おせっちゃんの今日2

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〇〇産アサリ

2022-02-09 13:34:34 | ニュースから

アサリが日本に帰化したって!?。

近所の国で収穫したアサリを、日本の海にばらまいて、規定より短い期間で収穫して、「日本産」で売り出したんだって!?まさかまさか、1日2日の滞在で日本産に化けさせていたのではないでしょうが。
店先で見るアサリの貝殻が、泥のような、私に言わせると汚~い色であるのには買う気を失っていましたが。

私は山口県の瀬戸内海を見下ろす標高60メートルばかりの「宮の山」の中腹の家で育ちました。瀬戸内海はその形容詞として白砂青松とすぐ思い浮かぶほどきれいな砂に恵まれた海でした。負け戦の最後の何か月と、食糧難の戦後をこの山と海を友達にして育ったのでした。
夏は海水浴。と言っても海の家があるわけでもなく、水着などもない時代です。カンカン照りの太陽を遮るものとてない塩田の中の道を30分歩いて海にたどり着きます。土手の上の萱の根元にぺっらぺっらのシャツを脱ぎ置いて、履いてきたパンツそのままに、ドボンと海に入ったものでした。勿論、その澄み切った海水のきれいなことと言ったら!!

子どもの遊びに大人が付いてくるなどということはありませんでした。上級生が幼い子の面倒は見るのです。お昼ご飯を済ませてから、夕方の気配がし始めるまで自由に遊びます。
自由に遊ぶのですが、子どもは子どもの宿題があります。アサリをとって帰るのです。食糧難の時代、貴重な蛋白源です。遠浅の海の干上がった砂浜で泳ぎつかれてもいますが、取っては布袋に入れて持って帰るのです。
その頃はまだ、入会権などという決まりはなかったと思います。自由でした。
今は、塩田はマツダの自動車工場になりましたし、カイを取るのも権利・・入会権・・を持った者だけだそうです。

ところで話を元に戻しますが、掘った貝は殻が海の美しい水をそのまま映して、ブルーの波型模様、海藻の赤でしょうか白を基調とした赤い波型、そのままブローチにもなりそうなほど美しいものでした。私の頭には今でもアサリと言えばそれが思い浮かぶのです。

今スーパーで売っている貝は私に言わせると貝ではありません。
でもこれは私の一人合点でしょうか。白砂青松でない海ではブルーや赤い波型模様はつかないのでしょうか。養殖で栄養たっぷりの砂では、殻は皆泥色になるのでしょうか。

いずれにせよ、日本の海で育ってもいない貝を、日本産とは?これ詐欺ではないの?