しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

もしかして周回遅れ!?

2012-08-23 21:06:54 | 日記
今週は、研修週。
今日も明日もあさっても。明々後日も。。。

今日は希望者のみのIntel Teach プログラムというのに参加した。
職場からは15名ほど参加。途中、部活で4人ほど退室。

学校も今までの知識受け渡し型じゃだめだよ、転換期だよ、という、まあ普通の話から、
テキストの問題に沿って話し合い。ここからが面白かった。
テキストには、製造業、サービス業など数種類の業種で現実に起こった具体的な問題が文章で記してあり、
この問題解決にはどういう力が必要だと思うか話し合って3つ列挙しなさい、というものが一問目。
全てのワークには3~10分の時間制限があり、その中で話をまとめ、
発表も1分以内で、とか区切られるから、ものすごく頭を使う。
意外に教員ってこういうの苦手なんだ、と皆さんの発言を聴きつつ思う。
要旨がはっきりしないままダラダラしゃべっている教員って多いのかも。
それも意識させられた。
あと、どういう力が今後の世の中を生きていくのに必要なのか、も考えさせられた。
教員って、世界が狭いからね。いい機会だった。
その力が教科の中でどうやったらつけられるのかを考えて課題設定すること、
で、そこで行った授業の「成果物」が、社会に還元できるようにすること。
社会と、学んだことが密接に繋がっているんだ!というのを短いタームで子どもに意識させること。

例に挙がっていたのは、栄養学の授業。
従来なら、知識を学んで、例えば自分の食事日誌をつけてそれを栄養学的に分析して終わり、
知識はテストに出るよ~って感じだったけど、
Intelが提唱している授業では、まずは今月の学食のメニューの栄養分析を行って、
どういう食事が栄養学的に良いのかを探って、
それぞれの生徒がネットで調べたり、栄養士さんや保健師さんにインタビューしながら、
最終的には班で、より美味しくて栄養のあるメニューづくりを生徒たちが行うのだ。
で、栄養士の先生のアドバイスを加えて、学校の学食のメニューとして採用するというもの。

① 学んだことが自分の生活や世の中と直接結びついていることを実感できて、
② 知識が与えられるのではなく、必要なことは自分たちで調べ、
(先生は司会者的立場で、学習環境を整えたり、また活動を評価する立場としてくらいの機能)
③ 自分たちの取り組みを自分たちで学習ログとして記録し、
自己評価を毎時間行って、記録し振り返る習慣を付け、
④ 最後には、自分たちで学食のメニューを作るという学習の「成果物」が出来上がる。
⑤ また、他教科との横断的な学びも積極的にやるべき、とのことだった。
(今回の場合は、保健体育や美術でも取り組めると思う。)

学ぶことと生きる力が繋がっていくというもの。
美術でもいろいろできそうだなあと想像しながら聴いていた。

本式のIntelのプログラムは36時間にも及ぶそうだ。
今回、私が受けたのは、導入版の4時間のもの。
韓国では、これ(36時間の方)を教員になる人は全員受けるという。
中国では毎年10万人ずつ、今年で70万人の教員が受けたという。
世界各国で教員の仕事に就いている人が受けている研修だけど、
日本ではまだ4万人程度らしい。
日本人教師は忙しくてみな受けたがらないというが、もったいない。

課題設定を一から考え直したくなるほど、自分の頭の中もいい意味で混乱する。

うーん。来年度からは今回のこともしっかり視野に入れなきゃ。
ブラッシュアップしようと思ったら、いくらでもやりようがあるんだなこの仕事。
自分のためでもあるし、何より授業を受ける生徒のためでもある。


明日も研修。明日はなんと「掃除」についての研修。
明日も企業の方のお話とワークショップに参加する。
というか、たぶん、学校現場の認識が社会とずれてんのね、そんな気がした。
周回遅れぐらいなら、まだ取り戻せるかしら。。。。

しかし、まだまだ残暑がキビシい。今年は蚊に刺されなくてすむと思っていたのに、
・・今頃になって蚊が出てくるってどういうこと?!