私にしては長い間家を空ける。
といっても5日間だけれど。
PCがあれば仕事はどこでもできる。
3日間は実家にいる予定だし、どうせ夜には寝られないし、やることがない時間もたくさんあるだろうからちょうどいいだろう。
家を空ける前には、たいてい掃除と洗濯をする。
洗濯機を一回回して、「槽洗浄」というボタンを初めて見つけて押してみる。
洗剤やその他薬剤の投入の指示がないので、とりあえずそのまま回してみると、一回分の洗濯くらいに水が出て時間をかけて回っていた。
果たして、槽は洗浄できたのだろうか。
最近のあらゆる洗剤は「殺菌、滅菌、除菌」をやたらと煽ってくる。
私はファブリーズこそ匂いが付いたときくらいしかしないけれど、もれなく菌が気になるタイプである。
「テーブルを拭くその布巾、菌をテーブルになすりつけているようなものですよ」という煽りは、そんなことで死にはしないと思いつつもそのイメージは嫌である。
しかしアルコール除菌などしていたらキリがないし、それをやっていれば万事OKと言うようなものでもないと思うから買わない。
その代わりに漂白剤でこまめに漂白はする。
漂白剤をかけ過ぎて、布巾が傷み、ぼろぼろになってしまうこともある。
湿り気の雑菌、というイメージがなんとも耐え難いのだ。
だからシーツも枕カバーも、お風呂で身体を洗うものも、布巾も、よく洗う。
しかし洗濯槽が汚れていることで、もしかすると菌を染み込ませているようなものなのかもしれない。
結局、どうしようもない匂いがするわけでもないし、目に見えないのでそれ以上は考えるのを止める。
メーカーは、漂白剤で除菌を煽って、柔軟剤の香りでくらます。
また菌は見えないからいいとして、家の窓に網戸がないので、目に見える小さな虫も鬱陶しい季節になってきた。
植物の力を信じている私としては、ミントオイルを水で希釈したミントスプレーで対応しているけれど、なんとなく威力が弱いのでミントオイルの精油をそのままカードに染み込ませて吊るしてみる。
少し目がしぱしぱするような清涼感が部屋中に満ちた。
床を水拭きすると、ところどころ小さな虫の死骸が見つかる。
まさかミントで死んだということもないだろうけれど。
いつも通りの猛烈な掃除をして、一息ついて、さて出かける準備でもするかと、念のため新幹線の時間を確認すると「14:20」発とあった。
私はてっきり「15:20」だと勘違いしていた。
そのときには既に13:40で、化粧も準備もまだだった。
10分で準備をして、便利な方の駅ではなくて最寄り駅から行けば間に合うだろうと、まるでダッシュするように準備を始める。
考えている暇がないので、余分な服を詰めて荷物が多くなってしまった。
本当に10分あまりで準備して電車に飛び乗る。
大事な箇所、つまり降車車両をチェックしたり乗り換えなどの場面では音楽を止めて、小走りする。
無事東京駅の新幹線乗り場に、案外余裕を持って到着した。
と、ここで切符を出してみると、「15:26」東京発、とある。
「14:20」は帰りの新幹線の時間であった。
昨日確かめた時間は「15:20」だった覚えはこの時点では思い出せるし、現に「15:20」という認識はあっていたわけだ。
本当に、ばーか、と思った。
しかしまあ、時間を潰すのは何てことはなく、待合室でこれを書いている。
前もこういうことがあった。
家の契約に向かう際、確かに印鑑を入れて出かけたのに、不動産屋で印鑑が見つからず「しまった忘れた」と思い、謝って取りに帰ると、しっかりバッグの中に印鑑が入っていた。
そうだよね、入れたもん私、となるのだけど、「ない!」と思ったときにはそこでフリーズしてしまうのである。
自分に頓珍漢なことが多いので、こういうところの自分をあまり信用しておらず、勘違いの勘違いも確かめずに鵜呑みにしてしまうのだ。
ミステリー小説で、予測していた犯人が謎解き時点で違うと分かって、「そうなの?!」となって納得しているところで、その後に実行犯とは違う主謀者が出てくるようなものである。
その主謀者は自分が最初に予測していた人で。
ちょっと違うか。
出かける前に食べようと思っていた大好きなソルダムが食べられなかった。
5日の間に傷んでしまうだろうか。

