isseyと愉快な仲間達

日々謝罪と反省なり。

最後の夏

2005年08月31日 22時28分28秒 | 報道管制
夏休み最期の日となった今日
全国では家族連れが最期の抵抗に出ました。

今年も朝早くから
行楽地や森林には家族連れが姿を見せ
行列を作りながら思い出を作っていました。
ヒグマが大暴れするハプニング以外は
各地は水難事故もなく穏やかでした。

また今年、子供達の間で人気となった
昆虫を求める子供達にあやかろうと
有名百貨店では昆虫展を開催し
子供達の人気を集めていました。

中にはダニやゴキヴリだけを集める少年もいて
「父が害虫駆除の仕事だから」と嬉しそうに
汚物に近い害虫採集を自慢していました。

一方で今年豊作過ぎた野菜を集中的に採集する
ちょっと変わった小学生も見られ
人参・山芋・レタスなどを箱に入れて
山菜採集と命名して提出を挑む姿もみられました。




あの頃は

2005年08月30日 16時26分04秒 | 主義・思想
15年前、友達と大阪で信号待ちをしていたら
170cm位のペンギンが横に立っていた。

ペンギンはこちらに向かって身振り手振りで何かを訴え
時計を気にしながらタクシーに乗って行ってしまった。

我々は何か重要な事を伝えられたような気がしたが
今となってはそれが何だったのか分からない。

その日の夕方、帰りの電車で別のペンギンが
電車のホームで寂しそうに溜息をついていた。

竹輪を食べながらストローで器用にビールを飲んでいた。
しかし近くを盲導犬が通るとペンギンは
威嚇するかのように毛を逆立てて吠えていた。
まだ猛禽類だった頃の熱い血は流れているようだ。

中学の三者面談の時、トイレに行ったら
ペンギンが奥からずぶ濡れになって出て来た。
すれ違う時に「油断するなよ」と
アドバイスを受けたのを今でも覚えている。

先日、友人とファミレスに行ったら、
サラダバーで3頭のペンギンが立ち往生していた。
背が届かんのか、新しい皿が欲しいのか、
よく分からなかったが、山盛りの枝豆を
喫煙席の方に持ち帰り、枝豆を器用に食べていた。

都心の方では朝方に
ゴミ袋を漁るカラスと喧嘩する
ペンギンを頻繁に見るようになった。

住処を追われ人間と共存する道を選び
半ば害鳥扱いされながらも
生きようとする後ろ姿は、
あの頃のペンギンを思い出させる。




昼下がりの情事

2005年08月29日 14時51分50秒 | 報道管制
今日昼過ぎ、第4管区海上保安本部に入った連絡によりますと
1隻の漁船が愛知県沖12海里を領海侵犯していると連絡がありました。

海上保安庁の巡視艇「ためいき」が現場に駆け付けると
木造漁船内に鎧兜を着た中年の男性が
ニホンザル・柴犬・キジを密輸しているのを発見。

海上保安庁が停船を命じましたが
応じる気配が無いのと
こちらに向かって手を振る笑顔が
余りに気に入らなかったので
自動小銃を海面に向けて乱射。

木造漁船は海の藻屑となりました。

男は海に投げ出されましたが
直ちに巡視艇に救助され
警察の取り調べに対して
「自分は鬼ヶ島に行く」や
「桃から生まれた戦士だ」など
訳の分からない事を連呼しており
警察は身元の確認を急ぐと共に
動機の解明を急いでいます。




愛が地球を破滅させる

2005年08月28日 13時09分10秒 | 報道管制
今年も夏の人気番組
「二十数時間テレビ」が始まりました。

今回の注目の的はやはり
九山弁護団vs.現役受刑者の
「全国・囚人逃走劇 ~愛が地球を救う~」

全国の懲役5年以上の気性の激しい囚人達を選抜し
囚人は二十数時間以内に逮捕されたら負けというもので
全国から60名の囚人達は当時を思い出すかのように
開始の合図と共に各種公共機関を乗り継いで逃げ回ると
コンビニ強盗や民家の立て籠もりなど独自性を出していました。

一方、囚人達から出遅れること15分、
九山弁護士はマラソンスタイルで登場し
全国各地に散った囚人の逮捕に出発しました。

昨年は予想を遙かに上回る31人の逮捕者と
80名の死傷者を出して話題を呼びましたが
今回はそれを上回るか注目されています。

スタート直前、九山弁護士は
「例え犠牲者が何人出ようとも
自分の限界に挑戦したい。」と
鼻息は荒く、意気込みは本物のようです。

九山弁護士は手始めに地元の
北陸方面を目指して走り始め
今夜夜半頃には到着する模様です。



欲望と化した地球の愛

2005年08月27日 09時40分51秒 | 主義・思想
夏の人気番組
「二十数時間テレビ」

立入禁止のイメージカラーのTシャツが印象的。

集めた金で用意した豪華なキャスティング。

毎年、人々に夢と感動を与え
協賛会社の広告を押し出す。


九山弁護団のマラソンに意味はない。
妻の回復を祈って毎晩4時間
犬の散歩をするのと何が違う?

