パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

こんなエッセイみつけました

2005年01月05日 | ノンジャンル
「武器を取るな」かみしめて
                            小林カツ代(料理研究家)

 毎日食材と接していると、自然というものがどれほど人間を生かし、守ろうとしているかが分かり、その不思議さを感じます。自然は人間に「生きよ」と言っているとしか思えません。

 その人間を殺傷するのが、いかに反自然的なことか。武器とは、人を殺傷する以外何も出来ないもの。武器を取るな、という憲法の精神の素晴らしさを実感します。

 憲法第九条があるから国際貢献が出来ない、という人がいる。私はイラクへは行けないが、ここで必死に働いて納めた税金が国際貢献のために使われている。人を殺す部隊を出すことが国際貢献なのでしょうか。

 九条は現状と合わないという人もいる。合わないように現状を変えてきた政治家たちがいるだけの話。国民が本当に改憲を求めたのか。改憲を目指す政府に乗せられているとしか思えません。

 昨年五月、スペイン領カナリア諸島のラスパルマスに行きました。日本の憲法九条の碑があり、一目見たかったから。「こんな素晴らしい憲法はない」と現地の人に言われ、複雑な気持ちになった。今、その憲法が揺らいでいるなんて言えなかった。

 私にとって憲法はなくてはならないもの。食べ物と同じ。護憲勢力は選挙で負けているが、護憲の人は本当は多いと思う。なのに「憲法を守る」という当たり前のことが言いにくい風潮が生まれている。とても怖い。

 今、教育基本法と憲法という、二つの大事なものに手がつけられようとしています。もし憲法を変えたら日本がどのように変わるのか、自分の子どもに何が起こるのか、それを考えて欲しい。

(東京新聞2005/1/4)

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