新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

E. 印綬傷官格(才能で生きて行く星)

2012年09月25日 | 変通星の並び
上記の命式は野球のイチロー選手の命式です。

彼は小学校の頃は少年野球チームのエースで4番。6年生で全国大会に出場。小学3年の頃から学校から帰ると、父親と公園で野球の練習に明け暮れ、バッティングセンターにも通い詰めたようです。
そして、オリックス・ブルーウェーブで活躍、その後、シアトル・マリナーズ、そして現在はニューヨーク・ヤンキーズで活躍しています。

彼の選手としての特徴は、「走攻守三拍子」揃ったオールラウンドプレーヤーです。

彼の命式にもその特徴が出ています。
天干星は、傷官を中心とする食神と傷官の並び(仮傷官)ですが、裏(地支)には印星(印綬・偏印)が3つあります。
ですから、五行図(丸い円の図)では食傷に星(●)が3つ、そして印星に星(●)が3つバランス良く並んでいます。
印星と食傷が並ぶ命式の事を「印綬傷官格」といい、イチロー選手の場合は五行全体では「印綬傷官」の形になります。

「印綬傷官格」の人は感受性が強く、芸能・芸術・技術・スポーツ等で活躍している人が多いです。印星はコツコツと粘り強くそして論理的に、また食傷にはシャープな研ぎ澄まされた感覚があります。これらがバランス良く揃っています。

・食傷→感受性・感覚・フィーリング(ハート)を表し、
・印星→思考・理論・粘りを表します(頭脳の星)。
これが、ヤジロベーの様にバランス良く揃っています。

食傷も印星も精神世界の星ですので、現実(お金・社会)よりも精神世界に興味を持ちます。

以前の投稿(B.財官の並ぶ命式)とは正反対の命式ですね。
財官が並ぶ命式はとても現実的で、いわゆるサラリーマンに向く命式(人間関係を大切する)ですが、印綬傷官の並ぶ命式は、手先が器用で何かしらの才能(芸能・技術等)を持って活躍する命式といえます。

新栄堂

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D. 官星⇒印星⇒比肩星と、気が流れる。(才能を社会で発揮する命式)

2012年09月24日 | 変通星の並び
上図の命式は気の流れが、偏官⇒偏印⇒比肩と流れる命式です。
五行(木火土金水)を見ますと、食傷と財星がありません。
天干星の並びも偏官を中心とする、偏印そして劫財と星が並び、五行にも官星(金)⇒印星(水)⇒比肩星(木)と気が流れます。
先回の投稿(比肩⇒食傷⇒財星)の反対のタイプの命式です。
この様な命式は才能を持って社会で貢献する命式で、人生を楽しむよりも仕事を一生懸命行う命式となります。
男性ならば、仕事一筋で良いかも知れませんが、女性の場合は食傷が子供を表し、財星が家庭性を表すので、あまり家庭的なタイプではありません。

仕事等に意識が行きやすい命式ですが、大運の流れはもう一歩です。
数え25歳から食神が来ますが、やや倒食ぎみになりますし、
数え歳31歳からは、傷官が来ますので、中心星の偏官を尅します。
そして、その後は数え歳48歳までは比肩や劫財が出ます。
ちょっと、大運の流れが嫌ですね…!
この時期は、なかなか本領が発揮し難い時期といえます。

新栄堂

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C. 比肩⇒食傷⇒財星と、気が流れる。(お金を作る命式)

2012年09月16日 | 変通星の並び
上図の命式は比較的お金を作りやすい命式の例です。

お金を生み出す星は食傷(食神・傷官)です。
そしてお金の星は財星(正財・偏財、特に偏財)です。
ですから、自星が確りしていて、旺相した食傷と財星が並ぶ命式を「傷官正財格」といって、お金を生み出す能力の高い命式といえます。

この命式の場合は五行(丸い円の図)では木(比肩)⇒火(食傷)⇒土(財星)と、気が流れます。

食神や財星(偏財・正財)の十二運は、長生・冠帯・建禄、が良いでしょう。

そして、大運の流れが良ければ申し分ありませんね!
この命式の場合は、20代は偏官 沐浴 なので、少々社会運(仕事運)に不安定さが出てきます。30代は良いとしても、40~50代は印星ですので、財運にはあまり必要ない変通星ですね。
働き盛りの大運に旺相した財官が来ると良いのですが…
例えば、20~30代に財星、そして40~50代に、官星が来れば嬉しいですね。

