おせっちゃんの今日2

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わが家のパンダ話

2022-10-28 13:53:08 | わが家の話

50年前の今日は、上野動物園にパンダが来た日だそうです。日中国交回復を祝って、可愛い親善大使がやってきたのです。その明るい話に、上野に行って一目見るというのがみんなの望みでした。

それはそうと、我が家のパンダの話をしましょう。
我が家の息子Kは小さい時、「カンカン」と呼ばれていました。姉のMaと1歳10か月しか年が離れていませんでしたので、Maが上手くKの名前が呼べなかったのです。それらしき発声が「カンカン」だったので、それがそのまま呼び名になりました。叔父叔母、従姉たち、皆もこれで呼んでいました。今でもかれは「カンカン」です。

夫の兄一家が関西で暮らしていました。私ども、福島から大阪に転勤になり、関西で暮らすことになりました。兄の子ども達(いとこ達)「今日うちにカンカンが来るんだよ」と言いふらしたようです。近所のお友達が目を丸くして「え?パンダが来るの?見たいみたい」と大騒ぎになったのだそうです。

上野は見に行ってもまともに見られる状態ではありませんでした。学校がありますから行くとしたら週末です。何処のお家でもそうなります。行きたい行きたいという子供にいい聞かせて、先延ばしにしていました。そんな時、10月1日が「都民の日」ということになり、学校は祝日休暇になりました。近所のママ友と、都民の日は東京都だけだから、この日は空いてるんじゃあない。行こうよ、ということでパンダ見物デーになったのです。

確かに話に聞いていたよりはゆったりしていました。ところがパンダもゆったりでした。ぐっすり寝ていたのです。少し汚れたぬいぐるみが、ごろんとしているだけです。時々、ほんの少し動くと、「あ、起きたよ、今度は遊ぶかなあ」と子供たちは期待します。しかし、パンダは再び三度、眠りの世界でした。

期待外れに、元気の無くなった子供に、お約束のぬいぐるみを買ってやり、一日が終わったのです。

カンカンは(我が家の)お友だちから、パンダの真似をしたの。どうしておなじなまえなの?などと言われることがあるようでした。その時の彼の言葉。
「おいらの方が、先に生まれたの!パンダの方が真似したの!」

 

今日の朝日新聞、天声人語はパンダがやってきて50年の日ということで、パンダが執筆したことにしてあります。それにこんなことが書かれています。

パンダはもともとは、肉食獣だったんだよ。僕たちの先祖は竹を食べる事に適応して敵の少ない山奥での暮らしを選んだのです。人間も知恵を絞って共存を目指したほうがいいのではありませんか。

みんながあるものを分け合って、工夫しながら、平和に暮らすことはできないのでしょうか。