間ノ岳から北岳へ🈡 到着 広河原!ここでバスに乗車します。長い下りで足が大笑い ?
そもそも保育所の目的は「子守」や「託児」だっただろう。
担った人たちは家庭やコミュニティでの自然に育っていく子どもたちの姿をイメージし、それに近づけようとしただろう。
それは近代の学校のもつ教育の機能的なあり方とは一線を画していた。
いわば「子ども(らいし)時間の確保」である。
そして、つかみどころのないそのイメージの中に子どもがいることこそが、子どもたちの将来の“大きなこと”になるように思われるし、実際そうだろう。
「予測困難で不確実、複雑で曖昧」の未来に対して確実にできうることともいえる。
もちろん、保育所も社会的機関である。
行われる保育は意図的に行われ、説明と評価とがあるべきである。
しかし、逆に、その中でこそ漠然としたイメージとしての「子ども(らしい)時間」が確かな形となって見えてくる可能性があるのではないか。
そんな作為的な無作為みたいなことができるのかどうか、あるべき「子ども(らしい)時間」にむけて、各国の知恵を訪ねたい。
テキスト:秋田喜代美/古賀松香『世界の保育の質評価‐制度に学び、対話を開く‐』明石書店
ニュージーランド2
ニュージーランドの保育の理念を日々の保育に浸透される方法が、
ラーニング・ストーリー
という実践ツールである。
個別の教育計画を作成すると、読み手によっても解釈が変わるし、実践に移したときにその表し方が完全には伝わらないことを実感することがある。教育の計画は文字表記が主で、文字表記そのものの限界を感じたりする。
で、ラーニング・ストーリーとは、
ラーニング・ストーリーは、テ・ファリキの枠組みに基づいて、この後の学びの姿が物語として写真と文章で作られたものである。子どもごとにラーニング・ストーリーのファイルが作られて、保育所に置いてあり、保育中に自分のものをひろげてみたり、子どもたち同士で見せ合ったり姿もある。また、家族が家に持ち帰りコメントすることもある。
自分でひろげ、友達と見せ合う?もちろん幼児がである。
ラーニング・ストーリーの開発は、テ・ファリキに基づく評価が求められるようになったことに伴い、その具体的な方法を確立するために、1996年からテ・ファリキの代表執筆者でもあったマーガレット・カー氏を中心に進められた。
著作に『保育の場で子どもの学びをアセスメントする―「学びの物語」アプローチの理論と実践』という興味深いものがある。
従来のチェックリスト型の評価ではなく、社会文化的な観点に基づき、「子どもが社会(世界)を認識し、(そこに)参加する過程」に焦点が当てられ、学びを社会的行事(ソーシャルイベント)としながら遊びとの関連が重視される。
また、価値のある学びに、保育者が「気づく」「認識する」「応答する」「記憶する」「再検討する」と言う形成的な評価の流れを活用しており、子どもの能力の変化をたどり、可能な学びの筋道を考え、それを支える計画を立てることができる。
「子どもが社会(世界)を認識し、(そこに)参加する過程」これを見ていくという。
学んでいくことは、遊びとして社会的行事にどう参加していくかの過程である、そこを見ていく。そのディテールに「気づく」ことを発端に認識過程を追いかけていくことのようだ。
そしてその能力の変化の過程の延長線上に計画を立てる。
うまく運べば個々の子どもの実態に沿った保育ができるということだろう。
約95%の修学前施設がラーニング・ストーリーによる保育評価を行っており、実際ラーニング・ストーリーをもとにカンファレンスが行われたり、その子どもの保育計画が作成されたりする。また、下記に述べるように、教育評価局による外部評価は、子どもの学びの成果に重点を当てており、自己評価の一環としてラーニング・ストーリーが提示される。
先ほど、子ども自身も見ているラーニング・ストーリーは、大人も見てカンファレンスに使われたり、教育評価局の保育所の評価にも使われるという。これが徹底している。
こんなに多様に利用されるセンターボードとしてラーニング・ストーリーは活用されている。ダイナミックである。
また、教育上によりこのランニング・ストーリーの模範例を模範例は数多く紹介されているのである。
カリキュラムと言う評価のつながりにおいても、国際的な関心は高く、日本においてもラーニングストーリーは数多く紹介され、保育現場における活用も多い。
これは、子どもとの関わりの臨場感や臨床感を、その場に居合わせない人も含めて伝えることができる手段のようである。
しかもそれを国をあげて思い切って活用している。
ネットで拾える範囲で紹介していきたい。
The New Zealand Curriculum Online
Learning Story Software
Assessment and Learning: Community
そして日本でもラーニング・ストーリーを取り上げているところがあるらしい。
福島県郡山市 みらい幼稚園
そして、一般にどう受け止められているのかは、次のHPが参考になる。
忙しさの問題など現実的だ。
保育士バンク
また、調べる上で目についたのが、「ドキュメンテーション」という手法である。これで実践を分析・評価するようだ。
売れている本がある。
大豆生田 啓友 『日本版保育ドキュメンテーションのすすめ』小学館
ラーニング・ストーリーに近いといってもいいのではないか。
ただニュージーランドはこれが、保育士の手をはなれ広範に関係者、行政当局の評価の中心にまでなっていくところである。子どもに寄り添う政策の中心にラーニング・ストーリーがあることは保育行政?の充実を見る気がする。
