まもなく土用の丑が始まろうとしている。
日本人ほど ウナギを積極的に食べようとする国民はいないと言われている。
よく土用の丑の日にウナギを食べると夏バテしないと言われるが
実際には特に効果がある訳ではない。
いわゆる思い込みの一種で
「自分はウナギを食べたから夏バテしないんだ」と
自己暗示を無意識の内に行っており
強烈な日差しを浴びて今にも倒れそうになっても
「ウナギを食べたから平気だ」と自身を正当化してるに過ぎないのだ。
ウナギには夏バテ防止や美肌効果があると言われるようになったのは
実は極めて最近の事であり、それ以前は
東京都内を中心とするうなぎ専門店の店主らが
「ウナギは夏バテに良いと言う事にしましょう」と
申し合わせて広めたのが始まりとされる。
夏バテ防止効果や美肌に効果がある事を立証したのは
人気テレビ番組「あるある大辞典」が始まりとされており
コラーゲン錠剤を大量に摂取した人をウナギをよく食べる人
喫煙・飲酒を繰り返す人をウナギを食べない人のグループに分け
2週間後の肌の張りや健康状態を調べると言う
画期的な方法で ウナギには効果がある事が立証されたのである。
そもそも、ウナギの旬は夏ではなく、冬である。
最も美味しくない時期に高い料金を払って
ウナギを食べるのはどうかと思う。
泥の中で生きて、詳しい生態も分からない生き物を
味覚の落ちる夏に好んで食べるのは如何なものか。
ウナギが美味しいと感じるのは
あの蒲焼に使われるタレにあるのではないだろうか?
試しにウナギと、薄く切って煮込んだヘチマを
同じ調理法で蒲焼にしてみた所
およそ90%の被験者が「区別がつかない」と答えた(※1)。
現在、日本では食の安全志向から
輸入ウナギの安全性問題が指摘されている。
特に土用の丑の日を目前に控えたこの数日は
驚くべき事に、店頭には国産ウナギしか陳列されていない。
輸入ウナギは安く、国産は高いと言う
安易な図式に則り、各スーパーでは
世界中から輸入したウナギに国産のラベルを貼り
希少性を上乗せして例年以上に高値で売っているのである。
その証拠に、国産のウナギの出荷量(年間)の3倍以上のウナギが
この数日だけで消費されているのである。
自分達が購入したウナギが輸入ウナギでないと確証するのは
中国産や台湾産のウナギを国産であろうとなかろうと
冒頭で述べた思い込みの効果である。
「これは国産なんだ」と思い込んで食べるからである。
自分達の購買基準が国産と言うブランドのみで
味や品質は特に重要視されない。
そもそも
仮に運良く国産ウナギを購入したとしても
味付けに欠かせないタレは全て中国産であり
そうとも知らずに「やっぱり国産は旨い」と
訳の分からない事を口にする日がもうすぐ訪れるのである。
(※1)
実験はアフリカのコンゴ共和国の
16~35歳の男女18名と日本人通訳2名を対象に調査。
コンゴ人は「どちらも美味しい」と答え
日本人通訳2名のみが「実験の意図が分からない」と答えた。
日本人ほど ウナギを積極的に食べようとする国民はいないと言われている。
よく土用の丑の日にウナギを食べると夏バテしないと言われるが
実際には特に効果がある訳ではない。
いわゆる思い込みの一種で
「自分はウナギを食べたから夏バテしないんだ」と
自己暗示を無意識の内に行っており
強烈な日差しを浴びて今にも倒れそうになっても
「ウナギを食べたから平気だ」と自身を正当化してるに過ぎないのだ。
ウナギには夏バテ防止や美肌効果があると言われるようになったのは
実は極めて最近の事であり、それ以前は
東京都内を中心とするうなぎ専門店の店主らが
「ウナギは夏バテに良いと言う事にしましょう」と
申し合わせて広めたのが始まりとされる。
夏バテ防止効果や美肌に効果がある事を立証したのは
人気テレビ番組「あるある大辞典」が始まりとされており
コラーゲン錠剤を大量に摂取した人をウナギをよく食べる人
喫煙・飲酒を繰り返す人をウナギを食べない人のグループに分け
2週間後の肌の張りや健康状態を調べると言う
画期的な方法で ウナギには効果がある事が立証されたのである。
そもそも、ウナギの旬は夏ではなく、冬である。
最も美味しくない時期に高い料金を払って
ウナギを食べるのはどうかと思う。
泥の中で生きて、詳しい生態も分からない生き物を
味覚の落ちる夏に好んで食べるのは如何なものか。
ウナギが美味しいと感じるのは
あの蒲焼に使われるタレにあるのではないだろうか?
試しにウナギと、薄く切って煮込んだヘチマを
同じ調理法で蒲焼にしてみた所
およそ90%の被験者が「区別がつかない」と答えた(※1)。
現在、日本では食の安全志向から
輸入ウナギの安全性問題が指摘されている。
特に土用の丑の日を目前に控えたこの数日は
驚くべき事に、店頭には国産ウナギしか陳列されていない。
輸入ウナギは安く、国産は高いと言う
安易な図式に則り、各スーパーでは
世界中から輸入したウナギに国産のラベルを貼り
希少性を上乗せして例年以上に高値で売っているのである。
その証拠に、国産のウナギの出荷量(年間)の3倍以上のウナギが
この数日だけで消費されているのである。
自分達が購入したウナギが輸入ウナギでないと確証するのは
中国産や台湾産のウナギを国産であろうとなかろうと
冒頭で述べた思い込みの効果である。
「これは国産なんだ」と思い込んで食べるからである。
自分達の購買基準が国産と言うブランドのみで
味や品質は特に重要視されない。
そもそも
仮に運良く国産ウナギを購入したとしても
味付けに欠かせないタレは全て中国産であり
そうとも知らずに「やっぱり国産は旨い」と
訳の分からない事を口にする日がもうすぐ訪れるのである。
(※1)
実験はアフリカのコンゴ共和国の
16~35歳の男女18名と日本人通訳2名を対象に調査。
コンゴ人は「どちらも美味しい」と答え
日本人通訳2名のみが「実験の意図が分からない」と答えた。