《立川テント村通信から》
☆ 朝雲レポート(5/23~7/18号)
★UH-2の部隊配備が始まった。UH-2は、立川基地の主力ヘリでもあるUH-1の後継機。22年から飛行実験隊(明野)や飛行教導隊(同)で試運用されてきた。立川にもこれまで7回は飛来している。今回初配備されたのは中部方面航空隊(八尾)。7月には西部方面航空隊(目達原)にも配備された。近いうちには立川にも配備されるだろう。こんなヘリが計150機も調達される(5/23号)。
★陸自における「南西諸島防衛」の目玉部隊である「第7地対艦ミサイル連隊」が3月に新編された。この連隊の傘下に第1~4の瀬戸内、宮古、石垣、勝連の各中隊が入ることになる。そして、この連隊を傘下に置く第2特科団もこれまでの特科隊から格上げされて新編された。来年3月には第8連隊の新編も予定されている。この号では、特科団長(将補)、連隊長(一佐)へのインタビューが掲載された。連隊長「この美ら島・美ら海を守り抜く決意を新たに日々の訓練・勤務に励んでいきたい」とのこと。あえて美ら島などというところがいやらしい。(6/6号)。
★トンガに初の「能力構築支援」。先日、東京で太平洋・島サミツトも開かれた。太平洋島嶼国を対中包囲網に組み入れようという魂胆だ。トンガ海軍にエンジン修理の方法などを自衛隊が教えたという。「トンガ海軍のやる気はすばらしい」「手本を見せたら、すぐ自分たちでやってしまうぐらいの素晴らしい成長を見せてくれた」とのこと。かなり上から目線の報告記事。イギリスの植民地であったトンガは太平洋戦争では日本と戦った。
現首相は「中国は開発パートナー」と言っている。なかなかしたたかだ。日本こそ外交の「能力構築支援」をしてもらった方がいい(6/13号)。
★朝雲寸言。久々に韓国に対する差別文章が掲載された。「ある国」に留学した若い知人の話を紹介。よくある、海外ではすみませんや謝罪はあまりしないという話。「ついかっとなって照射してはいけないものを照射し、証拠があるのに『すみませんでした』と最後まで言わない相手に先日接し、この知人の体験談を思い出した」「肌の色など見た目が明らかに異なれば、我々との別種の習慣や言動を示されても諦めがつきやすい。一方、地理的に近く、見た目も似ている相手だと『どうして我々と同じようにしないのだ』と苛立ちがちだ。そんな時『相手はかっとしやすい性格なのだ』『謝罪の言葉を発するハードルが高いタイプなのだ』といった予備知識がこちらにあれば、受けるストレスは少なくなるかも知れない。相手を変えることはできなくても、自分は変われる」。この筆者は、韓国差別だけでなく人種差別者だ。6月1日の日韓防衛相会談では、日韓協力はますます重要、海自及び韓国海軍は相互理解の促進で一致したと発表したばかりだ。こんな考えで対中包囲網などつくれるはずがない(6/20号)。
★6月24日、三菱重工業長崎造船所で、もがみ型FFMの9番艦「なとり」が進水した。26年度に就役する予定。もがみ型FFMは、従来の対潜『対水上、対空に加え、対機雷戦能力を持つ、いわゆるフリゲート艦。気がつけばもう9番艦になる。一隻約500億円もする船。12隻も建造する。さらに、スタンド・オフミサイルを搭載する新型FFMも建造。こちらも10隻も調達する予定。従来より少人数で運用できるとはいえ人手不足の海自でやっていけるのか?(7/4号)。
★22年の安保3文書の防衛力整備計画では、27年度をめどに自衛隊のサイバー関連部隊を約4000人に、サイバー関連業務に従事する要員も含めると、防衛省・自衛隊全体で約2万人規模の体制とする方針が示された。それを受け7月2日、防衛省初の「防衛省AI活用推進基本方針」と「サイパー人材総合戦略」を策定した。後者は、産官学民との連携と人材交流が目玉。先国会ではSC法が成立し、今秋の臨時国会には能動的サイバー防御の法案が出てくるとの報道もある。(7/11号)。
★7月8日、初めての日比2+2会合がマニラで開かれ、共同訓練などの際に受け入れ手続きなどを緩和する日比円滑化協定が署名された。豪、英に続いて3ヶ国目。今後のさらなる防衛装備、技術協力にも一致した。軍事緊張を高めているのは日本だ(7/18号)。
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