新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

十干の別号…2

2021年09月04日 |  四柱推命(十干と十二支)


先回のブログに十干の別号について、今年(2021年)と10年前の2011年を題材に記入しました。
今回は、その続きです。
十干は甲・乙・・・癸で、全部で10個あります。
別号とは、これら十干を別の漢字で表記し、具体的に言い表したものとのこと。

甲の別号は押(オウ)、乙の別号は軋(アツ)、丙の別号は柄(ヘイ)丁の別号は停(テイ)、戊の別号は貿(ボウ)、己の別号は起(キ)、庚の別号は更(コウ)、辛の別号は新(シン)、壬の別号は任(ニン)、癸の別号は揆(キ)となります。…ここまでは、先回のブログの内容です。

今回は、この内容の説明です。
・「甲」とは、「押」のことで、押とは「押さえて封ずる」という意味があり、春になると開き、冬になると閉じることを示しているとのこと。
・「乙」は「軋」のことであり、「すれ合うこと」を意味している。…春になると万物が自ら擦れ合い軋(キシ)みあいながら、殻を破って抜け出すことを示しているとのこと。

・「丙」は「柄」または「炳」と表記される。柄の意味は、「それぞれの柄(エ)を取るように両側に広がる」ということで、万物の成長の様子を表している。「炳」とは、「明らかになること」を意味しており、夏になると万物の勢いが強くなり、その姿形を明らかにする様子を示したもの。
・「丁」とは、「停」のことで、一つの場所にじっとしている様子。万物の成長が止まり(休み)、次の成長に備える有様。
 (炭火で例えると、丙は炎をあげて燃えている炭。丁は炎は出さずにキンキンと燃える炭の様なものです。)

・「戊」には「貿」という別号があり、貿(カ)えるという意味がある。…万物の成長が極まることで、今迄の姿形から体を貿(カ)えようとする様子を示しているらしい。
・「己」は「紀(キ)」のことであり、「筋道」という意味を持つ。万物が成長し成就した時、そこに「筋目・筋道」が現れる様子を示している。
 (戊は茂る、己は起こること。…戊には貿や茂という別号があり、己には紀や起という別号があるらしい…)

・「庚」には「更」の別号があり、更(カ)わるいう意味が意味がある。…成長しきったものが、新しいものに生まれ変わることを意味している。
・「辛」とは、「新」のことであり、万物が皆縮んであらたまり、秀でた実が新たにできる様子を意味している。
 (昨年・今年は庚・辛の年。更新の年。今年は、忍耐強く辛抱して新しい秀でた実(人間)に生まれ変わらねばならない年とも言えますね…)

・「壬」は「妊」のことで、はらむことであり、陰の気が陽の気をはらんでいる様子を表す。壬も癸も季節は冬を表し、冬は陰の気が極まった状態。陰中の陽。
・「癸」は「揆」のことらしい…。「揆」とは、「はかること・のり」を意味している。…万物をいつ芽吹かせるか推し量っている状態を意味しているとも言える。

十干はただの符号ではなく、様々な意味があるのですね…。
実は、十二支(子・丑・・・戌・亥)にも様々な意味があるのですね…。
1. 陰陽の関係とその意味や作用。
2. 五行の関係とその意味や作用。
3. 十干の関係とその意味や作用。
4. 十二支の関係やその意味や作用。
それらを知って、命式表を見ると面白いと思います。
ミクロ(顕微鏡)の世界→ 人間界→ マクロ(望遠鏡)の世界、全ては相似でできています。
そして、原理原則も同じです。
陰陽五行と愛の法則を知ると、見えない世界が見えて来ると思います。

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