しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

不思議な世界はすぐそばに

2012-08-12 19:47:31 | 日記
お盆休み前だから人が少ないだろうと思っていたけど、まあまあ部活には生徒がいた。
しかし、学校はがらーん。美術部生徒と、補習で来た9人くらいの3年生だけ。
職員室には誰もいなかったので、鍵をしめた。
グラウンドを工事していて、外の部活は今、違うところで行われている。
だから今日は体育館でのバレー部だけしかいなかった。

暑い夏の日、スコールのような雨が降った。
お盆前、人がいない学校ではちょっと不思議なことが起こったりする。
誰もいないはずのトイレ、扉がヒラヒラと揺れていた。
職員室を確認してみたけど、やっぱり誰もいなかった。


部活終わりで帰り道、ご飯を食べようととある駅で降り、
無印カフェの手前、交差点で信号待ちしていた時のこと。
地図を片手に持った年配のご婦人に声をかけられた。

地図のある場所を指差しながら、
「ここに息子が住んでるので行きたいのです。先ほど他の人に尋ねたんですが、
駅を出るとわからなくなってしまって・・・。」

人に道を尋ねられるのは、いいことである。
信頼感のない人には、きっと話しかけない、と思う。(ということにする。)
道を聞かれる人は、緑のオーラが出ている人というらしいけど、私も緑なのかしら。

私はこうやって、特に年配の女性によく道を聞かれるのだ。

しかし、いつも困る。私は結構な方向音痴なのだった・・・。

適当なことを言って後で困らせるのも嫌だ。
わからないんです、ごめんなさい、とお断りしようかなと思いながら地図をとりあえず見た。
よく見ると、近くに見えている薬局の名前が地図上に。
あ、これで位置関係がわかった!
だとすると、こっちに行けばいいのか・・!!!
方向音痴なりにも、目印があると方向は判明した。
しかし、どう考えても徒歩だとここから少し遠い。

13:30頃、今日はとても暑かった。
この人、本当に歩いていくのか。熱中症にでもなったら大変だ。
タクシーなら初乗り料金で行けそうだけどな。。。
タクシーがいつもたくさんここの駅には並んでいるから、すぐにつかまるだろう。

ここからはこの道で行けそうです、と指差す。
タクシーのことを言おうかなと躊躇していたら、
「どうもありがとうございます。」と行ってしまった。

うー。。大丈夫かな・・・。

夕方、ステンドの先生のところに立ち寄る予定だったので、
少し時間があった。
ご飯を食べた後、少し雑誌か本かを読みたいと思ったので本屋さんに。

小説も良かったけど、目についた漫画と雑誌を購入。
雑誌はクウネル、漫画は藤子不二雄Aさんの『ブラックユーモア短編集』(1~3巻)

最近、藤子不二雄さんの「まんが道」を読んで感動したばかりだった。
藤子・F・不二雄(藤本弘さん)さんと藤子不二雄A(安孫子 素雄さん)の二人が小学生で出会い、
一緒に漫画を描くようになるまでの長い道のりを読んで、このお二人がすごく好きになった。
どちらの漫画もいいけど、安孫子さんの怪奇趣味的なのがすごく気になったので、
見つけたと同時に即購入を決めた。

・・・ブラックだった!それは言うまでもないか。
でも読後感がそれほど悪いわけでもなく、異次元世界をのぞかせてもらったという感じだった。

中学生のとき、星新一さん編集の、海外の1コマ漫画集(ブラックユーモアの)を持っていて、
やっぱり同じような趣味のクラスの男子と貸し借りしていた。
ちなみに相手の男子が持っていた「ノストラダムスの大予言」も交換していた(笑)。

周囲の友達からは、男子と何交換してんの~!とかはやし立てられたけど、
全然気にしてなかった。多分、相手の男子もそうだったはず。
今にして思えば、それほど見事なミステリー系オタクだったのだ。。。
オタクって言葉がまだない時代の話。

というわけで、お盆前、久しぶりに不思議の世界にしばし身を置いてみた。
お化けとか超常現象だけがどうのじゃなくて、人間の心、げに不思議なもので。
崇高であったり、ひどく黒かったり。本質はどこにあるのかなあ。


人間と毎日接して暮らしているということはきっと、
いつもすぐそばに異次元不思議世界への入り口があるってことだね。