★ 都立高校は今 ★ (その5)
~卒業式2011・驚き桃の木校内人事~
今回はつい最近行われたばかりの卒業式が衝撃的だったので皆様にお伝えしたいと思います。(ちなみに私は今年度とある昔ながらの普通高校に異動したばかりです。)
まず驚いたのが個別的職務命令の渡し方です。入試の打合せの後、校長が学年・分掌毎に名前を読み上げていきなり渡し始めたのです。従順に会議室の前にいる校長の所へ取りに行っているみんなの様子を見ていることに耐えられず、私は受け取りを拒否して退出しました。
言っても仕方ないからといって、全てを受け入れてしまって良いのでしょうか。こんな時たまらなく孤立感を感じます。
卒業式当日、校門には2本の日の丸がはためいていました。日の丸は掲揚塔にもあるのです。校門前では何人かの方がビラをまいていました。私が出勤した時は、ちょうど強面の副校長が「生徒に渡すな」「敷地内にはいるな」などのお決まりの文句を言っているところでした。
副校長は「警察に連絡した。」と朝の打ち合わせの際に言っていました。わざとらしく大きなゴミ箱も校門付近に設置してありましたが、生徒や保護者の多くはビラを受け取り、興味深そうに目を通していました。ビラの受け取りはとてもいいようです。
最も驚いたのは、式場内の教員の椅子の背に「主幹教諭○○」「主任教諭○○」「実習助手○○」などと書かれた紙が貼られていたことです。いったい何のため?どうして職名が必要?こんなことをされてもみんな何も言わず黙って従っていることが怖いと思いました。人はこうして飼い慣らされていくのでしょうか。
私の学校ではまだ来年度の人事が発表されていません(3月11日現在)。8日の企画調整会議で新1学年の担任と各分掌の主任だけは報告されましたが、その他はまだ未定です。
どうしてこんなに遅れているのかというと、主幹が3人異動するのに、代わりに1人しか来ないということが1番の理由です。私の職場は若い人が多く、主任教諭が少ないので、学年・分掌の主任になれる人が限られています(我が校の校長は主任教諭にしか主任をやらせる気がないようなのです)。
数少ない主任教諭に生活指導部や教務部の主任になるよう校長が説得しても誰も引き受けてくれないという状況があり、人事構想が行き詰まっていたのです。今の制度では各分掌主任に仕事と責任が集中しすぎています。特に生活指導の大変な学校では生活指導部主任は難しい生徒・保護者対応を迫られることも多く、「主幹でもないのに主任なんかやりたくない」と主任教諭が考えたとしてもやむを得ないと思います。
結局今いる主任教諭は誰も生活指導部と教務部の主任を引き受けてくれなかったため、校長は教務部の主任を横転の30代半ばの主任教諭に、生活指導部主任をどこの誰とも分からない横転の主幹(副校長試験に受かっている人なので、まだ誰なのかわからない)に任せることにしたのです!
主幹・主任制度は完全に破綻しています。ただでさえ、毎年10人以上の教職員が異動して学校はガタガタになってしまっているのに、主幹や主任教諭というだけで、どんな人かもわからない、学校の事情もわかっていない横転の教員に分掌の主任を任せて大丈夫なわけがありません。
今はなんとか教職員の超人的な働きによってくいとめていますが、このままでは早晩*都立高校は崩壊してしまうでしょう(いくつかの学校はすでに崩壊しているかも?)。(都立高校教諭)
『被処分者の会通信』(第72号 2011/3/15)
~卒業式2011・驚き桃の木校内人事~
今回はつい最近行われたばかりの卒業式が衝撃的だったので皆様にお伝えしたいと思います。(ちなみに私は今年度とある昔ながらの普通高校に異動したばかりです。)
まず驚いたのが個別的職務命令の渡し方です。入試の打合せの後、校長が学年・分掌毎に名前を読み上げていきなり渡し始めたのです。従順に会議室の前にいる校長の所へ取りに行っているみんなの様子を見ていることに耐えられず、私は受け取りを拒否して退出しました。
言っても仕方ないからといって、全てを受け入れてしまって良いのでしょうか。こんな時たまらなく孤立感を感じます。
卒業式当日、校門には2本の日の丸がはためいていました。日の丸は掲揚塔にもあるのです。校門前では何人かの方がビラをまいていました。私が出勤した時は、ちょうど強面の副校長が「生徒に渡すな」「敷地内にはいるな」などのお決まりの文句を言っているところでした。
副校長は「警察に連絡した。」と朝の打ち合わせの際に言っていました。わざとらしく大きなゴミ箱も校門付近に設置してありましたが、生徒や保護者の多くはビラを受け取り、興味深そうに目を通していました。ビラの受け取りはとてもいいようです。
最も驚いたのは、式場内の教員の椅子の背に「主幹教諭○○」「主任教諭○○」「実習助手○○」などと書かれた紙が貼られていたことです。いったい何のため?どうして職名が必要?こんなことをされてもみんな何も言わず黙って従っていることが怖いと思いました。人はこうして飼い慣らされていくのでしょうか。
私の学校ではまだ来年度の人事が発表されていません(3月11日現在)。8日の企画調整会議で新1学年の担任と各分掌の主任だけは報告されましたが、その他はまだ未定です。
どうしてこんなに遅れているのかというと、主幹が3人異動するのに、代わりに1人しか来ないということが1番の理由です。私の職場は若い人が多く、主任教諭が少ないので、学年・分掌の主任になれる人が限られています(我が校の校長は主任教諭にしか主任をやらせる気がないようなのです)。
数少ない主任教諭に生活指導部や教務部の主任になるよう校長が説得しても誰も引き受けてくれないという状況があり、人事構想が行き詰まっていたのです。今の制度では各分掌主任に仕事と責任が集中しすぎています。特に生活指導の大変な学校では生活指導部主任は難しい生徒・保護者対応を迫られることも多く、「主幹でもないのに主任なんかやりたくない」と主任教諭が考えたとしてもやむを得ないと思います。
結局今いる主任教諭は誰も生活指導部と教務部の主任を引き受けてくれなかったため、校長は教務部の主任を横転の30代半ばの主任教諭に、生活指導部主任をどこの誰とも分からない横転の主幹(副校長試験に受かっている人なので、まだ誰なのかわからない)に任せることにしたのです!
主幹・主任制度は完全に破綻しています。ただでさえ、毎年10人以上の教職員が異動して学校はガタガタになってしまっているのに、主幹や主任教諭というだけで、どんな人かもわからない、学校の事情もわかっていない横転の教員に分掌の主任を任せて大丈夫なわけがありません。
今はなんとか教職員の超人的な働きによってくいとめていますが、このままでは早晩*都立高校は崩壊してしまうでしょう(いくつかの学校はすでに崩壊しているかも?)。(都立高校教諭)
『被処分者の会通信』(第72号 2011/3/15)
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