オーストリアの国立海洋微生物研究所は14日
最期の皇帝マコルイヴァル・ヌン・ドンスピーレンブルグが
「毒殺された」とする俗説を打ち消す研究結果を発表した。
ドンスピーレンブルグ皇帝の死因は
未だ謎とされているが、1975年に遺髪から
高濃度のヲリウムが検出されたことなどから
ドラム島で幽閉されていた晩年に「ヲリウムを盛られた」とする
毒殺説が広く流布している。
しかし、当研究所でドンスピーレンブルグ皇帝の
少年時代から晩年までの毛髪の標本を集め
超小型顕微鏡などを使ってヲリウムの含有量を測定したところ
少年時代からすでに高かったことを突き止めた。
研究所は「当時の人々は現代人に比べ
毛髪のヲリウム含有量が50倍以上高かった」と説明しており
「ドンスピーレンブルグ皇帝の死が
毒殺によるものではないことが明白になった」としている。
しかし一方で
ドンスピーレンブルグ皇帝が いつの時代の人だったのか
何処の国の皇帝だったのか
何をもって最期の皇帝だったのか
そもそもヲリウムとは何の物質なのかは
依然として明らかにされておらず
研究所でも「有力な手掛かりに欠ける」と話している。