<ウソ日記Ⅱ>
先週から とあるバイトを始めた。
アサリの殻剥き工場である。
もちろんウソである。
水揚げされたアサリを6~10人で殻を剥いてゆく。
指先で器用に開ける人、アイスピックを使う人
指の力で割って開ける人など様々だ。
中には歯で噛んで開ける豪快なオバちゃんもいる。
時々 殻ごとアサリを食ってるのが気になるが・・・。
アサリの身はすぐさま煮沸して出荷される。
残った殻の多くは別室に移され、そこが私の主な仕事になる。
3度の工程を経て、それらしく加工して
奈良や佐賀の遺跡発掘現場へと運ぶのである。
こんな汚い貝殻を欲しがるのは意外にも多く
大学教授や歴史研究家などである。
特に大学の先生方は いわゆる「埋め戻し」の依頼が多い。
それらを何に使うのか私は知らないが
会社側から聞いてはいけないと言われている。
大口の依頼主には足の欠けた土偶を一緒に埋めるサービスもある。
だが、こないだ土偶と一緒に誤って
粒ガムを一緒に埋めてしまい、後で騒ぎになったそうだ。
ウソ日記だから別に構わんのやけどね。
先週から とあるバイトを始めた。
アサリの殻剥き工場である。
もちろんウソである。
水揚げされたアサリを6~10人で殻を剥いてゆく。
指先で器用に開ける人、アイスピックを使う人
指の力で割って開ける人など様々だ。
中には歯で噛んで開ける豪快なオバちゃんもいる。
時々 殻ごとアサリを食ってるのが気になるが・・・。
アサリの身はすぐさま煮沸して出荷される。
残った殻の多くは別室に移され、そこが私の主な仕事になる。
3度の工程を経て、それらしく加工して
奈良や佐賀の遺跡発掘現場へと運ぶのである。
こんな汚い貝殻を欲しがるのは意外にも多く
大学教授や歴史研究家などである。
特に大学の先生方は いわゆる「埋め戻し」の依頼が多い。
それらを何に使うのか私は知らないが
会社側から聞いてはいけないと言われている。
大口の依頼主には足の欠けた土偶を一緒に埋めるサービスもある。
だが、こないだ土偶と一緒に誤って
粒ガムを一緒に埋めてしまい、後で騒ぎになったそうだ。
ウソ日記だから別に構わんのやけどね。