おせっちゃんの今日2

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監督のいないチーム

2022-02-18 13:49:28 | 新聞記事から

北京オリンピックも終わりに近づきました。いろいろ問題はあるにしても、選手の皆さんの努力精進に胸が熱くなる思いが沸き上がってきます。ベテランと若い力と競い合いに惹きつけられます。

オリンピックの陰になっていますが、プロ野球も各地でキャンプが張られています。 そこで話題を引っさらっているのが、日本ハムの監督(ではないビッグボス)が独特な個性で話題をさらっています。
私は野球に詳しいわけでもなく、解説も感想も申し述べる力を持ちませんが、先日日本経済新聞の文化時評に載った「ビッグボスが舞う日」は興味深く読みました。中で昨年甲子園に出場した青森・弘前学院聖愛高の紹介に惹かれました。

このチームには監督はいない。選手が自分で考えてノーサインで試合を進める。何故ノーサインか。原田和則監督(普通の意味での監督ではない)は、指導者修業で参加したセミナーでの一言にショックを受けた。「これから野球型人間はいりません。求められるのはサッカー型、ラグビー型の人材です」。いちいち監督の指示で動く人材ではなく自分で状況を判断して問題を解決できる人材でなくっては、という意味合いだった。

「サインで縛る」というやり方が問題。指示待ち人間を育てるだけだったのではないか。そういう思いでノーサインに踏み切った。主将で4番打者が送りバントもする。作戦の全責任を負うことで、そのためにはどんな準備がいるか練習から深く考えるようになる。

原田監督はノーサイン野球がどう勝敗を左右しているか分からないと言います。わからなくてもいいと考えています。成果は高校の3年間ではなく、社会に出てからはっきりすること、と考えているのだそうです。

古い人間が、今の時代にケチをつけたくはないけれど、世の中いろいろどうも自分でしっかり考えるということが足りなくなっているような気がしています。自分の脳味噌で考えてやってみる、これ大事ですよね。

今上の文を書きながら、以前、道徳の教科書に採られた野球に関する課題があったことを思い出しました。
監督は「ここはバントだ」とそのサインを出す。バッターの子はどうしても今自分は打てそうな気がしている。打てば大量得点だ。サインを無視してバットを振る。打球は飛んだ。勝った。でも、監督にひどく叱られた。規律を乱すものだ、これではチーム一丸ができないと。

どうでしょうね、話し合ってみましょうという課題だったと思います。今日の話と重ね合わせて考えてみるとどうでしょうか。