最高裁が土屋都議らの「上告棄却」

２００３年５月３０日
土屋たかゆき都議の、増田都子さんに対する「名誉毀損＝人権侵害」が確定。

増田さんが、土屋敬之都議ら（北千住駅頭街頭宣伝2000/7/1）を相手取って
訴えた「名誉毀損」の訴えは、一審、二審とも「名誉毀損」が成立し、
最高裁が「上告を棄却」（2003/5/30）したことにより、確定しました。

以下に、「確定判決」（東京高裁2002/12/25）を紹介します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　判決

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　住所
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　控訴人兼被控訴人（一審被告）　土屋敬之
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　住所
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　同 　　　　　　　　　　　　　　　　三輪和男
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上記両名訴訟代理人弁護士　　　徳永信一
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　同　　　　　　　　　　　　　　　　　勝俣幸洋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　住所
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　被控訴人兼控訴人（一審原告）　増田都子
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上記訴訟代理人弁護士 　　　　　和久田修

　　　　　　　　　　　　　　　　　主文
　　　　　　　　一審被告ら及び一審原告の控訴をいずれも棄却する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　事実及び理由
第一　控訴の趣旨（略）

第二　事案の概要（略）

第三　当裁判所の判断
　当裁判所も、当審における証拠調べの結果を考慮しても、一審原告の本訴請求は、原判決が認容した限度で正当としてこれを認容し、その余は棄却すべきものと判断する。
　その理由は（略）原判決の「事実及び理由」欄の「第３争点に対する判断」の項に記載の通りであるから、これを引用する。

　　１，原判決の訂正（略）

　　２，当事者の主張に対する当裁判所の判断の補足
(10)本件発言等⑫
　一審被告らは、本件発言等⑫の幟旗については、具体的な事実の摘示や意見表明がないばかりでなく、本件発言等①ないし⑪の違法性が阻却されるので、名誉毀損は成立しないと主張する。
　しかし、本件発言等②、③について、一審被告らの不法行為が成立することは前示のとおりであり、また、魔女を模した絵及び「増田はＮＯ！」と記載した幟旗は、一審原告を非難する街頭演説・ビラ配りを行っている現場に掲げられて、街頭演説及び配布したビラと一体となって、一審原告の社会的評価を低下させたものと認められるから、一審原告に対する名誉毀損が成立する。
（引用者注：②とは「犯罪者呼ばわり」、③とは「過激派、爆弾犯人の支援を受けている」）

第四　結論
　以上の次第で、一審原告の請求は、一審被告らに対し、連帯して３５万円及び（略）遅延損害金を求める限度で、理由がありこれを認容すべきであるが、その余は理由がなく棄却を免れない。
　よって、一審原告の請求を上記の限度で認容した原判決は正当であり、一審被告ら及び一審原告の控訴は、いずれも理由がないからこれを棄却することとし、主文の通り判決する。
　東京高等裁判所第１５民事部
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　裁判長裁判官　赤塚信雄
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　裁判官　宇田川基
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　裁判官　加藤正男