しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

知らないことが溢れてる

2012-08-03 22:58:26 | 日記
旅行が終わって、今日からは3日間は勉強の日々である。
でも、全部自分で申し込んだんだけどね。

8月末も勉強ウイークを設定している。
私の場合、身体で覚えた方が学習の効率がいいので、(=頭の方がちょっと・・・)
いろいろ参加してみる。暑いけど・・・。

今日は横浜美術館の子どもフェスタ研修会へ行った。
横浜美術館では今、奈良美智さんの「君や僕にちょっと似ている」という展覧会を行っているが、
それと平行して横浜美術館コレクション展も行っている。
今回のコレクション展の題名は「人の形を見る 不思議な具象展」。
ここで扱われている作品についての勉強会だった。
コレクション展を横浜美術館に来館した子ども達とともに巡り、
子どもフェスタ期間中、解説するのが今回のお仕事。
なので、基本的には子どもたちが作品を見て感じたことなどを掬い上げていくのだけど、
一応、自分の頭の中の作品について情報の引き出しがちゃんと充実していないと対応できない。
というわけで、展示室を実際に巡りながらの作品学習会だ。

http://www.yaf.or.jp/yma/children/120/ ←横浜美術館 子どもフェスタについては、こちら。

今回の「人の形を見る 不思議な具象展」を企画した学芸員さんによる解説と、
作品の背景などの説明を2時間半ちょっと。
いやあ、美術館の展示って、
こんなにも緻密に、そして深いところまで考えられているんだと感心した。
先日、部活で横浜美術館には行ったので、この展覧会ももちろん見た。

でも、学芸員さんの説明が本当に面白く、今まで知ってた絵も、
新しい視点でみることができるようになって、楽しくて仕方なかった。
子どももこんな風に感じてくれるように導けるといいなあ。

あと、2枚の絵を見比べてみるという鑑賞方法が今回はいろいろ可能で、
これがものすごく面白い。この辺りを本番では解説できるといいなー。
新しい視点や考え方を獲得する鑑賞、上手くフォローできれば本当に面白いし、
引き出しも増やしてもらうことができたから、自分の授業でも生かしたいと思う。

しかし、学芸員さんの勉強量たるや、ものすごい。
時代や国を自由自在に飛んで解説する。
時代背景から見た絵の意味、絵に影響を及ぼしたであろう作者の詳細な来歴。
勉強の大切さを痛感した。
学校業務がいくら忙しくても、美術の勉強は怠ってはいけないなあ。
この辺の再確認も、大事なことである、と思う。

そういえば、もう見た方はこの展覧会の作品の中に、
数点、企画展の奈良さんの絵が入っていることに気づかれたことだろう。
近・現代の作品の収蔵が多い横浜美術館、
今回あえて、近・現代の巨匠と奈良さんの作品を並べてみたりしてみたという。
ピカソやセザンヌと、何気に並べてあったりした。

これには、他の美術館などからいろいろ批判的意見などもあったらしい。
それでも過去の巨匠が現代の作家にどのような影響を与えているのか、
そういうことも考えてほしいと学芸員さんは語っていた。

実は、今回の奈良美智さんの企画展とコレクション展は連動しているという。
コレクション展の中に、奈良さんの作品は25点展示してある。
当初、コレクション展では奈良さんの過去の作品を展示して、
企画展での奈良さんの作品との対比や共通点を見せようとしていたという。
しかし奈良さんご本人の希望で、なんと25点の中に1点、
超最新作が混じっているのだ!

行く方は、注意してみてみてくださいね!


せっかくなので、横浜美術館のカフェでお昼ご飯。
卵とトマトのサンドイッチ、エンドウ豆のスープ、アイスコーヒー。
1200円超、美味しいけど、高い・・・・。

申し込んだワークショップに関する資料を学校に置き忘れてきたことに気づいて、
学校へ向かう。行きたくない。午後は年休だったのに・・・。

14時過ぎ、学校へ着くと、意外に多くの先生たちがいた。
職員室で黙々と仕事。夏なんだから、もうちょっとテンション上げればいいのに、
といらないことを思う。遊んで帰ってきたばかりだから余計にそう思った。
だって、世界には面白いことがまだまだたくさん溢れているのに・・・・。

人生の大半をここで過ごすのはなんだかつまんないなあと思いつつ、資料を持ってすぐ退散。

私、子どもや美術は好きなんだけど、
学校の四角四面な感じが、いつまでたっても好きになれない。
時代にそぐわない変なルールがあって、いつも忙しくしてなきゃいけないことも嫌だ。
6年やってもこの状況に慣れない。

やるべきことをしっかりやっていたら、次のステージに行けるだろうか。

明日・明後日はとある美術大学でのワークショップに参加する。
世界には、面白いことがたくさん溢れているから、
知らないことを、たくさん知りたい。