日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(576)「ド・モルガンの法則」:「連言(∩)と選言(∪)」が混在する場合(Ⅳ)。

2020-04-05 18:57:35 | 論理

(01)
「先程(令和02年04月05日)の記事」で、
(ⅰ)
 3   (4) ~{~象a∨∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  3含意の定義
 3   (5)  象a&~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z)  3ド・モルガンの法則
(ⅱ)
 2   (カ)     象a&~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z)  3オ&I
 2   (キ) ~{~象a∨∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} カ、ド・モルガンの法則
といふ風に、書いたものの、このことは、
P=象a
Q=∃y( 鼻ya& 長y)
R=∀z(~鼻za→~長z)
であるとして、
① ~(~P∨ Q& R)
②      P&~Q∨~R
に於いて、
①=② も含めて、「ド・モルガンの法則」であるといふ風に、私は、言ってゐる
然るに、
(02)
「ウィキペディア」等で調べても、
① ~(~P∨ Q& R)
②      P&~Q∨~R
に於ける、
①=② 等も含めて、「ド・モルガンの法則」であるとは、書かれてゐない
然るに、
(03)
(ⅰ)
1      (1)~(~P∨ Q& R)  A
 2     (2)  ~P         A
 2      (3)  ~P∨ Q& R    2∨I
12    (4)~(~P∨ Q& R)&
           (~P∨ Q&  R)   13&I
1     (5) ~~P         24RAA
1     (6)   P         5DN
  7   (7)      Q& R   A
  7   (8)  ~P∨ Q& R   7∨I
1 7   (9)~(~P∨ Q& R)&
          (~P∨ Q& R)  18&I
1     (ア)    ~(Q& R)  79RAA
      イ  (イ)      ~(~Q∨~R)  A
    ウ (ウ)     ~Q      A
    ウ (エ)     ~Q∨~R   ウ∨I
   イウ (オ)   ~(~Q∨~R)&
             (~Q∨~R)  イエ&I
   イ  (カ)    ~~Q      ウRAA
   イ  (キ)      Q      カDN
     ク(ク)        ~R   A
     ク(ケ)     ~Q∨~R   ク∨I
   イ ク(コ)   ~(~Q∨~R)&
             (~Q∨~R)    イケ&I
   イ  (サ)       ~~R   クコRAA
   イ  (シ)         R   サDN
   イ  (ス)      Q& R   キシ&I
1  イ  (セ)    ~(Q& R)&
              (Q& R)  アス&I
1     (ソ)  ~~(~Q∨~R)  イセRAA
1     (タ)     ~Q∨~R   ソDN
1     (チ)   P&~Q∨~R   6タ&I
(ⅱ)
1     (1)   P&~Q∨~R   A
 2    (2)  ~P∨ Q& R   A
 2    (3)   P→ Q& R   2含意の定義
1     (4)   P         1&E
12    (5)      Q& R   34MPP
1     (6)     ~Q∨~R   1&E
  7   (7)     ~Q      A
12    (8)      Q      5&E
127   (9)     ~Q&Q    78&I
1 7   (ア)~(~P∨ Q& R)  29RAA
   イ  (イ)        ~R   A
12    (ウ)         R   5&E
12 イ  (エ)      ~R&R   イウ&I
1  イ  (オ)~(~P∨ Q& R)  2エRAA
1     (カ)~(~P∨ Q& R)  67アイオ∨E
従って、
(03)により、
(04)
いづれにせよ、
① ~(~P∨ Q& R)
②      P&~Q∨~R
に於いて、
①=② である。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
これからも、ブログの中では、
① ~(~P∨ Q& R)
②      P&~Q∨~R
に於ける、
①=② 等も含めて、「ド・モルガンの法則」といふ風に、呼ぶことにする。