といっても5日間だけれど。
PCがあれば仕事はどこでもできる。
3日間は実家にいる予定だし、どうせ夜には寝られないし、やることがない時間もたくさんあるだろうからちょうどいいだろう。
家を空ける前には、たいてい掃除と洗濯をする。
洗濯機を一回回して、「槽洗浄」というボタンを初めて見つけて押してみる。
洗剤やその他薬剤の投入の指示がないので、とりあえずそのまま回してみると、一回分の洗濯くらいに水が出て時間をかけて回っていた。
果たして、槽は洗浄できたのだろうか。
最近のあらゆる洗剤は「殺菌、滅菌、除菌」をやたらと煽ってくる。
私はファブリーズこそ匂いが付いたときくらいしかしないけれど、もれなく菌が気になるタイプである。
「テーブルを拭くその布巾、菌をテーブルになすりつけているようなものですよ」という煽りは、そんなことで死にはしないと思いつつもそのイメージは嫌である。
しかしアルコール除菌などしていたらキリがないし、それをやっていれば万事OKと言うようなものでもないと思うから買わない。
その代わりに漂白剤でこまめに漂白はする。
漂白剤をかけ過ぎて、布巾が傷み、ぼろぼろになってしまうこともある。
湿り気の雑菌、というイメージがなんとも耐え難いのだ。
だからシーツも枕カバーも、お風呂で身体を洗うものも、布巾も、よく洗う。
しかし洗濯槽が汚れていることで、もしかすると菌を染み込ませているようなものなのかもしれない。
結局、どうしようもない匂いがするわけでもないし、目に見えないのでそれ以上は考えるのを止める。
メーカーは、漂白剤で除菌を煽って、柔軟剤の香りでくらます。
また菌は見えないからいいとして、家の窓に網戸がないので、目に見える小さな虫も鬱陶しい季節になってきた。
植物の力を信じている私としては、ミントオイルを水で希釈したミントスプレーで対応しているけれど、なんとなく威力が弱いのでミントオイルの精油をそのままカードに染み込ませて吊るしてみる。
少し目がしぱしぱするような清涼感が部屋中に満ちた。
床を水拭きすると、ところどころ小さな虫の死骸が見つかる。
まさかミントで死んだということもないだろうけれど。
いつも通りの猛烈な掃除をして、一息ついて、さて出かける準備でもするかと、念のため新幹線の時間を確認すると「14:20」発とあった。
私はてっきり「15:20」だと勘違いしていた。
そのときには既に13:40で、化粧も準備もまだだった。
10分で準備をして、便利な方の駅ではなくて最寄り駅から行けば間に合うだろうと、まるでダッシュするように準備を始める。
考えている暇がないので、余分な服を詰めて荷物が多くなってしまった。
本当に10分あまりで準備して電車に飛び乗る。
大事な箇所、つまり降車車両をチェックしたり乗り換えなどの場面では音楽を止めて、小走りする。
無事東京駅の新幹線乗り場に、案外余裕を持って到着した。
と、ここで切符を出してみると、「15:26」東京発、とある。
「14:20」は帰りの新幹線の時間であった。
昨日確かめた時間は「15:20」だった覚えはこの時点では思い出せるし、現に「15:20」という認識はあっていたわけだ。
本当に、ばーか、と思った。
しかしまあ、時間を潰すのは何てことはなく、待合室でこれを書いている。
前もこういうことがあった。
家の契約に向かう際、確かに印鑑を入れて出かけたのに、不動産屋で印鑑が見つからず「しまった忘れた」と思い、謝って取りに帰ると、しっかりバッグの中に印鑑が入っていた。
そうだよね、入れたもん私、となるのだけど、「ない!」と思ったときにはそこでフリーズしてしまうのである。
自分に頓珍漢なことが多いので、こういうところの自分をあまり信用しておらず、勘違いの勘違いも確かめずに鵜呑みにしてしまうのだ。
ミステリー小説で、予測していた犯人が謎解き時点で違うと分かって、「そうなの?!」となって納得しているところで、その後に実行犯とは違う主謀者が出てくるようなものである。
その主謀者は自分が最初に予測していた人で。
ちょっと違うか。
出かける前に食べようと思っていた大好きなソルダムが食べられなかった。
5日の間に傷んでしまうだろうか。

