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全国の「君が代」不起立の闘い交流

2015年08月19日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  =「日の丸・君が代」間題等全国学習・交流集会=
 ◎ 全国ネット結成へ 不起立の闘い続く (週刊新社会)
永野厚男(教育ライター)


被処分教員を先頭に銀座デモ 《撮影:筆者》

 学校への”君が代”強制や教育委員会による不当処分撤回の裁判を闘っている全国の教職員や支援する保護者・市民ら約150人が8月2日、東京都内で学習・交流集会を開いた。
 始めに、ドイツ文学研究者の池田浩士・京都大学名誉教授が「戦争する国は学校から」と題し、講演した。
 ①1930年代、ドイツ・ヒトラー政権は、大学教育はナチス化させたが、初等中等教育ではワイマール憲法の教育が生きており、ナチズムは浸透しにくかった。だが日本政府は天皇制下、いち早く軍隊と教育を掌握した。
 ②1901年以降の小学校検定・国定教科書は、「戦時は命を捨て国家に尽くせ」とするだけでなく、「ふだんは力の限り仕事に励め」と教え込み、40年頃に勤労奉仕を制度化する施策をとった。
 ③国家儀礼とボランティア活動は、戦争国家の最先兵の役割も。

 講演を前に、主催者が「都教委主導で防災名目に、都立高生に自衛隊駐屯地で実施した宿泊訓練は、今年は中止にできそう」と報告。ただ都教委設置教科”奉仕”の授業で、生徒を自衛隊に連れていく学校があるのは課題だ。
 発言で共感が多かったのは、田中聡史都立特別支援学校教諭、奥野泰孝大阪府立同学校教諭の話だ。
 11年の入学式から連続9回”君が代”不起立を貫き、都教委から減給処分を受け続けている田中さんは、「私はピカソの『ゲルニカ』を理解できる教員でいたい。ファシズムや侵略戦争をどう克服するかという問題意識を抜きに、20世紀以降の社会問題を背景にした美術作品を鑑賞することはできない。私は不起立することにより鑑賞者の立場を得る」と発言。
 奥野さんは今春”君が代”時、担当する生徒の発作予防のため座って介助したいと申し出たが、准校長は拒否。5月1日に2回目の処分を出した際、「今後、不起立すると免職もある」旨の警告書まで発した府教委の役人らに対し、「障害ある生徒への合理的配慮を否定し、教育としておかしいと訴えていく」と述べた。
『週刊新社会』(2015/8/16)

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