間ノ岳から北岳へ 間ノ岳から農鳥岳への稜線 この時は歩きませんでしたが。
ヒトは、未熟児として生まれ、成熟までに膨大な時間を要する。
他の哺乳動物と比較にならないほど長い。
この時間こそ人間の可変性を表しているという。
そして、結果として生得的なものより後天的なものが圧倒的に大きい。
ヒトが人となるのにはこの時間の中で育て上げられねばならない宿命ともいえる。
そして、ヒトはヒトの共同体である村がそのことを担ってきた。
だから、村の共同体は村の成員として必要な事々を育む保育力をもたねばならなかった。
保育力があることでようやく様々なことの継承できたし、後年「文化」を形成できたに違いない。
保育力は類的な存在であるヒトの本質的な特徴といえる。
そして、人類史の尺度では、ほんの最近になって、学校が登場した。
市民(国民)意識の啓発だったり、出来上がってきた知識体系の伝達だったりを効率的に伝える機能的性格の強いものとして、従来の共同体とは違った性格の教育の場ができた。
そんな概観を経て、共同体の保育力、そして近代の知識体系を効率的に提供する学校とで近代以降の教育は成り立ってきている。
ところで学校は頭で考えた機能的集団である。
同一な学齢の子どもたちを一定人数ごとに教室に集めて、決まった教育内容を教えるというものだ。
日本では10年に一度教育内容の見直しがあり、今後はもっと変化が激しいと言われ、気ぜわしい。
一方、従来からの共同体の保育というものは元来自然なものだから、考えた所産ではない。
ヒトの変わらないものに寄り添いながら子どもたちの幹を太らせるような働きがあるイメージだ。
だた、問題は頭で考えた所産でないから、含まれている重要性を明示的に説明しにくいもののようである。
もちろんその保育の中にこそ、説明しにくい重要な事々がたくさんあることは確かである。
「何のために?」という問いに弱い。
そこで、一足飛びで恐縮だが、試みとして、保育所というところの制度的つくりから見ていきたい。
いわゆる学校教育と一線を画するところとして、機能的ではあるが、元来自然なものを包含しているにちがいない。
保育所には、
保育所保育指針(平成30年)
というものがある。
学校における学習指導要領に相当するものである。
保育所はご存じのとおり厚労省が所管している。
明治時代の学制以来の学校教育の流れと一線を画する。つまり児童福祉の流れの中にあっての制度である。
つくりは60頁程度とシンプルである。当然、「各教科」に相当するものはない。
次回は、学習指導要領と相対してみる。
ヒトは、未熟児として生まれ、成熟までに膨大な時間を要する。
他の哺乳動物と比較にならないほど長い。
この時間こそ人間の可変性を表しているという。
そして、結果として生得的なものより後天的なものが圧倒的に大きい。
ヒトが人となるのにはこの時間の中で育て上げられねばならない宿命ともいえる。
そして、ヒトはヒトの共同体である村がそのことを担ってきた。
だから、村の共同体は村の成員として必要な事々を育む保育力をもたねばならなかった。
保育力があることでようやく様々なことの継承できたし、後年「文化」を形成できたに違いない。
保育力は類的な存在であるヒトの本質的な特徴といえる。
そして、人類史の尺度では、ほんの最近になって、学校が登場した。
市民(国民)意識の啓発だったり、出来上がってきた知識体系の伝達だったりを効率的に伝える機能的性格の強いものとして、従来の共同体とは違った性格の教育の場ができた。
そんな概観を経て、共同体の保育力、そして近代の知識体系を効率的に提供する学校とで近代以降の教育は成り立ってきている。
ところで学校は頭で考えた機能的集団である。
同一な学齢の子どもたちを一定人数ごとに教室に集めて、決まった教育内容を教えるというものだ。
日本では10年に一度教育内容の見直しがあり、今後はもっと変化が激しいと言われ、気ぜわしい。
一方、従来からの共同体の保育というものは元来自然なものだから、考えた所産ではない。
ヒトの変わらないものに寄り添いながら子どもたちの幹を太らせるような働きがあるイメージだ。
だた、問題は頭で考えた所産でないから、含まれている重要性を明示的に説明しにくいもののようである。
もちろんその保育の中にこそ、説明しにくい重要な事々がたくさんあることは確かである。
「何のために?」という問いに弱い。
そこで、一足飛びで恐縮だが、試みとして、保育所というところの制度的つくりから見ていきたい。
いわゆる学校教育と一線を画するところとして、機能的ではあるが、元来自然なものを包含しているにちがいない。
保育所には、
保育所保育指針(平成30年)
というものがある。
学校における学習指導要領に相当するものである。
保育所はご存じのとおり厚労省が所管している。
明治時代の学制以来の学校教育の流れと一線を画する。つまり児童福祉の流れの中にあっての制度である。
つくりは60頁程度とシンプルである。当然、「各教科」に相当するものはない。
次回は、学習指導要領と相対してみる。