私って・・・を楽しんで

作品採点を始めた。とりあえず出来上がっている２年生の作品から。
これは一番嫌いなことなんだけど、今やらなきゃいつやるの。

初任から数年間はこれにものすごく時間がかかって、
帰る時間が２３時過ぎたりしていた。
初任の時の学校は美術室が４階にあった。
職員室は２階。
誰もいないし、最後は電気消して廊下まで真っ暗だし、
怖いのなんのって。。。。嫌な記憶である。

なので美術教師としてはいつの間にか7年目を迎えた今は、
できるだけ日中にすませるように計画を立てて行うようになった。

今日は２クラス分。
気になるところはたくさんあるけど、
連絡票に載せるコメントは良いところを褒めるものにする。
それなりにみんな頑張っているから、コメントを書くのは難しいことではない。
ただ、評価をつけるのはやっぱり嫌だし、難しい。
だって、これは生徒の自己表現でもあるのだから。

午後からはものすごく久しぶりのステンドへ。
先生が海外旅行とか、自分自身が都合が悪かったりで3週間ぶり。
今日は前からの続きの鳥さんは一旦お休みで、
フュージングガラスで遊んだ。
自分的には夏休み恒例、ガラスのペンダントヘット作り。
今年も作ってみた。１回で焼ける最大数の１２個作った。

やっぱり、透明のガラス、雪が散らばっているようなガラス、白いガラスは絶対使う。
今回は新しくエメラルドグリーンも使ってみた。爽やか。
１つの作品の中に、色相が多く入らないようにしている。
白と、透明と色１色くらい。
スカイブルーのもの、セピア色のもの、薄紫色のもの・・・・。
それぞれ好きな色で作って、眼福この上ない午後。

ガラスを選ぶのが楽しく、配色を考えるのも楽しく、
洗浄と接着までいかなかったので、明日また続きをやって焼成。
日曜には出来上がる。新作、ちょっと楽しみ。

工房でペンダントヘットを作る人は多いけど、黒をバックに使う人が多い。
確かに黒を使うと、他の色が映えて美しく見えるのかもしれないけど、
私はあんまり好きでない。なんか、けばけばしくグロテスクに感じてしまう。

ガラスは無色透明か白を背景にしたい、いつも思う。
とても淡い色彩に涼やかさを感じて、いつもシンプルになる。
自分がいつも着る洋服や自分の性格うんぬんから考えると、
こういうデザインがちょうどいい。
工房の人たちにも、いつも「らしい」と言われる。

作品の中に自分が現れる。シンプルイズベスト。
自己表現というのは楽しいもので、だから今日は楽しかった。


評価する側として変な意見かもしれないけど、
生徒にも評価なんか気にしないで、自己表現を楽しんで欲しいと思う。

だからこそ、評価、なくなればいいと思うんだけどね。