神奈川県小田原市の児童相談所の玄関前で1日
ラッピングされた箱入りのランドセル6個が置かれているのが見つかった。
群馬県の児童相談所で12月25日に見つかったランドセルと同様
テレビアニメ「タイガーマスク」で施設の子供を応援する主人公の名前を使い
「お年玉です。伊達直人」と書かれた紙が張ってあった。
一連のタイガーマスク運動が報道された今月2日以降
全国各地の児童相談所や孤児院などにランドセルが届けられている事が判明した。
しかし、香川県の児童数5名しかいないある孤児院に13個のランドセルが届けられたり
何を勘違いしたのか、特別養護老人施設にランドセルが届けられたケースもあった。
またランドセルの代わりに大量のソフト○ンクの
白い犬のぬいぐるみを同封した携帯電話が届けられたりするケースもあったと言う。
以前、マスコミで紹介された事のある埼玉県にある孤児院では
「うちにも3日の朝に20個のランドセルが届いた。
でも、うちの孤児院には中学生3人と高校生5人だけで
小学校に入学する子供はいないので
処分に困るので他所の相談所か孤児院に贈ろうと思う。」と話している。
また、3日から今日までに114個のランドセルと
90台の携帯電話が贈られてきた長野県の児童相談所では
「明日から玄関に『ランドセルお断り』の張り紙を貼ろうと思う。
これ以上届けられたら置く場所に困るので。
熊本にある赤ちゃんポスト(慈恵病院)に転送して貰おうと思う」と話している。
この件に関して東京帝国大学の五十嵐五十六教授(ランドセル学)は
「行き過ぎた善意と一方通行の善意が重なって
相手にありがた迷惑を押し付けている典型だ。
そもそも相手に物を贈るのはお中元とお歳暮だけで充分。
私など、お歳暮にミネラルウォーターを贈られて困ってるくらいだ。
善意を届けたいのなら、受け取る側の事を考えて現金を贈るのが一番。
テレビ番組でソマリアに小学校を建てる寄付をし過ぎて
生徒の数が足りずに廃校になり、ウシ小屋になっている現状を考えれば
ランドセルを贈らず、現金を贈るのが最適だと何故気付かないのだろうか?」