「君が代」強制に抵抗する音楽教師を支援するコンサート

　♪ "コンサート自由な風の歌９" ７月５日（日）１４：００　四谷区民センターホール（地下鉄新宿御苑前）
　◆ 私もプロテストソングを

Ｎ（フリー編集者）

　昨年、『週刊金曜日』の「こんなこと、やってます」のコーナーで、「コンサート・自由な風の歌」合唱団員募集の告知を見つけました。作曲家・林光さんの曲を唄ってみませんか、というお誘いでした。
　おそるおそる訪ねてみたら、月２回ほどの練習は、プロの声楽家が歌唱指導するぜいたくな時間。しかも、歌の内容は今の気分にピッタリな「反戦歌」や「自然讃歌」。
　林さんは曲だけでなく、歌詞もつくっていたのかと思いながら、「海で～、死んだら水ぶくれ～～」という、けっこうスゴイ歌詞を、心から納得しながら唄いました。
　そもそもこの会は、「君が代」強制に抵抗する音楽教師を支援するため、２００５年から林さんが企画・構成・出演までしていたコンサートでした。１２年に林さんが急逝した後は、その志を引き継いで中心メンバーが続けています。
　コンサートのメインは、その教師たちに心を寄せるプロの演奏家たちの渾身のステージ。
　今年は、太平洋戦争時の庶民の生活の一断面を切り取った連作歌曲が演奏されます。へえ～、日本にもこんな歌があったのかと、目を開かれる思いです。
　理不尽な「君が代」押し付けに異議を唱える人たちと時間を共有しながら、魅力的な歌が唄える活動に、今年も参加しています。
　ともあれ「金曜日」のおかげで、素敵な人たちと歌に出会うことができました。本当にありがとう。
　今年のコンサートは７月５日に東京都の四谷区民ホールで開催します。ぜひ、多くの方に素敵な音楽にふれていただきたいです。
『週刊金曜日』２０１４．６．２０（９９６号）【投書欄】