新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

天徳貴人

2009年07月04日 | 吉凶星
■天徳貴人

四柱推命は、占いの中でも宿命的な要因が強い運命学です。
故に、命式が良くない場合はややもすると悲観的になります。
しかし、ただ一つ 利用して救われる吉星があります。
それが、天徳星といわれる大吉星です。
天徳星には、天徳貴人と天徳合があり、その二つを合わせて「天徳貴人」と読んでいます。
天徳貴人は月支から求めますが、年・月・日・時の四柱に出ますと、徳を積んだ先祖の守りを受ける事が出来ると言われて居ります(年柱の場合は少々弱いですね)。

 生月支    天徳貴人 天徳合
・亥(11月生れ)→ 乙   庚
・子(12月生れ)→ 巳   申
・丑( 1月生れ)→ 庚   乙
・寅( 2月生れ)→ 丁   壬
・卯( 3月生れ)→ 申   巳
・辰( 4月生れ)→ 壬   丁
・巳( 5月生れ)→ 辛   丙
・午( 6月生れ)→ 亥   寅
・未( 7月生れ)→ 甲   己
・申( 8月生れ)→ 癸   戊
・酉( 9月生れ)→ 寅   亥
・戌(10月生れ)→ 丙   辛

自分自身の四柱に天徳が付いておりますと、生まれつき徳を積んだ先祖の守りを受けやすい四柱になります。
四柱に無くても行運(大運・流年・流月・流日)に天徳星がめぐって来ますと、その時(時期)には先祖の守りや導きを得る事が出来ます。…故に、天徳星を活用して幸福を掴む事も出来ます。

◆天徳貴人にも強弱があります。(以下は天徳星を強い順番に書きました)
①庚・乙 の天徳が一番強く、効力も厚いとされています。
②壬・丁、戊・癸、丙・辛、がそれに続きます。
③甲・己
④巳・申、寅・亥と続きます。(地支の天徳は天干星の天徳よりも弱いとされています)。

先にも書きましたが、この天徳を大運・流年・月運・日運に現れた時に活用致します。
例えば、この天徳の日を利用して行動を移し、物事を自分に有利に進展させる事が出来ます。
また、病気の場合、天徳貴人方位の病院を選ぶことにより、自分に合った治療をする事が可能です。
天徳の年の天徳の月、そして天徳の日や時間と揃うと先祖の導き(守り・助け)はより強くなります。 
そして、四柱八字の中に天徳貴人と天徳合の二つが揃う場合には「四方干徳:しほうかんとく」の命となって、より多くの先祖の守りを受けることが出来やすいと言われています。

◆変通星との関係
・流年:比肩星の天徳→天徳の力は弱いが、旺ずる場合は何とかなるが、休囚する場合は期待は薄い。
 人との競争や、兄弟姉妹の為に力を貸す場合もある。しかし地支が休囚する場合はその効果は弱い。
(分離の問題に対して希望が叶う場合も多い)
 比肩の流年の天徳を用いて、平和に離婚が出来た実例もあります。

・流年:敗財・劫財星の天徳→比肩星の時と同様 天徳の働きは弱い。
 また、比肩の五行大過の場合は、天徳の強い働きは期待出来ません。
 この時期は大切なものを失いやすいが、四方干徳の場合は難を逃れ易い。

・流年:傷官星の天徳→官星との尅の弱い場合は天徳の効果は期待できる。
 傷官と官星との尅が弱い場合は、この時期での創業も悪くはない。
 会社創立の登記などは代表者の天徳貴人の日を利用するのも良い。
 また会社の登記は、四柱の良い日に行うと将来は発展する場合が多い。
 男子の求職や女子の結婚には良い時期とは言えない。
 しかし、天徳貴人の月日を利用すると比較的導かれやすい。
 
・流年:食神の天徳→食神星は地支旺相する場合には天徳の効果を期待することが出来ます。
 女性にとっては子供(子孫)。
 男性にとっては妻の援助あり、この時期に愛情、恋愛、結婚を考えると良い。
 また商売等では良い時期で忙しい時期となります。
 しかし、選挙や試験などは良い年ではない。
 遊びやすい傾向になるので、スケジュール管理が必要となる。
 食神の地支が旺ずれば天徳方位の学校を狙うのも良い。
 しかし、倒食の場合は天徳の効果は薄い。

・流年:財星の天徳→旺相する財星に天徳が付く場合には天徳の効果は大きい。
 五行が安定し、食傷→財と気が流れれば、財の流動の喜びが有ります。
 この時期は家屋の購入、立替、土地の購入に一番良い時期です。
 土地を探す場合も、天徳方位、天徳日を利用すると希望の買い物が出来やすい。
 また契約日も天徳日を利用すると、導かれた契約が出来る。
 地鎮祭・上棟式・引越しなどもこの日を利用すると良いでしょう。
 特に商取引などの場合、は四方干徳の流年 天徳を用いると成果を上げる事が出来ます。
 男女共に結婚や商業的な面でも良い時期です。
 しかし、財星が大過する場合には逆に金銭的な問題に注意。
 財星と比肩星が多く、その尅が強い方は金銭の貸借や保証人には注意が必要。
 その場合には、天徳日によく話し合って行うと導かれる。
 しかし財星が休囚する場合には天徳の効果は薄いので、天徳ばかりを頼る事もNG。
 財が旺ずる場合の天徳は効果が期待できる。

・流年:官星の天徳→女性の場合には良い官星に天徳が付く年に結婚すると良き夫を得られる。
 (男性もその様な傾向があり)。
 また、官星の時期は変動や変化も起こりやすい時期。
 しかし、官星太過でなければ天徳を利用すれば上手くいきやすい。

・流年:印星の天徳→学問・技芸・仕官・求職・試験・選挙などを暗示するのが印星。
 その印星に天徳が付けば、その志望が達成しやすくなる。
 天徳星の付いた印綬の時期には良い教えや気付きが得やすく、内面が豊かになりやすい。
 特に印綬には目上の引きたてという意味もありますので、印綬の天徳は最高です。
 印綬に付く天徳の年の結婚等は、目上の紹介や見合い等で良い縁を得ることも多い。
 旺相する印星は良いが、休囚する印星は稔が少ない場合もあります。
 天徳日に契約書の交付を行うと、契約時に起きるトラブルが少なくて済む。
 

◆健康と天徳貴人
天徳方位の病院を選ぶと、自分の体質や病気に合った治療を得られる傾向がある。
治る病気なのに中々良くならない場合は、天徳方位の医者や病院に行かれると良い。
(現在住んで入る自宅から見ての天徳方位です)

◆「天徳星」には人間の精神性を高め、目覚めや悟りに導く効果があります。
「天徳星」が現われる時期に、天職と出会ったり、より善なるものに目覚めることがある。
宗教関係の人であれば、この時に祈祷するとより次元の高い世界と通ずるという効果もある。

※天徳の日や天徳方位は上手く活用して下さいね。
新栄堂
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コメント (79)
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