が立地し、それぞれの施設への地震の伝わり方などを把握するために、半島周辺の地下構造を詳しく調べる必要があるという指摘が専門家から出されています。
これを受けて原子力規制庁は今月2日から半島周辺の地質調査を始め、12日から2日間、原子力規制委員会の島崎邦彦委員が調査の様子を視察しています。
島崎委員は、六ヶ所村の港に停泊している調査船に乗り込んで、下北半島沖にある長さ84キロの「大陸棚外縁断層」と呼ばれる海底断層の調査で使う音波を発射する機材などを確認していました。
今回の調査は、「大陸棚外縁断層」が位置する太平洋沖を含め、下北半島を横断して陸奥湾にかけての東西およそ55キロの範囲が対象になり、この中には内陸の活断層も位置しています。
原子力規制庁は人工的な震動を起こす機器などを使って深さ10キロ程度の地下の構造を詳しく調べる方針で来月初旬ごろまで調査を続けることにしています。
05月12日 18時47分

下北半島の海底断層調査を視察

2014-05-14 14:52:18 | 原子力関係
NHK

原子力規制委員会の島崎邦彦委員は、13日までの2日間、青森県下北半島の地下構造を把握する調査に同行し、13日朝は太平洋の沖合にのびる海底断層の調査を視察しました。
青森県下北半島には使用済み核燃料の再処理工場など多くの原子力施設が立地し、原子力規制委員会は専門家から地下構造を詳しく調べる必要があるという指摘を受けて、今月2日から下北半島周辺の地質調査を行っています。
規制委員会の島崎委員は、13日までの2日間調査に同行し、13日朝は東通村の沖合に出て「大陸棚外縁断層」と呼ばれる長さ84キロの海底断層などの調査を視察しました。
調査を終えて島崎委員は、「調査の目的は断層の調査方法を高度化するためで、安全審査に役立つデータを得るためではないが、もし役立つデータが得られれば活用したい」と述べて、六ヶ所村の再処理工場を対象に規制委員会が行っている安全審査でも調査データを活用する場合があるという考えを示しました。
今回の調査は、「大陸棚外縁断層」が位置する太平洋沖を含め、陸奥湾にかけての東西およそ55キロの範囲が対象になり、内陸には活断層もあります。
原子力規制委員会は人工的な震動を起こす機器などを使って来月初旬ごろまで深さ10キロ程度の地下の構造を調べ、今後数か月かけて分析結果をまとめることにしています。
05月13日 12時29分


美味しんぼ 復興相「誠に遺憾」

2014-05-14 13:50:23 | 原子力関係
NHK
5月13日 15時54分

根本復興大臣は閣議のあとの記者会見で、雑誌に連載されている漫画「美味しんぼ」で登場人物が「福島県内には住むな」などと発言する場面が描かれていることについて、「誠に遺憾だ」としたうえで、健康不安や風評被害の払拭(ふっしょく)に取り組む考えを強調しました。

「美味しんぼ」は、小学館の雑誌に連載されている漫画で、今週号の中で、福島県双葉町の前町長や福島大学の准教授が実名で登場し「福島県内には住むな」とか「人が住めるようにすることはできない」などと発言する場面が描かれています。
これについて、根本復興大臣は閣議のあとの記者会見で「漫画とはいえ、地元の方々の不安や風評被害を招きかねない内容が描写されていることは誠に遺憾なことと言わざるをえない」と述べました。
そのうえで、根本大臣は「復興庁として今後も、関係省庁や関係自治体と連携を密にしながら、引き続き、健康不安や風評被害を払拭するための政策をしっかりと進めていきたい」と述べました。

