職人技

＜ウソ日記＞

うちの会社にも遂に外国人労働者がやってきた。
いわゆる「外国人技能実習生」という奴だ。

ベトナム人のスーさんだ。
流暢な日本語と片言の日本語を使い分ける達人だ。

仕事をする中で親しくなり、スーさんのご両親について聞いたみたら
「私の両親はマントヒヒ職人です」と言った。

ん？

マントヒヒ職人？


「え？マントヒヒ？」
「はい、マントヒヒ職人です」

「マントヒヒの飼育員か何か？」
「違います。飼育は別の人がやってます。職人ですから手作りです」

何やねんマントヒヒ職人って！
日本には無い職業なのか？
サルを手作りする職人ってどんなんやねん？

「作るん？マントヒヒを？サルを？」
「大阪でもよくやってますよね。クルクル回して」

マントヒヒという別の何かなのか？
それとも、知らない所で大阪某所でマントヒヒがクルクルと・・・！


「ちなみに私の母は、ゆで卵と生卵を見ただけで区別できます」

だから何やっちゅーねん！

バス停

今朝、バス停でバスを待っていたら、60歳位のオジサンが何度もカメハメ波の練習をしていた。


何かの振り付けか？


それとも単なるアホなのか？


まさか本当に撃てるのか？



思い切って「カメハメ波撃てるんですか？」と訪ねたかったが、私立小学校の男の子さえ気付かぬ振りをしているのに


自分だけが興味津々に聞くのが何とも恥ずかしい空気になり


ヒートアップして汗までかいて練習しているオジサンを


ただ見つめるしかなかった・・・。

サイボーグ課長

うちの課長はサイボーグです。

見た目は人間ですが、ロボットです。


人と同じ感情を持ってますが
普通車を持ち上げたり、壁の向こうの人を感知したり出来ます。


「人付き合い程度」に食事は出来ますがロボットです。


給湯室の電気を付けたままにしたり
コピー機のA4用紙が無いのに気付かず
「僕、コピー機壊したかも知れへん」と言ったりしますが
課長はサイボーグです。


うちの親会社が秘密裏に製造したサイボーグです。



そんな課長が今日、致命的なミスを犯してしまったのだ。



自爆ボタン（リモコン）を紛失してしまったのだ！


「あぁ、えらい事してもうた！
ちょっと皆で探してくれへん？」
と全員で机の下やゴミ箱を探した。



何で自爆機能を搭載してるのだろう？

夕方になるとコンセントで充電してるくせに！
人の声真似とか物凄く上手なのに！


皆で手分けしてロッカーや会議室
女子トイレや1階のロビーまで隈なく探したが
結局、自爆ボタンは見つからず
親会社に電話して解除して貰う事になった。


自爆ボタンは週明けの月曜日の午後から
親会社の技術者が新しいリモコンを持ってくるそうだ。


新しいコードで操作できるまで
代わりにテレビのリモコンで補う事になった。



「6チャンネル押したらアカンで。ビルが吹き飛ぶから」


身近なモノで代用するな！

一休さん

＜一休さん日記＞


最近、新右衛門さんの訪問が頻発してる。

将軍さまの難題を伝えに来た訳でもないし

寺社奉行でトラブルがあった訳でもなさそうだ。

こないだなんか「今日はここで泊まります」って言い出した。



暇なのか・・・？


泊まる時はおにぎりを持って来るから

僕達は歓迎するけど、仕事は大丈夫なのか？




メタボリクソンの黙念は依然として痩せる気配がない。

この貧しい時代に何で太ってんだ？

時代背景に影響を与えないか心配だ。


お供え物が減ってるのはお前の仕業か？

正直に言ってみろ、ロウソクも食ってるだろ？



こんな貧困極まる寺での生活にも楽しみはある。

近所に住むさよちゃんだ。


かなりの天然ボケの入った女の子だが

僕にとっては掛け替えのない存在だ。





母上様お元気ですか？


さよちゃんを見てるとドキドキします。

僕の頓智で喜ばれると萌え死にしそうです。

お経も戒律も、どうでもよくなります。



母上様お元気ですか？


桔梗屋の親子がウザいです。

桔梗屋親子から異臭が漂います。

寺で飼ってたウサギのちょん太が

弥生（桔梗屋の娘）に抱き付かれた直後に憤死しました。

桔梗屋が寺に来た翌日はニワトリが卵を産みません。


腹いせに檀家周りの際に

桔梗屋の井戸に例の粉を入れてます。

その件で新右衛門さんが相談に来ましたが

山の神が怒ってると言っておきました。




母上様お元気ですか？


最近、和尚さまが腐った豆を食べ始めました。

ナットーと言ってますが、臭くてたまりません。

そろそろ本格的にボケてきたのではと心配でなりません。

社内校長3

【社内校長】


会社に行くと、校長の席に女性3～4人が群がっていた。

その中心には勿論 校長がいた。


校長は真剣な眼差しで髪型を

