つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

五月六日押して作ろうおにぎらず

2015-05-07 04:03:51 | 日記
久しぶりに小石川植物園に行く。
春も夏も秋も冬も、私はここが大好きである。
しかし、口に出すのも憚れるアイツが出るのではないかと、私はいつでも気を張っている。

花の季節真っ盛りだけれど、あそこにはそもそも花が咲くものが少ない。
遅咲きの椿や菖蒲、シロツメクサ、たんぽぽなどは緑と土の景色に点在するように咲いていた。

おばあちゃんの家の庭の匂いがした。
愛知県の中でも忘れ去られた地にあるおばあちゃんの家はとても大きい。
敷地内の庭が、見える部分以外は手入れが行き届かず、森のようになっていた。

私がおばあちゃんの家の庭の匂いと記憶しているものは、どうやら、椿が朽ち落下して堆肥と化した土の匂い、松やクヌギの木の匂いらしい。
個人的な思い出の正体は、あるとき時空を飛び越えて不意にやってくることがある。

木陰に座って、持ってきていた季語辞典をぺらぺらと捲り、俳句を詠む。
花やら緑を、青空バックに写真に撮る。

母の日の贈り物を選ばねばと花屋にも寄る。
けいこは花ならば何でも喜ぶ。
そして大切にしてくれる。

けいこが好きそうなカップや箸などをあげても、あまり喜びもしないし、そのまましまい込むので、もうあまり思考を凝らすことなく毎年花にしようといもうとと決めた。
とはいえ毎年同じでは芸がないと思い、しかし去年も一昨年も何をあげたのかさっぱり思い出せない。
けいこは7月が誕生日なので、贈る機会が多いのと、あといつもはネット注文なので実感がないのだろう。

ブーケも何だかアレンジメントの良さに欠けたので、オンシジウムと何かのかけあわせの蘭にした。
ちらちらと小さな黄色い蝶々が飛んでいるかのような。
可愛い小さなモスラが飛んでいるようにも見える。


先日生まれた友人の赤ちゃんに会いに行く。
こんなにもさもさと髪の毛が生えた赤ちゃんを私は初めて見た。

友人は、随分と友人のままお母さんをしていた。
赤ちゃんがそこにいることが、なんだか“普通”だった。
こんな風に育てられるんだなあと思った。

昼食を振る舞ってくれて、「いつもはもっと上手くできるんだけど、人が来ると思って失敗しちゃった」と友人は言う。
「わかるわかる」と私は答えて、ご主人は「いつもと同じだよ」と答える。

また、私も一緒に遊んでほしい。


美しき緑陰隣で与太話




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。