(575)「象は鼻が長い。」の「否定」の「述語論理」。

2020-04-05 15:00:17 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
これまでも、何度も書いて来た通り、「結論」として、
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて{xが象ならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。}
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(01)により、
(02)
① 象は鼻長い。の「否定」は、
② ~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
である。
然るに、
(03)
(ⅱ)
1    (1)~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1    (2)∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 1量化子の関係
 3   (3)  ~{象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} A
 3   (4) ~{~象a∨∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  3含意の定義
 3   (5)  象a&~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z)  3ド・モルガンの法則
 3   (6)  象a                            5&E
 3   (7)     ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z)  5&E
  8  (8)                 ~∀z(~鼻za→~長z)  A
  8  (9)                 ∃z~(~鼻za→~長z)  8量化子の関係
   ア (ア)                   ~(~鼻ba→~長b)  A
   ア (イ)                   ~( 鼻ba∨~長b)  ア、含意の定義
   ア (ウ)                     ~鼻ba& 長b   イ、ド・モルガンの法則
   ア (エ)                  ∃z(~鼻za& 長z)  ウEI
  8  (オ)                  ∃z(~鼻za& 長z)  9アエEE
  8  (カ)      ~∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za& 長z)  オ∨I
    キ(キ)      ~∃y(鼻ya&長y)               A
    キ(ク)      ~∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za& 長z)  キ∨I
 3   (ケ)      ~∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za& 長z)  78カキクEE
 3   (コ)   象a&~∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za& 長z)  6ケ&I
 3   (サ)∃x{象x&~∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx& 長z)  コEI
1    (シ)∃x{象x&~∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx& 長z)  23サEE
(ⅲ)
1    (1) ∃x{象x&~∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx& 長z) A
 2   (2)    象a&~∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za& 長z) A
 2   (3)    象a                          2&E
 2   (4)       ~∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za& 長z) 2&E
  5  (5)                   ∃z(~鼻za& 長z) A
   6 (6)                      ~鼻ba& 長b  A
   6 (7)                     ~(鼻ba∨~長b) 6ド・モルガンの法則
   6 (8)                    ~(~鼻ba→~長b) 7含意の定義
   6 (9)                  ∃z~(~鼻za→~長z) 8EI
  5  (ア)                  ∃z~(~鼻za→~長z) 569EE
  5  (イ)      ~∃y(鼻ya&長y)∨∃z~(~鼻za→~長z) ア∨I
    ウ(ウ)      ~∃y(鼻ya&長y)               A
    ウ(エ)      ~∃y(鼻ya&長y)∨∃z~(~鼻za→~長z) ウ∨I
 2   (オ)      ~∃y(鼻ya&長y)∨∃z~(~鼻za→~長z) 45イウエ∨I
 2   (カ)     象a&~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z)  3オ&I
 2   (キ) ~{~象a∨∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} カ、ド・モルガンの法則
 2   (ク)  ~{象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} キ含意の定義
 2   (ケ)∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} クEI
1    (コ)∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 12ケEE
1    (サ)~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} コ量化子の関係
従って、
(03)により、
(04)
② ~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ ∃x{象x&~∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx& 長z)}
に於いて、
②=③ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
① 象は鼻が長い。の「否定」は、
② ~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ ∃x{象x&~∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx& 長z)}
である。
然るに、
(06)
③ ∃x{象x&~∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx& 長z)}
といふ「論理式」は、
③ 長い鼻を持たないか、または、鼻以外が長いか、または、長い鼻を持たないで、尚且つ、鼻以外が長い、象が存在する。
といふ、「意味」である。
従って、
(01)~(06)により、
(07)
③ 鼻が長くないか、鼻以外が長いか、または、鼻が長くなくて、鼻以外が長い、象が存在する。
ならば、
① 象は鼻が長い。
といふ「命題」の否定は、「偽(ウソ)」になる。
従って、
(07)により、
(08)
③ 鼻が長くないか、鼻以外が長いか、または、鼻が長くなくて、鼻以外が長い、象が存在しない。
のであれば、
① 象は鼻が長い。
といふ「命題」は、「真(本当)」になる。
然るに、
(09)
③ 兎は耳が長い。⇔
③ 兎は耳は長く、耳以外は長くない。
従って、
(08)(09)により、
(10)
③ 兎 に関しては、
③ 鼻が長くないか、鼻以外が長いか、または、鼻が長くなくて、鼻以外が長い。
といふ「命題」は、「真(本当)」である。
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
③ 兎は、象ではない。