新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

この様な大運は要注意。

2020年02月26日 | 四柱・その他


上図は或る架空の男性の命式です。
彼の命式は・・・
・日干:戊。
・天干の並びは、月上の偏財を中心とする正財と食神との並びの命式。
・気の流れは、土の比肩が時上の金の食神を生じ、金の食神が年月の水の財星を生じている。
・偏財(財星)も食神も優しい星で、人生は楽しむためにあるものだと思っている。
・それなりの財にも恵まれ、美味しいもが大好きで人の気持ちも分かる人が多い。

天干の並びが財星や食神という優しい星なので女性なら良いのですが、男性の場合は少々迫力が欠ける場合もある。
当方の流派では、月上の天干星を中心星として命式を見ますので、この方の場合は、偏財が中心星となります。
偏財にとって、一番嫌なのが比肩。
上記の命式では、40代の大運に戊午 比肩 帝旺が10年間廻ってきます。
しかも、日干:戊の場合、午が羊刃となります。
羊刃は比肩の様なものですから、この比肩 帝旺(羊刃)の大運は、徹底して月上の偏財を強く剋します。
五行でいえば、太過した土の比肩星が、土尅水と水の財星(宝)を強く剋します。
この方の場合、30代の大運も敗財という流されやすい大運でしたので、既にこの時から少しずつ流され始めていたとも言えます。
財星も食神も情を求める優しい星です。
この様な命式の方は、特に情を求める傾向があります。
夫婦・親子で、心が一つに繋がっていれば良いのですが…
そうでない場合は、その愛の隙間や愛の寂しさに魔がさす場合もあります。
情的な寂しさを何かで埋めようとするのですね…。

劫財が強い、博打的な命式の場合は、賭け事や投資に流れる場合もあります。
また、異性に情を流す場合もありますし、お酒で寂しさを埋めようとする場合もあります。
埋め方は、血筋や命式によって様々ですが、既に敗財の大運から流されやすい運気に入っていたとも言えます。
そして、比肩 帝旺(羊刃)の大運を迎え、この年は流年も比肩 墓。
注意が必要な年ともいえます。

特に、月上の天干星が財星の方は、比肩・劫財(敗財)の大運は忍耐が必要な期間ともいえます。
また、食神が中心の方は、偏印の時期が注意(倒食)。
官星(正官・偏官)が中心の方は、強い傷官や比劫の大運は忍耐の時期と言えます。
運気が悪い時期は辛い環境が与えられます。
その様な場合は、自分自身を内観して、自分の不足な部分に気付くチャンスの時と思えれば良いのですが…。
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