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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

増田事件の紹介記事

2006年05月14日 | 増田の部屋
増田都子さんの不当解雇処分を取り上げた記事が2本、今発売中の雑誌で見ることが出来ます。

『週刊金曜日』(2006.5.12 No.605)¥500 発売中!!
ライター:鎌田 慧 
タイトル:痛憤の現場を歩く 第52回 
     “「つくる会」教科書批判”で免職にした東京都教委

月刊『創』6月号(創出版)¥600 発売中!!
ライター:斉藤貴男
タイトル:「非国民」のすすめ 第13回
      「愛国心」と教職員処分


以下、記事の概要をご紹介します。いずれもことの本質を突いた分かりやすく迫力ある内容です。行間から、増田さんの人柄も伝わってきます。

● 鎌田慧氏の記事の概要 ●

タイトルの他に、次のサブタイトル
 『抜き打ち処分の陰に政治家が介入か』
小見出しで、
 『「研修」という「日勤教育」』、『教科書批判で免職』

大新聞の記事では避けて通る問題の本質をストレートに突いていく。

 「発令通知書」の「適格性を欠く」とはどういうことなのか、都教委に取材する話から入る。答えは「中身についてはお答えできない」と木で鼻を括ったようなもの。

 「お会いしてみた増田さんは、歯切れ良く、楽しそうに、いたずらっぽく話す女性で、ユーモア好きのようだ。」「免職にされたのに被害者意識は感じられない」と彼女の印象。

 その後、増田さんの「紙上討論」というユニークな教育実践を紹介。
 97年の「足立十六中問題」にも触れる。
 「都教委や校長、都議会の右派議員達の恰好の攻撃材料とされたのだ。」
 「しかし私は彼女の方法こそ、教育基本法に則った、真っ当な教育だと思う。なぜそのような教育が都教委の忌諱に触れたのか、といえば、今の都教委が、平和教育を忌避しているからにすぎない。それは教育基本法を変えようとしている勢力と連動している。」

 次に、今回の「九段中ノムヒョン大統領への手紙事件」のいきさつと、「日勤教育=洗脳教育・思想改造・転向強要」の教員版ともいえる「長期研修」の実態に触れる。
 「刑務所の雑居房にもない、異常な『監視記録』」の墨塗りの写真も掲載。

 「信用失墜行為とは、便利な罪状である。『名誉毀損』は刑法に該当するが、これは恣意的に過ぎる。この手紙を『不適切』な教材と認定するなら、回収させるべきだが、それはさせていない。『不徹底』と言うべきか。」と、問題点を指摘。

最後は、
 「学校が『もの言えぬ空間』となったとき、社会は凍り付いている」
と結ばれる。


● 斉藤貴男氏の記事の概要 ●

 書き出しで、教育基本法「改正」問題で公明党に絡んだ後、
 「今やファシスト石原慎太郎の私物と成り下がった東京の教育の惨状」として、まず「職務命令」に服従しなかった廉で処分された多数の「君が代不起立者」処分に触れ、
 「懲罰的な思想教育を施された教職員は数限りない」として、「凄まじい事例を紹介しよう」と、増田さん問題に入っていく。

「九段中ノムヒョン大統領への手紙事件」の経過、
研修所内の出来事の「膨大な量の記録」から、
 ・「看守さん、おトイレ」問題
 ・西暦問題
 ・教師の価値観問題
 ・教育基本法第10条の「行政解釈」問題
 ・録音テープ問題

などを紹介し、
 「増田さんの記録通りの事実であるのなら、対する都教委官僚達の、なんとまあ無様で、哀れなことか。権力にひたすら従順な彼らを、そういえば彼女は『イヌモドキ』と呼んでいた。」と評する。
 「事、ここにまで及んでしまったら、最低でも彼女並みに据わっていない肚では抗えるはずがない。」
 「何度でも繰り返すが、こんなものは教育などでは断じてない。…“愛国心”が法制化された暁には、石原流が全国標準にされてしまう。」

 「増田さんに倣い、僕は改めて誓う。こんな『国』など永久に愛さない。何を愛して、何を愛さないかは、自分で決める。」
と、結ぶ。

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