とあるスナックで
小林
では、「WHY BLOCK CHAIN」を読んでいきましょう。 P-17
昨今、IT大手企業に人々の情報が集約されていることに対して、問題意識が高まってきています。いわゆるGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)にがっちりと管理されたネットワークの中で私たちが生活しているという、その事実に対する違和感=危機感です。
いっぽうでブロックチェーンは、「誰も管理していないのに自立的に機能するネットワーク」を実現します。GAFAのあり方を中央集権型のネットッワークとすれば、ブロックチェーンは分散型、または非中央集権型のネットワークであり、大きく異なる世界観です。ブロックチェーンは本質的に、GAFAのような大プレイヤーによる支配の構造を崩していく作用を持っているのです。
GAFAの良しあしをここで論じるつもりはありません。ただ、歴史というものは振り子のように、時代がある方向に動いたらその次にまた違う方向へ、ときとしてまったく逆方向へと向かう力が働くものです。
私が申しあげたいことは極めてシンプルです。大きなプレイヤーが中央集権型のネットワークをつくってきた時代が今で、これから世界は分散型、非中央集権型へと動こうとしている。この人類史的な変化のきっかけとなっているのが、現時点では単なる仮想通貨技術と見られることの多いブロックチェーン、ということです。ここから先、会社組織もビジネスのあり方も、強固な管理主体が存在しない、自立分散的な姿が増えていきます。
私は時代の変化を感じています。ブロックチェーンがその扉を開け、世の中の感度の高い人たちがこれに気づき始めているのではないでしょうか。
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コー
なるほどね、だから「ブロックチェーン」は、考え方、思想だと言っているわけか。
人間の「生き方」にかかわる技術だということなのかな。