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〈中国通信860〉松岡環:世界が、南京の真相を知るべきだ

2016年05月19日 | 平和憲法
 皆様へ、日中友好と教育の自由のために〈中国通信860〉送ります。
 重複お許しください。ご意見ご批判をお願いします。転送OK。
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  第2次世界大戦の歴史の最も暗黒な片隅に光を当てる
 ◎ 松岡環《南京:引き裂かれた記憶》英語版がカナダで熱い議論を呼ぶ
   原文:2016.5.7人民日報
   本報駐日記者:?文? 本報駐カナダ記者:呉雲

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 中心的な内容解説
 日本の作家・松岡環女史の著作〈南京・引き裂かれた記憶》英語版は4月、カナダトロントで新書出版会が開かれた。
 その後、トロント民間組織“トロント・アジア第2次世界大戦史実擁護会”が連続して刊行会と中学生座談会を行い、松岡環は日本人の視点を通して、日本の侵略者が当時中国で犯した天をも突く罪業を暴露し、カナダ社会に熱い議論を呼んだ。
 “世界の人々、特に欧米の読者に南京大虐殺の真相を提示したい”

 元々、一人の小学校教師であった松岡環は6年生の歴史の授業を行った時、日本の歴史教科者は事実を薄め、数行であいまいに語り、中には日本が戦争の被害者であるように描いているのを発見した。松岡は南京大虐殺を調査する道を開始した。
 英語版は、日本語版・中国語版の核心的部分を選出して編集されている。
 特に侵略者・被害者の時間・地点など詳細な陳述は相互に整合性がとれ真実を細かに語られている。
 彼女は、欧米の歴史教科書にはアジアの戦場については記述が少なく、英語版が真相を提示することを希望すると語った。
 カナダの学者・学生の関心は高く、また、高校で講演した時は、学生が松岡を取り囲み新書にサインを求めた。
 松岡は、日本では2013年以前は講演要請が多かったが今はほとんどない安倍政権以来日本社会の戦争への反省の気分は薄れてきていると語る。
 松岡は記者の取材に応えて、英語版発行の情況や証言収集の苦労を語った。
 さらに、今後は最も凶暴だった日本陸軍第16師団の虐殺の罪状を重点的に収集すると表明した。
 “世界人民がしっかりと日本を監督し再び戦争の道に向かわせないように願う”

 松岡は、毎回日本の元兵士を取材し深く印象に残っているのは、彼らの証言が無辜の中国民衆を虐殺し婦女を凌辱したことを除いたことであると語った。
 その中で、忘れられないのは、第16師団第33聯隊兵士だった松村芳治の証言である。
 20回以上の取材の中で、松村は虐殺の詳細を語り、いまわの際には、中国婦女を強姦したことを語り心からの懺悔を表し、“私に証言を調査する意義を強く意識させるものであった。”
 松岡は言う。若者には歴史の真実を知らなければ知らず知らずに平和は破壊されることを話している。現在私個人が日本の良心と言われているが、日本が良心の国家と言われるようになることを願う。
 この英語版を翻訳出版した歴史の事実を擁護する会は1997年に成立し、戦争の歴史と暴虐の認識を促進することに力を注いできた。
 会の副主席・行政監督の劉美玲女史は、2009年に松岡に会い、その取り組みの意義を知り、どのように支援するかを考え始めた。
 劉美玲は2つの目的があると語る。1つは南京大虐殺の真実性、2つには読者特に若者が歴史の再演を避けることを希望する。
 西側国家の読者のために、英語版は原書と中国語翻訳版に対して補充し、2つの部分、1つは南京大虐殺を紹介し、2つには22の幸存者と元日本兵の証言部分である。
 “第2次世界大戦中、最も長期に渉る抗日戦争の文献の重要な1章を補充した”

 英語版は、読者の熱烈な反響を呼び、連日、トロントの数百の各界人士、カナダの政治的要人、カナダ議員とアンダル省議員等が刊行会に参加した。現場では購買者の行列ができ、一人で数10冊買う者もいた。
 この他、多くの歴史学者の好評を受けた。
 カナダ文化勲章受賞者、《長き暗い影;真相・虚言と歴史》の著者・オーナパイリスは“日本の極右の一貫した否定のために、1937年南京大虐殺の真相は疑義に出くわしている。
 松岡の研究は文句のつけようがない、1級資料は真相を示している。英語版の出版は第2次世界大戦の歴史文献に対する重要な補充である。”と語る。
 議員、パウロ・デュランニは、議会の弁論で特に《南京・引き裂かれた記憶》について発言した。
 彼は、日本の作家・松岡環が日本の侵略について重要な著作を表し英語版が出版された。
 前世紀80年代末、松岡は幸存者と元日本兵を取材し、1級資料である。この書は詳細な記録が見られ、事実は心服させるに値する。これは、第2次世界大戦の中で最も長期にわたった抗日戦争の文献の重要な1章を補充しており、戦争の最も暗黒な片隅に光を当てている。
(本報大阪・トロント5月6日発)

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