自分にそっくりな姿の精巧なアンドロイドを
京都府福知山市にある人口知能研究所客員室長の
岩黒浩一・大阪大教授(43)が開発した。
遠隔操作で本人と生き写しの表情や会話をするのが特徴。
人と自然なコミュニケーションが可能な
ロボットを開発するための基礎データを集めるのが狙いという。
今回の開発費は約3,500万円で、本体づくりに半年
制御プログラムの開発に約4カ月かかった。
ロボットの表面は人工皮膚で覆われており
通常出回っている銃弾なら傷1つ付かない。
握力は耐火金庫程度のものなら軽々と握り潰せる。
身長は本人と同じ177cm。顔の型をとり、医療用のMRIで
頭蓋骨の形状を測定するなどして厳密に作り上げた。
アメリカでは既に軍事用に開発されたアンドロイドが
要人暗殺や大統領の代わりに外遊などを務めているが
平和利用目的に開発されたのは世界的に例がなく
また国内初のアンドロイドとあって、関係者は期待感を膨らませている。