「移動販売」2台目運行開始 都路地区でセブン-イレブン

2014-05-14 12:49:21 | 原子力関係
避難指示が解除された田村市都路地区東部などで移動販売を行っているセブン-イレブン・ジャパンは12日、地区内で2台目となる移動販売車を導入し、運行を始めた。住民の買い物支援を拡充する。
 同社は昨年9月から同地区で移動販売を開始。月~金曜日に希望する世帯を回り、日用品や食料品を中心に販売。多い日で1日50軒程度を回っている。巡回の要望が増えてきたため増車し、今後は営業範囲を広げる。同社によると利用者の大半は車などを運転できない高齢者。避難指示解除後は、買い物手段の確保が課題の一つとなっている。
 配達を担当するセブン-イレブン船引店の鈴木友和さん(39)と大槻哲勇さん(45)は「1台では手いっぱいだったが、今後はお客さんと触れ合う時間も取れるようにしたい」と話した。
(2014年5月13日 福島民友トピックス)

「進撃の巨人」軍艦島で撮影

2014-05-14 11:50:33 | 学習
「進撃の巨人」軍艦島で撮影NHK
「進撃の巨人」軍艦島で撮影
世界文化遺産に推薦されている長崎市の「軍艦島」で、巨人と人間の戦いを描く人気漫画「進撃の巨人」を原作とする実写の映画の撮影が行われました。
映画は、諫山創さんの人気漫画「進撃の巨人」が原作で、巨人と人間の戦いを実写で描きます。
映画の撮影は、「のぼうの城」などで知られる樋口真嗣 監督がメガホンをとり、長崎市の端島、通称、「軍艦島」で今月11日から行われました。
樋口監督は軍艦島の魅力について「何十年もかけて朽ちていった町を見た時に、ばく大なエネルギーをかけて築き上げたものが自然にかえっていく姿が想像できた。同時に、自分たちが滅びた場合に世界がどうなるのか、リアルに感じられた」と述べました。
その上で、撮影の場所に選んだ理由について「巨人という理不尽な存在に迫害されて狭まっていく人間の生活を想像したとき、軍艦島の風景が自然に思い浮かんだ。コンピューターグラフィクスでは、描けない厚みがあり、映画を作る者として心が揺さぶられた」と話しています。
軍艦島で撮影が行われた映画「進撃の巨人」は、来年夏、全国で公開される予定です。
05月14日 09時32分

県の食品企業 輸出額40%増

2014-05-14 11:49:20 | 学習
県の食品企業 輸出額40%増NHK
食品の輸出に取り組む千葉県内の企業でつくる協議会は、去年の輸出額が67億7000万円あまりと、前の年より40%増加し、過去最高となったと発表しました。
食品の輸出に取り組む千葉県内の48の企業や団体でつくる、「千葉ブランド農水産物・食品輸出協議会」によりますと去年の輸出額は、67億7218万円と前の年よりおよそ20億円増え、率にして40%増加し、過去最高となりました。
増加の主な理由として、既存の輸出先に対する輸出量の拡大を図ったことや、新規に香港にインスタントのみそ汁を輸出したり、東南アジアへのコメの輸出を成功させたりした企業があったこと、それに、円安の効果が後押したことなどを挙げています。
協議会では、ことし5月から10月にかけてタイや香港、シンガポールで日本の食品を紹介し、現地企業との商談につなげる大規模な展示会を行う予定で、去年を9%上回る73億9065万円の輸出額を見込んでいるということです。
千葉ブランド農水産物・食品輸出協議会は「生産者、商社、流通などさまざまな業種の間で有益な情報を共有し、連携を図ることで、さらなる輸出の拡大につなげたい」と話しています。
05月13日 16時33分

ケネディ米大使、14日から本県訪問 根本復興相と会談

2014-05-14 11:48:32 | 原子力関係
 ケネディ駐日米大使は12日、復興庁で根本匠復興相(衆院福島2区)と会談し、就任後初めて本県を訪れ、東京電力福島第1原発などを視察する意向を伝えた。ケネディ氏は本県視察について「東京電力福島第1原発と代替エネルギー施設を訪れたい」との考えを示した。米大使館などによると、14日に来県し福島第1原発に入り、15日に楢葉沖の洋上風力発電の実証施設などを視察する。
 会談は冒頭のみ公開。昨年1月に岩手、宮城両県を訪問したケネディ氏は「被災地の立ち直る力と勇気に感銘を受けた」と述べ、今後も支援する考えを示した。根本氏は「就任直後から被災地を訪問され、心から感謝する」と謝意を表明。被災地支援をきっかけに生まれた若い世代の交流で「日米関係がさらに進化することを期待する」と強調した。また廃炉などをめぐり、専門的な分野での米国の協力を要請した。
(2014年5月13日 福島民友ニュース)

