🈟 定番! 高尾山を縦走します。これには乗らず山道へ
もう結構前にことになる。
特別支援学校高等部の一人の生徒のこと。
次の体育に備えて早めに着替えを終えた彼が教室ですわっている。
そして、突然だ。こっちを向いて「センセイ…」というとありふれた質問をするような調子で、
「ボクが生きている価値ってなんですかね。」
という。
そこにいた更衣をせず見学するつもりの生徒も顔を上げてこっちを見た。
もちろん、ありふれた質問ではない。
彼は中学校の支援級のときうまくいかなかった。
あることでこじれて転校までした経緯を知っている。
ここに入学してからも友達になぜか“上からものを言う感じ”が抜けなかった。
なんとなく友達と混ざれない。
だから、更衣室にいたたまれず早く着替えてきたのかもしれない。
ありふれたものの言いようしかできないのか?。
教師の習慣で、置かれている条件を考える。
両親のこと、兄弟のこと、放課後デイサービスのこと、睡眠など健康面、もちろん学校生活のストレス…、そんな構造で彼を理解しようとする。それはそれでいい。
しかし、なんとなく(あるいは努力しても)友達と混ざれない、身のおきどころのないような寂しさは、ある種の具体的な質感とともに彼の中にあるままだ。それは意外に気づかれにくい。気づかれまいともする。
周囲との隔たり感じ、自分の中に居場所を探そうと自分を覗き込む。
これをくり返すうちに傷つきやすい自意識が生まれる。
居場所であるべき学校にこうした要素がある。
前回、「教育は静かに語ろう」と書いた。
自意識の揺れについて考えてみる。
もう結構前にことになる。
特別支援学校高等部の一人の生徒のこと。
次の体育に備えて早めに着替えを終えた彼が教室ですわっている。
そして、突然だ。こっちを向いて「センセイ…」というとありふれた質問をするような調子で、
「ボクが生きている価値ってなんですかね。」
という。
そこにいた更衣をせず見学するつもりの生徒も顔を上げてこっちを見た。
もちろん、ありふれた質問ではない。
彼は中学校の支援級のときうまくいかなかった。
あることでこじれて転校までした経緯を知っている。
ここに入学してからも友達になぜか“上からものを言う感じ”が抜けなかった。
なんとなく友達と混ざれない。
だから、更衣室にいたたまれず早く着替えてきたのかもしれない。
ありふれたものの言いようしかできないのか?。
教師の習慣で、置かれている条件を考える。
両親のこと、兄弟のこと、放課後デイサービスのこと、睡眠など健康面、もちろん学校生活のストレス…、そんな構造で彼を理解しようとする。それはそれでいい。
しかし、なんとなく(あるいは努力しても)友達と混ざれない、身のおきどころのないような寂しさは、ある種の具体的な質感とともに彼の中にあるままだ。それは意外に気づかれにくい。気づかれまいともする。
周囲との隔たり感じ、自分の中に居場所を探そうと自分を覗き込む。
これをくり返すうちに傷つきやすい自意識が生まれる。
居場所であるべき学校にこうした要素がある。
前回、「教育は静かに語ろう」と書いた。
自意識の揺れについて考えてみる。