新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

印星が無い。

2020年02月07日 | 今日の出来事
印星は思想観念の星です。
例えば、人は何の為に生きるのかも、その一つですね…。
人は、オギャーと生まれ、この世に生を受け、100年足らずの肉体生活を終え、次の世界へと旅立ちます。
母の胎中(水)からこの世(空気)に生まれ、来世(愛・魂の世界)で永住するという考え方もできます。
あの世に行ったら帰って来れませんから、何とも言えませんが…。
その様に考えることも可能です。

時々、この様な命式の方がおられます。
天干の並びが、財星と官星のみ。
そして、五行を見ると、財星と官星のところに星(●)が固まり、印星に星(●)が無い命式です。
財星はお金ですし、官星は仕事という捉え方もできます。
お金と仕事ですから、現実ですね…。
また、財星は優しさや家庭性で、官星は責任感や社会という意味もあります。
優しさと責任感の両方を持った人は良いですね…。
また、家庭性と社会性の両方を持たれた方も良いと思います。
女命では、財星は家庭を表し、官星(正官)は夫を表します。
家庭運と夫の運ですから、女性にとっては理想的とも言えます。
この様な命式を「財官双美の命」と言いまして、女性には一番良い命式といえます。
しかし、この財星と官星をコントロールするのも自分(自星)ですので、財官ばかりに星(●)が固まり(7つ以上)、自星がそれをコントロールできなくなった状態を「財殺の命」とも言います。
この場合は、目に見える現実の世界(目先の事)にばかりに意識が向き、目に見えない原因の世界や本質の世界が見えなくなってしまい、周りに振り回されて自分自身という最も大切なもの(心・魂)を失ってしまう場合もあります。
「財殺」ですので、お金や女性問題(男命)、時には自律神経の一歩手前も出てきます。
この様な命式の場合は、「印星」が必要ですね…
人は、何の為に生きるのか?
人生の目的は? 
心(魂)の成長は?
も印星の分野だと思います。
目に見える肉体(現実)をコントロールするのは目に見えない心・魂(生き方)ですので、内的な印星の世界もとても大切です。財官(財星と官星)に印星が付いた命式を「財官印三宝の命」と呼ぶのもその為かも知れませんね…。
印星(偏印・印綬)の時期は、自分自身を内観するには最も良い時期で、自分の土台(心・魂)を見つめなおし、軌道修正するには良い時期といえます。
特に、現代の様に価値観が多様化し善悪の基準が不明確な時は、おのれの良心に耳を傾けて、良心(魂)が喜ぶ内的な学びをすることも大切だと思います。

財官ばかりで印星が弱い人は、内的な原因の世界よりも、外的な結果の世界に意識が向く傾向があります。
もちろん、肉体があるこの世は外的な世界ですので仕方がないのですが…。

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