古美術商強殺事件で夫婦逮捕へ

2014-05-14 11:47:08 | 学習
古美術商強殺事件で夫婦逮捕へNHK
今月3日、東京・国立市の古美術店で、経営者の男性が殺害され古美術品のつぼや刀剣などが奪われた事件で、警視庁は群馬県内に住む60代と40代の夫婦が、事件に関わった疑いが強まったとして任意同行を求めました。
取り調べを進め、容疑が固まり次第、強盗殺人の疑いで逮捕する方針です。
この事件は、今月3日、東京・国立市にある古美術店、「孤董館」の事務所で、経営者の田代正美さん(73)が刃物で刺されて殺害され、古美術品のつぼや刀剣などが奪れたものです。
これまでの調べで、田代さんは殺害されたとみられる日の夕方に「客がいて帰れない」と電話で妻と話していたほか、同じ時間帯に店の前に車が止まり男女2人が乗っているのが目撃されていたことがわかりました。
また、同じ車が関越自動車道を通って群馬県方面に走り去っていたこともわかり、捜査を進めた結果、群馬県内に住む60代と40代の夫婦が事件に関わった疑いが強まったということです。
警視庁は夫婦に任意同行を求め、このうち妻の取り調べを始めました。
夫についても取り調べを進め、容疑が固まり次第、2人を強盗殺人の疑いで逮捕する方針です。
05月14日 09時22分

米粉需要拡大へコスト削減検討

2014-05-14 11:45:52 | 学習
米粉需要拡大へコスト削減検討NHK
菓子などの原料となる米粉の需要拡大に向けた対策を検討する県の初めての会合が開かれ、年内に、米粉の製造コストを削減するための方法をとりまとめることを確認しました。
米粉用のコメの生産を巡っては、平成23年に、県内で過去最高となる1万4000トンが生産されたものの、その後、米粉の需要が当初の予想を大きく下回ったことから、去年の生産量は3分の1近くまで落ち込んでいます。
こうした中、県は13日、米粉の需要拡大を図るための初めての会合を開き、米粉の製造会社など10社の担当者が出席しました。
この中で県の担当者は、「米粉は、小麦粉と比べると精米や製粉にコストがかかるため、低コスト化を進めることが重要だ」と指摘しました。
続いて出席者からは、「コスト削減は、業界全体で取り組むことが必要だ」とか、「米粉の需要を拡大するには魅力的な商品の開発が必要だ」といった意見が出され、年内に、米粉の製造コストを削減するための方法をとりまとめることを確認しました。
座長を務める新潟大学農学部の大坪研一教授は「米粉の加工や流通などを一括して低コスト化を進めることが必要だ。コメの産地として米粉をいかにアピールするか検討したい」と話しています。
05月14日 09時19分

