なまはげ

なまはげ　悪い子に負ける　秋田

「悪いわらしはいねえが～」
秋田県男鹿半島に伝わる伝統行事「なまはげ」が16日、同半島の町で行われた。
鬼に扮した男たちが「お利口さんにしろよ」などと子どもに呼び掛けながら、健やかな成長を祈願したが
絶叫する子供の思わず飛び出た握り拳が「なまはげ」のみぞおちに直撃。
続いて泣きながら蹴り上げた足が「なまはげ」の股間に直撃。
「なまはげ」はうずくまるように倒れ、そのまましばらく動かなくなったという。

近年の「なまはげ」の高齢化が進んでおり、今回倒れた「なまはげ」も御年88歳。
直ちに搬送先の病院で手当てを受け、命に別状はないという。
若者の「なまはげ離れ」も深刻な社会問題となっていると「全国なまはげ普及連絡協議会」のカルルス・秋元・ポニファチャウス4世氏は語る。

「なまはげ」は無病息災や家内安全・子どもの成長を願う伝統行事で、約200年の歴史を誇る。
鬼と思われがちだが、実際は来訪神で、見た目が鬼に似ていた為に鬼と間違えられる事が多い。

「なまはげ」としての威厳が落ちた後の近所の保育園の8歳の男の子は
「怖かった。でも勝てると思うと自信が沸き、食べ物の好き嫌いも許される気がしてきた」と嘲笑っていた。