しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

夏の名残の怪異談

2012-08-20 19:49:31 | 日記
通常の5時起き生活が始まってしまう。

5時に起きるのも辛いけど、なんだか里心がついてしまったのが一番辛い。
今だって、母の手料理の夕飯、向こうにいたら食べられるのにな、とか。
妹がそろそろ仕事から上がる時間かな、とか。
向こうの生活ペースで物事を考えている。
でも、帰れるところがあるって素敵なことかもしれない。
次に帰るときを、指折り数えてみたりする。

倉敷で購入した「暮らしき」という雑誌を読みつつ通勤。
題名は「暮らし」+「倉敷」ってことなんだって。
妹の直接の上司の方が編集している雑誌。
薄いけど内容は面白い。暮らしのこと、デザインのこと。
地域にすごく密着していて、うちの母の知り合いの方とかも出ている。
私が読んだ創刊号は、大原美術館の学芸員さんのインタビュー記事とか、イスのデザインについての記事。
どうも4号までしか出ていない様子。まだまだ出して欲しいな。

そうそう、高校時代はこういう雑誌を作る人になりたかったんだったと思い出す。
小・中学校時代は童話作家になりたかった。
けど、高校生になって旅行の記事を書く仕事があると知り、
文章を書くのが好きだったから、旅行雑誌のライターさんって素敵だと思うようになった。
自分が良いと思ったものを集めて記事にするという仕事。
風来坊的な性格の自分には、
旅をしながら仕事というところがすごく魅力的に見えたのだった。
それが文学部に入った理由の一つだったけど、
ライターという仕事がそんなに甘くないという現実も知ることになった。

夢だとばかり思っていたけど、
今の時代、そのつもりがあればできるんだなとも思う。
ただ、やはり文章も、デザインと同じようにセンスが必要だよな・・。
目のつけどころが良かったり、言い回しにセンスを感じたり。
文章もとても難しい。

実家に帰ると、いつも自分は今のままでいいのかって考えてしまうのは、
今まで自分が歩いて来た道のりを振り返ってみる時間が存分にあるからだ。

外にばかり何か求めてしまうけど、
今の自分の仕事の中で、やりたかったことを実現することもできる。
ちらっとそう思って、自分の仕事を見直してみると、やれてないこともたくさんある。
思っても身体が動かないときも多く、反省することがただ増えていく。


話は全く変わる。
そういえば昨日、Twitterのトレンドで「きさらぎ駅」というワードが上がっていた。
きさらぎ駅、というのは現実にはない駅。要は都市伝説である。
似た話に「月の宮駅」「すたか駅」などがある。
時空が歪んで、別の空間に迷い込んじゃった系の話だ。
信じる、信じないも、体験したことがないから分からない。
ただし、人生の中で不思議な体験はいくつかあるんだけどね。

ただ、今の自分の時間・空間軸しか存在しないっていうのも傲慢かもって思うから、
比較的信じる方。

きさらぎ駅に行った、という怪異談が最初にネットに登場したのが2004年のことだという。
今まで、二名の方がここに行ったということになっていた。
その三人目という人が、昨日深夜、Twitterで「きさらぎ駅」から実況中継(?)をしていたのだった。
すいません、私も読んでました・・・いい大人が。。。。。

というか、「本当にあった怖い話」の放送後1日だから、あれに触発された可能性が高いよね。
あれにも似たような話が出てたから。あんまり怖くなかったな。。。実家で見てた(笑)。

ちなみに、二人目の方はきさらぎ駅から「生還」し、
一人目の方は「行方不明」ということになっている。一人目の話は結構怖い。
二人目は「釣り」(嘘)だという証拠が上がっているらしい。
昨日の三人目の人は、
目覚めたら小田原駅だったという、まさかの夢オチ(!!)で終息した。
気になる方は、早くもまとめサイトまでできているからどうぞ(笑)。

しかし、実際に「きさらぎ駅」に迷い込んでいたという話に最終的にはなっている。
そこにあった時刻表に不思議な文字が書かれていた、という話題も出ていた。

本当かどうかはさっぱりわからないけど、もうすてに夏の風物詩的な様相を呈している。
今日、生徒ともこの話題と「本怖」の話題で盛り上がった。受験生ー・・・。

昨日までいた岡山の空には、まだまだ夏の証拠の入道雲が出ていたけど、
関東はもう、ほうきで掃いたような雲、秋の空だ。

きさらぎ駅の話題は、年1回、たった一人しか出てこないっていうのにちょっとひっかかる。
面白がって何人も「行った!」というならばっちり嘘だとわかるけど。

もしかしたら、本当にあるのかもしれないね。
なーんて。

自分のことに疲れると、不思議の世界に逃げ込んじゃう。
私も、生徒たちも同じなのかもしれないなとふと思う。
夏の怪異談は、みんなの心の避難所だったりするのかもしれない。