祈るだけとか
苦役に耐えるだけで
人は救われない。

マラソンで人が希望を抱くなら
元日の大学駅伝のランナーは
ノーヴェル平和賞になるのか?

愛を求める暴力少年には目を背け
普段は見向きもしない障害を持った子供達を
画面の前に引きずり出して
お涙頂戴を演じる女優達。

戦争の真実も、弾圧された人々も
最期の囚人も、壁の向こうの人々も
彼らの愛に該当しない。

一杯の掛けそば的な
愛こそが彼らの愛…。

勧善懲悪が素晴らしい。


愛が地球を救うのなら
彼らは何故…

愛が地球を救うのなら
どうして…

本当に愛が地球を救うのだろうか…?


人気クイズ番組
「二十数時間テレビ」が
もうすぐ始まろうとしている。





台風ジジィ

2005年08月25日 13時40分51秒 | 報道管制
台風の日に屋根の上に登って日曜大工を始める
いわゆる「言う事を聞かないお年寄り」が
今年も姿を見せ始めました。
気象庁では台風ジジィとして
注意を呼び掛けています。

今回発見されたのは三重県津々市で
台風11号が暴風域に達した直後に
市内に住む無職・ジョー万次郎さん(68)が
妻の制止を振り切って自宅の屋上に登り
雨樋を修理中に色んなモノに直撃して
バランスを崩し、地面に叩き付けられ
全治2ヶ月の怪我をしました。

また静岡県ダルマ町では
田んぼの様子を見てくると言ったまま
行方の分からなかった武田玄米さん(71)が
先程、名古屋港で発見されましたが
既にアウトでした。

年寄りの生態に詳しい
京都県立大学古生物研究科の大島崎一二教授は
「台風の時に限って屋根に登ったりするのか
具体的な事は分かってないが
向こうの世界に逝きたい願望は
少なからずあるかも知れない。
乱暴な方法だが電流を流したら
意識が戻った報告も何例かあるので
場合によっては電流も良いかも知れない」と
解説するものの、政府としては
アレの支給人数が減る事もあり
特に注意を呼び掛ける事は
避けている模様です。

以上、入居者20名全員が
屋根に登り始めている
神奈川県の特別養護老人ホーム
「オーバーメディケィション神奈川」前から
中継でお伝えしました。





放流

2005年08月24日 13時04分46秒 | 報道管制
今年も投身自殺で悩む大阪市の道頓堀で
サメの放流が始まりました。

これはプロ野球の地元球団の勝敗で
川に飛び込む人達の事故を防ごうと
地元の猟友会が呼び掛けたのが始まりで
今年で17回目になります。

これまでエチゼンクラゲやワニなど
毎年手を変え品を変えて対策を講じてきましたが
目立った効果はありませんでした。

また昨年のクロコダイルは予算の都合で13匹だった為に
飛び込む人が相次いだのを受けて今年の放流は
ホオジロザメで、およそ180頭のサメが川に流されると
サメ達は勢いよく川を泳ぎ始め、今年10月末頃には
体長3mを超える大きさになるとの事です。

猟友会の奥田会長は「川から上がった人は
排水のニオイが強く、周囲の銭湯が迷惑している
これだけのサメがいれば心配はないだろう」
と早くもホオジロザメに期待を寄せていました。




千里の道を1歩で

2005年08月23日 11時29分39秒 | 主義・思想
現在の流通さえあれば
台風が来れば桶屋は大儲けするはず。

現在の倫理観さえあれば
腹が減った位で戦はしないはず。

現在の法律さえあれば
江戸の敵を長崎で討てば罰せられるはず。

現在の科学さえあれば
捕らぬ狸の皮算用の公式を解析できるはず。

現在の科学さえあれば
千里の道も一歩で行けるはず。

現在の哲学さえあれば
三日坊主を出家させれるはず。

現在の芸術性さえあれば
絵に描いた餅の展覧会を開けるはず。

現在の科学さえあれば
虎穴に入らなくても虎児を得れるはず。

現在のワイドショーなら
火の無い所でも煙を上げるはず。


現在の科学さえあれば…

現在の科学さえあれば…


嗚呼…




千年の階 ~万霊節~

2005年08月22日 11時52分22秒 | 主義・思想
前回に引き続き
今回も私事を書きます。
例によって主観と偏見に満ちた
バカの戯れ言です。


我々は毎年1回、同窓会を開きます。
それは高校3年生の時に始まりました。
今回はその話しです。

3年生の最後の大会を終えた日でした。
誰かが花火をしようと企てを起こしたのです。

その日の夕方、高校の近くの堤防の
河川敷に集まり花火をしました。
色気付いてビールっぽいのを飲んでみたり
複数に別れてロケット花火を打ち合ったり
騒いでいました。

