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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

税金を私物化して歓心を買う卑屈な男は、遁走するエリマキトカゲにどこか似ている

2019年12月19日 | 平和憲法
 ◆ 悲しい友情 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 国会も終わって年末。安倍晋三首相、逃げ切ったと安堵(あんど)しているのだろうか。
 オーストラリア産エリマキトカゲの遁走(とんそう)のように、満面の笑みで新宿御苑を駆けっこする、首相の映像がまだ眼の裏にこびりついている。「桜を見る会」。税金をバラまいて嬉(うれ)しそうだった。
 憲法九条破壊。来年も画策するようだが、その前にまず「調査・研究」という名の「中東派兵」を閣議決定するようだ。
 とにかく、自衛隊を派遣する実績をつくりたい、それがトランプ大統領との友情の証し、とでも考えているのだろうか。
 トランプ大統領は、得意の駆け引きで、自動車輸出などによるアメリカの対日貿易赤字を、牛や豚などの農産物ばかりか戦闘機で解消しようとしそれに成功した。
 なにしろ、一機百二十億円以上の巨額な戦闘機を、百四十七機もの爆買いさせたのだ。
 友情をカネでつなぎ留めようというのは、いじめっ子に小遣い銭を巻き上げられている、いじめられっ子のように悲しい。
 友情におかねを介在させてはいけない、と安倍家では教えなかったのだろうか。まして、そのおかねは公金なのだ。
 「桜を見る会」のように、支持者をつなぎ留めるためにごちそうするのとおなじ理屈だろうが、戦闘機はプラモデルではない。
 総額数兆円。庶民の税金を友情をつなぎ留めるために使っていいのだろうか。

『東京新聞』(2019年12月17日【本音のコラム】)


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