おせっちゃんの今日2

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時代とともに変化していく言葉

2022-02-14 13:36:14 | 言葉

年が増えるにつれて、世の中の動きから置いてけぼりを食らうように思うことが多くなります。中で、最近の日本語は乱れているなどと内心舌打ちをすることさえあります。。

2月10日の日経新聞朝刊「あすへの話題」に、作家の逢坂剛さんが書いていらっしゃいます。

言葉は時代とともに、否応なしに変化していくものだ。と。

<尊称について>
使い古されると尊敬度が低くなり極端な場合には罵詈雑言に変わることさえある。
例えば「お前」・「貴様」

もともと尊称である「あなた」も今ではすっかり値打がさがった。

そう言えば、おせっちゃんも学生時代や社会人になったばかりの頃、手紙には、「貴方」「貴女」と友人あてにも書いていました。それがいつの間にか、あて字めいた感じが気に入らなく、また、「あなた」では少し失礼なような気がし始め「あなた様」などと格上げしたような気がします。「あなた様」も変な気がして下の名前を使うようにもなったかな。「○○」と呼び捨てでも、親しみがわくこともあったし、「○○さん」「○○様」と格をあげたり。

樋口一葉が十三夜の中で「貴君のお母様もご機嫌よくいらっしゃいますか」と使っているとのこと。(フリガナ付きで)

逢坂氏は補助動詞についても書いていらっしゃいます。

江戸時代後期まで、<~である>の丁寧語は<ござり(い)ます>が主流で、<です>や<であります>は吉原のような色街で通用したものだったとのこと。一般には使わなかった。幕末、明治の頃江戸へ出てきた田舎者が色街で聞き覚えて使いだして広まったようだ。
<であります>は演説などで使われるようになり、後に軍隊言葉となった。

言葉一つとってみても、時代の流れがありますね。テレビで時代劇など、時代考証は難しかろう。またあまりに専門的に考証どおりも、現代人間には受け入れられないかもしれない。いずれにせよ時代の流れとは否応なしに物事を変えていきますね。