よりリアルなヘアメイクをして貰ってる最中だった。


何でも取引先かお客様からクレームが来たらしく

校長が直々に謝りに行くそうだ。

その為の特殊メイクをしてるらしい。


女子社員たち「完成～！」

校長「おぉ！」

本部長「凄いな、カツラっぽいな」

営業「カツラした方が早いじゃないですか？」

校長「いやいや、このウソかホンマか分からんのが丁度ええねん」



校長が発案した「少しずれたカツラで気を逸らす作戦」


明らかに不自然な髪型で謝罪に行き

相手の怒りの矛先を緩和しようという狙いだ。


果たして・・・・





＜3時間後＞



校長「はっはっはっはー！」

営業「校長、お見事でした」



手土産まで貰って来るとは。



社内校長



いつか実現する日まで

ウソ日記は続く・・・！

社内校長2

【社内校長】


うちの営業所に校長が赴任して今日から本格稼動し始めた。

あらゆる業務に精通してると噂される社内校長

一体何をする人なんだろう？



噂によると

トマトにケチャップをかけて食べる食通だと聞いた。


噂によると

イソジン（うがい薬）は飲んで消毒する豪の者と聞いた。


噂によると

娘さんはエアかるた大会で優勝した人だと聞いた。



そんな校長と

喫煙所で2人きりになった。

気まずいかと思ってたら

校長が難しい顔して私に


「こないだ忍者と目が合うてん・・・」




凄いぞ この人！



気は確かなのか


本当に忍者を見たのか


そもそも

どんなポジションの業務なのか

全然分からないが、何か凄いぞ！




社内校長



いつか真実に変わる時まで

このウソ日記は続く・・・！

社内校長

【社内校長】



11月1日付で うちの会社に校長が赴任する事になった。

それに先立って今日、就任の挨拶に校長が来た。


東北・九州の営業部でも校長を歴任した

かなり凄腕の校長らしい。


会社に校長？

どんなポジションなんだ？

何をするヒトなんだ？


本部長や本社出向組の人達は知ってるみたいで

校長の赴任を喜んでいた。

転勤経験のある営業の何人かは

「また一緒に仕事できて嬉しいですわ～」と歓迎。


校長？

何かを教えるのか？


先輩に「教頭はいないのですか？」と聞いたら

「学校とちゃうねんで」と言われた。


校長やん・・・


来週には稼動し始める校長


一体どうなるのか？


何なんだ この会社は？

うそニュース

＜うそニュース＞



福田総理は12日、衆議院予算委員会で

民主党からの代表質問で領収書問題や拉致問題などを取り上げられ

「ゆっくり喋るな」や「小学校の時のアダ名は何だ？」などと

集中的に罵声を浴びた。



それに対して福田首相は

マイクを手に取り、うつむいた姿勢で

手を激しく上下させながら

「そんなの関係ありません」

「そんなの関係ねぇ！」と連呼し始めた。


海パン姿ではなかったものの

その姿はまさに小島よし○であった。

夕方「総理ご乱心」の速報が流れるや否や

翌日 内閣は総辞職となった。



これを受けて芸人・小島よ○お氏は

総理を退任させた男として この年のR-1グランプリで優勝

芳香剤や紳士服、給湯器回収のCMなどに抜擢されるようになった。

ウソ四季報

＜ウソ会社四季報＞



正日新薬（じょんいる・しんやく）　


麻薬・向精神薬の国内最大手。

北朝鮮資本。

中国国境警備隊と業務提携。輸送経路の拡大図る。

販売店を通さず街頭販売に強みを持つ。

規制強化により山口グミからの利益は減少傾向。

外国人の雇用にも積極的でヘッド・ハンティング（拉致）で

これまで何百人もの日本人・韓国人を雇用。

過酷な労働条件が指摘されている。

多角化経営の前向きで、中古の核施設を保有。


株主構成
キムヂョンイル
ほか　

ウソ日記6

＜ウソ日記＞



先日から とあるバイトを始めた。

学校の校歌を作る仕事だ。

作曲は別の人が作るので作詞のみである。


新設された学校は勿論のこと

市町村合併や統廃合で

名前が変更された学校のも手掛ける。



本当は現地に赴いて校風を見るのが良いのだが

残業手当の都合上、短時間で作らなければならず

殆どパンフレットを見て校歌を作るのだ。



地域の特性や学校の方針、過去の歴史などを調べて

それでいて分かり易い言葉を使わなければならない。

先日採用された校歌を1つ紹介したい。




「某高校校歌」

詞：わたし
曲：知らん人


空き缶浮いてる港町

津波が迫る東に西に

特急停まらぬ最寄り駅

慕情の学舎 士気高く

荒れてる校長 今ここに

校舎に野良犬 大騒ぎ

嗚呼 聖モンゴル高校～♪



どんな曲に仕上がるか楽しみである！