そもそも保育所の目的は「子守」や「託児」だっただろう。
担った人たちは家庭やコミュニティでの自然に育っていく子どもたちの姿をイメージし、それに近づけようとしただろう。
それは近代の学校のもつ教育の機能的なあり方とは一線を画していた。
いわば「子ども(らいし)時間の確保」である。
そして、つかみどころのないそのイメージの中に子どもがいることこそが、子どもたちの将来の“大きなこと”になるように思われるし、実際そうだろう。
「予測困難で不確実、複雑で曖昧」の未来に対して確実にできうることともいえる。
もちろん、保育所も社会的機関である。
行われる保育は意図的に行われ、説明と評価とがあるべきである。
しかし、逆に、その中でこそ漠然としたイメージとしての「子ども(らしい)時間」が確かな形となって見えてくる可能性があるのではないか。
そんな作為的な無作為みたいなことができるのかどうか、あるべき「子ども(らしい)時間」にむけて、各国の知恵を訪ねたい。
テキスト:秋田喜代美/古賀松香『世界の保育の質評価‐制度に学び、対話を開く‐』明石書店
ニュージーランド2
ニュージーランドの保育の理念を日々の保育に浸透される方法が、
ラーニング・ストーリー
という実践ツールである。
個別の教育計画を作成すると、読み手によっても解釈が変わるし、実践に移したときにその表し方が完全には伝わらないことを実感することがある。教育の計画は文字表記が主で、文字表記そのものの限界を感じたりする。
で、ラーニング・ストーリーとは、
ラーニング・ストーリーは、テ・ファリキの枠組みに基づいて、この後の学びの姿が物語として写真と文章で作られたものである。子どもごとにラーニング・ストーリーのファイルが作られて、保育所に置いてあり、保育中に自分のものをひろげてみたり、子どもたち同士で見せ合ったり姿もある。また、家族が家に持ち帰りコメントすることもある。
自分でひろげ、友達と見せ合う?もちろん幼児がである。
ラーニング・ストーリーの開発は、テ・ファリキに基づく評価が求められるようになったことに伴い、その具体的な方法を確立するために、1996年からテ・ファリキの代表執筆者でもあったマーガレット・カー氏を中心に進められた。
著作に『保育の場で子どもの学びをアセスメントする―「学びの物語」アプローチの理論と実践』という興味深いものがある。
従来のチェックリスト型の評価ではなく、社会文化的な観点に基づき、「子どもが社会(世界)を認識し、(そこに)参加する過程」に焦点が当てられ、学びを社会的行事(ソーシャルイベント)としながら遊びとの関連が重視される。
また、価値のある学びに、保育者が「気づく」「認識する」「応答する」「記憶する」「再検討する」と言う形成的な評価の流れを活用しており、子どもの能力の変化をたどり、可能な学びの筋道を考え、それを支える計画を立てることができる。
「子どもが社会(世界)を認識し、(そこに)参加する過程」これを見ていくという。
学んでいくことは、遊びとして社会的行事にどう参加していくかの過程である、そこを見ていく。そのディテールに「気づく」ことを発端に認識過程を追いかけていくことのようだ。
そしてその能力の変化の過程の延長線上に計画を立てる。
うまく運べば個々の子どもの実態に沿った保育ができるということだろう。
約95%の修学前施設がラーニング・ストーリーによる保育評価を行っており、実際ラーニング・ストーリーをもとにカンファレンスが行われたり、その子どもの保育計画が作成されたりする。また、下記に述べるように、教育評価局による外部評価は、子どもの学びの成果に重点を当てており、自己評価の一環としてラーニング・ストーリーが提示される。
先ほど、子ども自身も見ているラーニング・ストーリーは、大人も見てカンファレンスに使われたり、教育評価局の保育所の評価にも使われるという。これが徹底している。
こんなに多様に利用されるセンターボードとしてラーニング・ストーリーは活用されている。ダイナミックである。
また、教育上によりこのランニング・ストーリーの模範例を模範例は数多く紹介されているのである。
カリキュラムと言う評価のつながりにおいても、国際的な関心は高く、日本においてもラーニングストーリーは数多く紹介され、保育現場における活用も多い。
これは、子どもとの関わりの臨場感や臨床感を、その場に居合わせない人も含めて伝えることができる手段のようである。
しかもそれを国をあげて思い切って活用している。
ネットで拾える範囲で紹介していきたい。
The New Zealand Curriculum Online
Learning Story Software
Assessment and Learning: Community
そして日本でもラーニング・ストーリーを取り上げているところがあるらしい。
福島県郡山市 みらい幼稚園
そして、一般にどう受け止められているのかは、次のHPが参考になる。
忙しさの問題など現実的だ。
保育士バンク
また、調べる上で目についたのが、「ドキュメンテーション」という手法である。これで実践を分析・評価するようだ。
売れている本がある。
大豆生田 啓友 『日本版保育ドキュメンテーションのすすめ』小学館
ラーニング・ストーリーに近いといってもいいのではないか。
ただニュージーランドはこれが、保育士の手をはなれ広範に関係者、行政当局の評価の中心にまでなっていくところである。子どもに寄り添う政策の中心にラーニング・ストーリーがあることは保育行政?の充実を見る気がする。