逆に、30~40代の働き盛りに比肩・敗財等の大運が来ると苦労しますね。

当方の流派では、月上の天干星を中心星としますので、この命式の場合は比肩や敗財が来るのが一番嫌ですね。

私の知り合いで、月上正財の女性が居ます。正財は妻や優しさや家庭性を表します。
しかし、その女性が何と、大運:比肩になる直前に入籍しました。
案の定、比肩の大運に入ってからは様々な問題が生じて来ました。
その女性は、大運:比肩・敗財の期間とても苦労しました。
何度も離婚を考えたと言っていました。

特に中心星に財星(正財・偏財)を持つ方は、比肩・敗財の時期に試練が来ます。
比肩や敗財(劫財)は財星を尅す(壊す)星です。
健康・お金・人間関係の問題(分離)が生じやすい傾向がありますね。

新栄堂

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B. 自星(比肩)が弱く、その反対側(財官)が多すぎる。

2012年09月15日 | 変通星の並び
上図は昭和58年2月20日PM21:00~23:00の間生れの男性の命式です。

この命式の並びは年柱:偏財、月柱:正官、そして時柱:偏官の並びで、
五行(木火土金水)を見ると…

土(比肩)→●△(1個半)
金(食傷)→なし
水(財星)→●●●(3個)
木(官星)→●●●●△△△△(5個~)
火(印星)→なし

比肩は自分軸(自分自身:核)を表し、

食傷は感受性(ハート=交感神経)、そして印星は思考(頭脳=副交感神経)
食傷と印星は精神世界を表します。

また、財星はお金、官星は仕事。財官はお金や社会という現実(肉体)的なものを表します。

この命式の場合は財官が多いので、とても現実に意識を持つ命式ですね。

お金や社会に意識を持ち、またその様な運(星)を持っているので、運気の良い時(気の流れが良い時)にはお金や仕事等、現実のものに恵まれます。
しかし、これ以上財や官が増えるとバランスを崩して失敗します。

財官合わせて星(●)が7個以上ですので、1つの自分(比肩)では、多すぎる財官をコントロールすることが出来なくなります。偏財が偏官化した官星を生じ、その官星によって、自分自身が潰れてしまうこともあります。…過ぎたるは及ばざるが如しですね!
あと、1時間遅く生れたなら時柱が印綬になりますので、財官印三宝になりますね…
やはり、五行のバランスはとても重要ですね。

男性の場合は自星に星(●)が3つぐらい、そして女性の場合は2つぐらいが必要ですね。

新栄堂


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A. 自星が多過ぎる(比肩一貴)

2012年09月13日 | 変通星の並び
今回から星の並びについて少し記入します。

上図の命式は昭和58年12月1日 午後21:00~23:00の間に生れた男性の命式です。
今年の12月の誕生日で数え歳30歳になります。

年柱:癸亥 比肩 帝旺 比肩
月柱:癸亥 比肩 帝旺 比肩
日柱:癸亥     帝旺 比肩
時柱:癸亥 比肩 帝旺 比肩

年・月・日・時の4つの柱の干支が全て癸亥 帝旺 です。
この様に四柱全てが比肩にになる命式を「比肩一貴」格と言います。
これだけ、星(●)が固まる人は非常に珍しいですね…。

比肩一貴…比肩が四柱に並んだものです。
比肩は、我ですから、個性が強くマイペースの人が多く、一匹狼的な所が出てきます。
そして、プライドも高く、曲がった事が嫌いで、竹を割ったような性格です。
苦労強く、いざ鎌倉となれば、行動力を発揮しますが、金や地位には余り執着はせず淡白な性格です。
しかし、必要だと思えば思いきった使い方をすることもできます。
はたから見ると排他的でツンと、突っ張っているようにも見えるので、謙遜さは必要でしょう。
女性は冷たい感じの美人が多く、一見冷たく見られやすい星です。

性格は、地面に杭を打ち込んだ様なところがあり、ちょっとやそっとではビクともしないマイペースな性格です。男性の場合は、自分の目標に向かって一途に突き進みますので、男らしい生き方もできます。
しかし、女性の場合は、あまり家庭的ではないでしょう。
この様に見事に星(●)が固まる命式もありますね。

※自星(比肩星)が多過ぎる場合は、一般にそのエネルギーを洩らすのが良いとされています。

新栄堂

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