4年ぶりホシガレイの試験放流

2014-05-14 11:44:27 | 学習
4年ぶりホシガレイの試験放流NHK
4年ぶりホシガレイの試験放流
震災と原発事故の影響で中止となっていた高級魚、ホシガレイの稚魚の放流が、4年ぶりに相馬市の松川浦で始まりきょうは、およそ3500匹が海に放たれました。
ホシガレイの稚魚の放流は、県水産試験場などが行ったもので相馬市の松川浦では、6センチほどに育った稚魚およそ3500匹が、トラックの水槽から海に放流されました。
来月までに、あわせておよそ8000匹が放流されます。
福島県は、ヒラメよりも高値で取り引きされるホシガレイを福島県沖の新たな特産にしようと、平成6年から稚魚の栽培と放流を続けていました。
しかし、震災の大津波で大熊町にある稚魚の飼育施設が壊れ、原発事故のため再開の見通しが立たなくなりました。
県は、いわき市に仮設の施設を設けてことし一月、稚魚の飼育の再開にこぎ着け、4年ぶりの放流が実現しました。
福島県沖のホシガレイは、現在、国が出荷停止を指示していますが今回放流した稚魚が漁獲できる大きさになるには、これから1年かかるため、県では、1年後には水揚げできることを期待したいとしています。
また県では、稚魚の飼育を本格的に進めるため、今後、相馬市の沿岸部に大熊町と同規模の飼育施設を建設して、平成29年度中に再開させたいとしています。
県水産試験場の松本育夫相馬支場長は、「4年ぶりの放流で数は少ないが感慨深いものがある。今後も継続して取り組んでいきたい」と話していました。
05月13日 21時32分

山菜7点基値超え出荷制限へ

2014-05-14 11:39:09 | 原子力関係
山菜7点基値超え出荷制限へNHK
山菜7点基値超え出荷制限へ
福島県が行っている山菜の放射性物質の検査で、13日、新たに7点が食品の基準値を上回り、出荷が制限されることになりました。
検査した山菜が基準を超える割合は去年のシーズンより半分以下に減っていますが、いまでも基準を超えるものが出ていて県は放射性物質が山林の地面に残っていることが原因だと分析しています。
県が行っている山菜のモニタリング検査で、食品の放射性物質の基準である1キロあたり100ベクレルを超えると、市町村ごとに出荷が制限されます。
13日の検査では、いずれも野生のもので、
▼広野町の「ぜんまい」で700ベクレル、「わらび」で430ベクレル、
▼相馬市の「うど」で460ベクレルなど、7点で基準値を超えました。
これらの品目は市町村ごとに政府から出荷が制限されることになります。
山菜の今シーズンのモニタリング検査で基準値を超えたのは、これで383のサンプルのうち16点で、割合は4.2%となっています。
基準値を超えた割合は、おととしの19.5%、去年の11.4%に比べると減っていますが、いまだに一定の割合で基準を超えるものがでていることについて福島県は放射性物質が山林の地面に残っていることが原因だと分析しています。
05月14日 10時18分

ホシガレイ4年ぶり放流 相馬・松川浦に3500匹

2014-05-14 11:32:38 | 学習
ホシガレイ4年ぶり放流 相馬・松川浦に3500匹河北新報


放流されたホシガレイの稚魚
 福島県は13日、相馬市の松川浦に4年ぶりにホシガレイの稚魚約3500匹を放流した。福島県沖での放流は、同県大熊町にあった施設が東日本大震災で被災し、中断していた。15日に約3500匹を、来月にも約1000匹を放流する予定。
 いわき市の県水産試験場の仮設施設で6センチほどに育てた稚魚を、松川浦につながる宇多川河口部に放した。松川浦周辺で成育し、来秋には漁獲可能な30センチ以上になるという。
 ホシガレイは希少価値が高く、ヒラメよりも高値が付く。震災前には1キロ2万円で取引されたこともある。県は1994年から稚魚の放流を続けてきた。
 ホシガレイは現在、福島第1原発事故に伴う国の出荷停止の対象になっている。販売可能な試験操業の対象にもなっていないが、県水産試験場は「漁獲可能になった時に、漁業者が利益を得られるようにしたい」と、放流とともに放射性物質の調査を続ける。


2014年05月14日水曜日

廃棄物保管建屋プールから漏水 女川原発

2014-05-14 11:31:25 | 原子力関係
廃棄物保管建屋プールから漏水 女川原発河北新報

 東北電力は13日、定期検査中の女川原発(宮城県女川町、石巻市)で、使用済み制御棒などの放射性固体廃棄物を水中保管する建屋の貯蔵プールから、計70.5リットルの水漏れがあったと発表した。
 4月4日と15日、排水処理タンクがある室内で、プールにつながる漏えい検出配管2本から水滴が出ているのを定例巡視で確認した。水量は1日2~3リットルで1グラム当たりの放射性トリチウム濃度は3~5ベクレル。外部への影響はないという。
 同23日には、2号機の放射線管理区域内のごみ箱2カ所から防護マスクに包まれたガム計15個が見つかった。作業員が捨てたとみられる。区域内では放射線防護上、飲食や喫煙が認められていないが、過去にも吸い殻が発見されたことがある。東北電は「再発防止策を徹底する」と説明した。


