◆ 東京「君が代」裁判・第5次訴訟ご理解とご支援をお願いします
東京都教育委員会は2003年10月23日、学校の入学式・卒業式等に「日の丸・君が代」を強制する通達(「10・23通達」)を発出しました。
それ以降、東京の公立学校の卒・入学式等は、校長が発する職務命令の下で実施され続けてきました。教育の場にあってはならないきわめて異常な状態が今も続いています。
この18年余の期間に、「起立・斉唱」を強制する職務命令に不服従を貫いた教職員に対し、計485件の懲戒処分が発令されました。
都立学校の被処分者らは、4次にわたり東京「君が代」裁判を提訴し、最高裁まで闘って減給・停職処分61件の取消判決を勝ち取りました(ただし、不当なことに戒告処分は是認されたままです)。
しかし、都教委は姿勢を改めようとせず、その後も減給や戒告の処分を発令し続けています。これらの不当処分の撤回を求めて、2014年以降の被処分者15名が2021年3月31日に5次訴訟を提訴しました。
また、都教委は、判決で減給処分が取消しとなった教職員に対して、あらためて戒告処分を出し直すというとんでもない処分(再処分)までしています。今回の5次訴訟では、初めて再処分の取消し請求も行いました。
再処分も含め、戒告処分自体の違憲・違法判決を勝ち取ることで、「10・23通達」を無効にし、職務命令体制に終止符を打つことも大きな目的です。
これまでの裁判所の判断では、18年以上続いている「10・23通達」と職務命令による教育現場への統制の害、不当な圧力を解消するには至っていません。
都教委による「君が代」強制は、都の方針に逆らう教員を弾圧、排除してきただけでなく、コロナ禍であっても「斉唱なし国歌斉唱」を強制強行することで、卒・入学式を“愛国的儀式”として実施し、“国民教化の場”とするという狙いがあることが、いっそう明らかになってきたと言わなければなりません。
東京「君が代」裁判第5次訴訟へのご理解とご支援を、よろしくお願いします。
◎ 9月12日(月)東京「君が代」裁判五次訴訟・第6回口頭弁論
13時30分・傍聴希望者裁判所前集合 14時・開廷
東京地裁631号法廷(定員42名)
*傍聴席全席利用可能。マスク着用。
終了後、報告集会:日比谷図書文化館4F小ホール
◎ 11月24日(木)東京「君が代」裁判五次訴訟・第7回口頭弁論
15時45分・傍聴希望者裁判所前集合 16時15分・開廷
東京地裁709号法廷(定員42名)
終了後、報告集会(場所未定)
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