何処にでもある青春の1ページです。

高校を卒業し、皆が袂を別れ
それぞれが違う道を歩み出しました。
卒業した晩、男子部員は集まり
遊んで、語り合って、卒業しました。

私は以前お伝えしたように
京都府の私立大学に進学しました。

神戸市の私立大学に進学した者、
神戸市の専門学校に進学した者、
家庭の事情で予備校に通う者、
医療系専門学校に進学した者、
板前に弟子入りした者、
それぞれ選んだ道を歩み始めました。

7月某日、誰からか連絡が届きました。
恒例の花火大会です。

まだ携帯電話が一部の人しか
持ってなかった時代に
緊密に連絡を取り合い、
分担して動きました。

花火を買う係や飲み物を買う係など
それぞれが自転車で
河川敷に集合するのです。

始めのうちは花火をして
遊ぶのが中心だったが
次第に座って話すのが
会の中心になってきました。

話す内容は様々で
下らないマンガの話しや
誰の立身出世の話しや
誰の恋の話しやら結婚話や
身の上話などテーマはそれぞれに
適当な人数で勝手バラバラに
話す事が多くなりました。

今では一年に一度しか会えない親友達。

会うと恰も先週の土曜日に
会ったばかりのような
口調で話し始める。

そして当たり前のように「また来年な」と言って
それぞれが時間を迎えて帰って行く。

最近では明け方まで残って
話す事も多々ある。
メンバーの多くが帰り
残った者達で片づけをして
心境や状況をまた話し続ける。

ぼんやりとした夜明けを
数人で眺めてぼんやりする。
70年代のフォークソングのようで
ムズムズする感じは否めない。

来年で10年目を迎える花火大会。
何でこんなに続くのか分からない。
各自の負担が少ないからか?
一本ずーっと通ってるからか?

大袈裟な言い方をすれば
影も形もない単なる人の集まりだけど
実家のような感じがする。
自分の実家より居心地が良い。

我々は決して大きな大会で
賞を取る強豪ではなかった。
最期の試合の後で涙を流した訳でもない。
ベストセラーの青春ではなかったが
ロングセラーの友情が我々にはある。

これからも大きな変化もなく
皆がダラダラと靴下を脱いで
足を伸ばすような感じで
続けて行きたいと思う。


今年の万霊節は8月20~21日を以て千秋楽を迎えた。
さて来年はどのように人々が変わっているのでしょう?




千年の階 ~礎~

2005年08月22日 11時50分45秒 | 主義・思想
今回も私事を書きます。
真面目な話を書きます。
いつものバカ話しでは今度掲載するので
予め御了承下さい。
長文になってます。
本当にすみません…。


今から十数年前、私は
中学校を卒業しました。
そして高校生になりました。
地元の市立高校です。

私は小学生の時に少しだけ習った
空手をしようと思って
空手部に入りました。

1人で入部するのが恥ずかしかったので
小学校からの同窓のM野が空手部に入ったのを知り
大して話した事も無かったのに強引に話し掛け
自分も空手部に入ると言いました。
そして入部しました。

その数日後、クラスの教室で誰となく
何の部活に入ったかと言う話しをしてました。
私はオドオドしながら空手部に入ったと言いました。
そしたらH谷と言う奴が自分も入ると言ってくれました。
後の親友の1人になる男です。

翌日、一緒に登校したのですが
お互い人見知りをしてて
上手く話してなかった気がします。

我々の学年は先代の諸先輩方より多く
男子9名、女子3名の計12名いました。
構成員の大半が初心者で
ヘタクソながらも練習をしました。

私は殴られるのが恐かったので
組手よりも型を選び
経験のあるH谷を師として仰ぎ
必死こいて練習しました。

学校の顧問が空手を知らない人で、
また学校の教師として、人間として
非常に重大な欠陥を抱えていたので
我々は顧問を物凄く拒みました。
自分達より劣る者に指導を受けるのがイヤでした。

また一方で
先代よりお世話になっている
近所の道場の先生の指示の下、
烏合の衆は精進して行きました。

3年間の間で様々な試合に出ました。
道場の試合で私は主に2位か3位の
シルバーコレクターでした。
ゴールドメダリストは
H谷や他支部の先輩方。

得体の知れないM野の
超人的なフットワークを活かした
組手は爆笑と感動を与えつつも
彼は入賞していました。


誰もがそうであるように
高校の3年間はあっと言う間に
最後の時を迎えました。

終わる時は、始まりの時であると
欧米か外国の誰かが言うように
3年生の時の最後の試合の後、
最高の友情の第一歩を刻む
空手部花火大会が、
万霊節が始まるのです。

つづく…。