新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

安田流の四柱形式の説明 3

2015年02月26日 | ★当方の四柱推命について
●「印綬傷官格」…四柱の天干に印綬と傷官とが並んだ命式を言います。この並びの人は感受性が強く、学問芸能などの才能があります。この並びは、五行に比肩星が確りとあるほうが才能を発揮しやすく、比肩が弱い場合には精神的に参ってしまう場合もあります。ですから、この様な並びの人は子供の頃からスポーツ等で精神面を鍛えておくと良いでしょう。傷官が強い場合には言葉が鋭くなる傾向があるので、その鋭い言葉で人を傷つけたり自分も傷つくので、言葉をオブラードで包んで表現すると良いでしょう。

●「多財身弱」…四柱の天干に財星が並んだ命式を言います。優しい性格で男性の場合は迫力に欠けます。また、何かとお金には縁がありますが、”財多くして財流れる”という意味でお金の問題には注意が必要です。四柱の財星が休囚している場合はケチになりやすく、旺相し過ぎればお金を流しやすくなります。また、男性の場合は女性問題にも注意の暗示があり、財星は女性を表しますので、女性が多い職場で仕事をする場合もあります。多財星は扶養の義務も発生しやすい並びです。

●「財官双美の命」…四柱の天干に財星と官星とが並び立った命式で、財運と地位名誉に恵まれる並びです。女性の場合は月上が財星であることが好ましく、男性は月上が官星の方が好ましいでしょう。また、女性では官星が旺相し、その官星を壊す星が無い限り良き夫に恵まれます。そして、男性の場合も財星の旺休で妻運を判断します。「印綬傷官」の並びが精神性が主体となるのに対して、「財官双美」はその対極にある現実的な星で、サラリーマン的な星の並びともいえます。

●「財殺の命」…上記の「財官双美」の命式で、五行の財星と官星の処に合計で星(●)が7つ以上固まった命式を「財殺の命」といいます。表は財官双美の形ですから、一時的には地位名誉や財に恵ますが、行運で財に星が増えすぎると、お金の問題で身を滅ぼす事があると言われ、金銭問題で人にだまされたり、贈収賄事件を起こしたり、公金問題に引っかかったりしやすいので、注意が必要です。また、男性の場合は女性問題も絡みやす傾向があります。

●「財官印三宝の命」…四柱の天干に財星と官星と印星とが並んだ命式を「三宝の命」といい、四柱推命学では一番良い星の並びとなります。この並びは地位名誉や財産に恵まれ、親族の中でも出世頭になる人が多いと言われています。男性の場合は月上に官星が好ましく、女性の場合は財星や印星が月上に出る方が良いでしょう。また、女性で「三宝の命」の場合は、夫の運を凌いでしまう場合があるので、夫を良く立てる様に意識して下さい。

●「官印両全の命」…四柱の天干に官星と印星とが並び立つ命式です。官星は社会を表し、印星は学問芸能等の才能を表しますので、社会的に伸びて行く命式と言えます。官星と印星の十二運は共に旺相を喜び、官星が休囚すると、男性の場合は一旦トップに立っても足元を掬われたりと、社会運に凶事がつきまとい、女性の場合は夫運は下がります。男性は月上が官星、女性の場合は印星が好ましいでしょう。この命式は幅広い分野での活躍が期待できますが、女性の場合には家庭よりも仕事の傾向が強くなります。

●「官殺(官から官)」…四柱天干に官星が並ぶ命式で、かえって社会性を表す官位が荒れるので、社会的な問題が起こりやすくなります。性格は男性は男らしく責任感や正義感が強くなり、プライドも高いのでカッとして激情に走る場合もあります。社会性が強いので、煽てられるとその気になって”二階に上がって梯子を外される”様なこともありますので、人に担ぎ上げられた時には注意が必要です。女性の場合は社会性が強く職業婦人にも多い命式で、官星には(夫・男)という意味もあるので、複数の夫という意味から離婚再婚を繰返す女性も多い様です。ボーイッシュでめげないタイプの女性が多いです。

●「多印身弱」…四柱の天干に印星が並ぶ命式を言います。学問芸能の世界に生きる人が多く、学者・芸能人・宗教家・易者・アナウンサー・相撲取り等の職業にも縁を持つ人が多いです。知的な世界に関心を持ち、物事の本質や原因を知りたがる傾向があります。性格は男性としては迫力が無く優しく人当たりが柔らかい人が多いのですが、物事がくどくなる場合が多く、迷いや取り越し苦労をしやすい傾向があります。女性の場合は、その為に婚期が遅れる傾向も場合も出てきます。特に偏印を持つ方は、偏印には裏側という意味もあるので、占い等にも関心を持つ方が多いです。五行に官星や比肩星が強い方が印星の才能を発揮しやすくなります。
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コメント (14)
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