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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「学校に自由の風を!ネットワーク」元保護者による最高裁要請(3)

2016年05月24日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ★ 第2回最高裁要請5月26日(木)15:00~15:30(15分前最高裁西門集合)
2016年5月10日 最高裁判所第三小法廷 御中
◎ 子ども達の思想・良心の自由を守って下さい
M.M.

 私は2005年都立戸山高校卒業生の保護者で、子ども達の未来を守るための勉強会をしています。
 2003年東京都教育委員会の「10・23」通達は保護者達を大変驚かせました。私は戸山高校保護者達と「日の丸・君が代」強制に反対し、東京都教育委員会に「10・23」通達中止を求めました。また我が子の卒業式直前は個人として全都立高校長に保護者の思いを届けました。
 しかし東京都教育委員会の強行姿勢は変わらず、苦渋する教員を生徒達は心配しました。保護者は生徒達への強制危機を感じ、憲法が蹂躙される恐怖を味わいました。
 2000年3月「国旗・国歌法」成立後最初の卒業式で私は都立武蔵高校の保護者でした。
 当時東京都教育委員会は「校長は生徒・保護者と十分に話し合うように」という方針で、生徒はホームルームの時間に自由討議をしました。
 PTAも校長と話し合いました。
 しかし2003年「10・23」通達後は校長から生徒への一方的な説明のみになりました。
 東京都教育委員会は生徒達に「日の丸・君が代」の歴史的な問題を考えさせることも忌避しました。
 2003年はイラク戦争が起こった年です。
 開戦時私は戸山生だった子どもとベルリン郊外にある強制収容所を訪ねる旅をしていました。
 ドイツ各地でイラク戦争反対の市民集会に遭遇しました。ゲッティンゲンでは有名な銅像の前に中学生たちが集合し、思い思いの反戦の意思表明をしていました。
 そこに自分で考え、行動する子ども達を育成しているドイツの教育の成果を見ました。
 またザクセンハウゼン資料館では小学生たちが教員の引率でナチスドイツの残虐な行動の歴史学習をしていました。
 ドイツはナチスドイツの反省を教育に活かしています。「戦争の記憶」を学習課題にしているのです。日本との大きな違いです。
 戸山生の子どもにドイツでの歴史認識を学ばせた私は、卒業式前の校長の説明を親の教育権を行使して、拒否しました。
 翌日の卒業式では卒業生代表が「茶色の朝」を引用して、「先生をいじめないでください。」と訴えました。
 東京都教育委員会は生徒たちの前で職務命令による教員の基本的人権弾圧をしました。思想を持たない生徒、ものいわぬ教員を東京都教育委員会が欲している事実を卒業式で知らしめました。
 教員への処罰は生徒達への見せしめの効果を持ちます。生徒への実質的な「思想・良心の自由」の弾圧です。
 高校生時代は人生の疾風怒濤の時代です。
 真剣に考え、葛藤し、自己決定をするプロセスを学ぶ時期です。
 人格の育成期に教員の役割は重要です。
 生徒は敬愛する教員から生き方を学ぶのです。
 東京都教育委員会は教員を威嚇し、生徒の心を土足で踏みにじる行為を続けています。
 「10・23」通達の違憲性を確定し、教員・生徒の「思想・良心の自由」を守って下さい。
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