日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(577)「対偶」と「交換法則」。

2020-04-06 18:03:54 | 論理

(01)
(ⅰ)
1  (1) P→ Q A
 2 (2)   ~Q A
  3(3) P    A
1 3(4)    Q 13MPP
123(5) ~Q&Q 24&I
12 (6)~P    35RAA
1  (7)~Q→~P 26CP
(ⅱ)
1  (1) ~Q→~P A
 2 (2)     P A
  3(3) ~Q    A
1 3(4)    ~P 13MPP
123(5)  P&~P 24&I
12 (6)~~Q    35RAA
12 (7)  Q    6DN
1  (8)  P→ Q 2CP
従って、
(01)により、
(02)
①  P→ Q
② ~Q→~P
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(03)
(ⅲ)
1 (1)  P→ Q  A
 2(2)  P&~Q  A
 2(3)  P     2&E
12(4)     Q  13MPP
 2(5)    ~Q  2&E
12(6)  Q&~Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅳ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   3RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
従って、
(03)により、
(04)
③   P→ Q 
④ ~(P&~Q)
に於いて、
①=② である。
(05)
(ⅴ)
1  (1)    P→ Q   A
 2 (2) ~(~P∨ Q)  A
  3(3)    P      A
1 3(4)       Q   13MPP
1 3(5)   ~P∨ Q   4∨I
123(6) ~(~P∨ Q)&
        (~P∨ Q)  25&I
12 (7)   ~P      36RAA
12 (8)   ~P∨ Q   7∨I
12 (9) ~(~P∨ Q)&
        (~P∨ Q)
1  (ア)~~(~P∨ Q)  29RAA
1  (イ)   ~P∨ Q   アDN
(ⅵ)
1     (1) ~P∨ Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P& P   34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   2&E
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   ウエ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
従って、
(05)により、
(06)
⑤  P→ Q
⑥ ~P∨ Q
に於いて、
⑤=⑥ である。
従って、
(02)(04)(06)により、
(07)
「番号」を付け直すと、
①   P→ Q
②   ~Q→~P
③ ~(P&~Q)
④  ~P∨ Q
に於いて、すなはち、
①  PであるならばQである。
②  QでないならばPでない。
③(PであってQでない)といふことはない。
④  Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(08)
「交換法則(commutative law)」により、
③ ~(P&~Q)
④  ~P∨ Q
③(PであってQでない)といふことはない。
④  Pでないか、または、Qである。
に関しては、
⑤ ~(~Q&P)
⑥     Q∨~P
⑤(QでなくてPである)といふことはない。
⑥  Qであるか、または、Pでない。
に、「等しい」。
従って、
(07)(08)により、
(09)
①  PであるならばQである。
といふ「仮言命題」は、
⑤(QでなくてPである)といふことはない。
⑥  Qであるか、または、Pでない。
といふ、「連言命題の否定」と、「選言命題」に、「等しい」。
然るに、
(10)
⑤(QでなくてPである)といふことはない。
といふ「命題」は、明らかに、
②  QでないならばPでない。
といふ「命題」に、「等しい」。
然るに、
(11)
⑥ Qであるか、または、Pでない。
といふ「命題」は、
⑥ Qである。
⑥ Pでない。
といふ「2つ」の内、「両方ともが、偽(ウソ)」であることは、無い
といふ「意味」である。
然るに、
(12)
⑥ Qである。が、「ウソ」であるならば、もう一方の
⑥ Pでない。が、「本当」である。といふことになり、
⑥ Pでない。が、「ウソ」であるならば、もう一方の
⑥ Qである。が、「本当」である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
⑥ Qであるか、または、Pでない。
といふ「命題」は、
⑥ Qである。が、「ウソ」であるならば、
⑥ Qでない。が、「本当」であるため、
⑥ Pでない。は、「ウソ」ではなく、「本当」である。
といふことなり、それ故、
⑥ Qでない。ならば、Pでない。
といふ、ことになる。
然るに、
(14)
一番、分かり易いのは、
①  PであるならばQである。
といふことは、
②(PであってQでない)といふことはない。
といふことであり、
②(PであってQでない)といふことはない。
といふことは、
③(QでなくてPである)といふことはない。
といふことであり、
③(QでなくてPである)といふことはない。
といふことは、
④  QでないならばPでない。
といふことである。
といふ、「説明(素朴・対偶論)」である。
従って、
(09)(14)により、
(15)
②(PであってQでない)といふことはない。
③(QでなくてPである)といふことはない。
に於いて、
①=② といふ「交換法則」が、「当然」であるならば、
①  PであるならばQである。
④  QでないならばPでない。
に於いて、
①=② といふことも、「当然」である。
といふ、ことになる。