2014年05月14日水曜日

福島県内の反発拡大 抗議声明も 「美味しんぼ」被ばく発言

2014-05-14 11:27:00 | 原子力関係
福島県内の反発拡大 抗議声明も 「美味しんぼ」被ばく発言河北新報

 東京電力福島第1原発を訪問後に鼻血を出す描写が議論を呼んでいる漫画「美味(おい)しんぼ」(雁屋哲・作、花咲アキラ・画)を連載している「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)の最新号が12日発売され、福島県双葉町の井戸川克隆前町長が鼻血の原因をめぐり「被ばくしたからですよ」と語る場面があることが分かった。最新号では、主人公らとの会話の中で井戸川氏が「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いる」として、被ばくを原因に挙げた。さらに「今の福島に住んではいけないと言いたい」と発言した。福島大の荒木田岳准教授が除染作業の経験を基に「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて、できないと私は思います」と語る場面もある。また、岩手県の震災がれきを受け入れた大阪市内の焼却場近くの住民が鼻血を出したり、目やのどなどに不快な症状を訴えたりしているとの表現があった。

 漫画「美味しんぼ」が、12日発売の最新号で描写した福島第1原発事故関連の場面に関し、福島県は同日、「風評被害を増長するもので断固容認できず、極めて遺憾」と批判するコメントをホームページに掲載した。県議会主要会派も抗議声明を出すなど反発の動きが広がった。
 県は(1)第1原発取材後に主人公らが鼻血を出した原因を双葉町の井戸川克隆前町長が「被ばくしたからですよ」と断定する場面(2)福島大行政政策学類の荒木田岳准教授が「除染しても人が住めるようにするなんてできない」と述べている場面-などを問題視した。
 県は国連科学委員会の報告書などを引用し、「事故による被ばくは(鼻血などの)影響が表れる線量からはるかに低い」と反論した。除染などで空間線量率が低下していることも強調し、「特定の個人の見解が福島の現状そのものであるような印象を与えかねない」と指摘した。
 県議会では主要2会派がそれぞれ緊急に記者会見。自民党福島県連は「風評被害に立ち向かっている県民の心情を踏みにじった」、民主・県民連合は「特定の個人の意見を取り上げることで、県民への差別を助長させる」とする抗議声明を読み上げた。声明は小学館に郵送したという。
 福島大は作中の荒木田准教授の主張に対し「多方面にご迷惑をかけたことについて大変遺憾だ」とのコメントを出した。
 福島市内などの書店やコンビニエンスストアなどでは軒並み、12日発売号が売り切れた。
 県庁近くの西沢書店大町店では前日までに購入予約が相次ぎ、12日昼までに完売した。同書店の担当者は「話題になっていることもあり、すぐに売り切れた」と話した。
 民主党県連幹部は「反応すれば反応するほど作品への注目が集まる。抗議声明を出すかどうか悩んだ」と打ち明けた。

◎「風評被害助長」福島知事が批判

 福島県の佐藤雄平知事は12日、講演のため訪れたさいたま市で取材に応じ、漫画「美味しんぼ」で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出すなどの描写があった問題について、「風評被害を助長するような印象で、極めて残念」と批判した。
 12日発売号は、前双葉町長が「福島に住むな」と発言したり、福島大准教授が「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんてできない」などと話したりする場面も登場する。
 こうした描写についても問われ、佐藤知事は「今は福島県民が一丸となり、全国から復興を支援していただいている時で、このような雰囲気の漫画があって、残念で遺憾」と繰り返した。



2014年05月13日火曜日