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「大阪ネット」9.15再発防止研修抗議文

2016年09月15日 | 日の丸・君が代関連ニュース
2016年9月15日
東京都教育委員会 教育長 中井敬三様
「日の丸・君が代」強制反対!不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク
代表:黒田伊彦

◎ 都立石神井特別支援学校教員・田中聡史さんへの9月15日「センター研修Ⅱ」の中止
並びに違法かつ差別的な「所属校研修」(「再発防止研修」)の説明を求める要請書

 (一)田中聡史さんは、2011年入学式から連続して都教委による「不起立処分」を受けています(戒告処分3回、減給処分7回)。
 最高裁判決では、不起立のみでの「戒告を超える重い処分は違法」との判決が確定しているにもかかわらず、都教委はそれをも無視し、2013年からは田中さんに「減給1か月」処分を出し続けています。
 これらは明らかに思想信条・信教の自由を踏みにじるものですが、これに加えて都教委は執拗な「研修」を繰り返し、自らの歴史観ないし世界観および教育的信念に基づく不起立者に「反省」を迫り、思想転向を強要するという憲法違反の人権侵害を継続しています。
 こうした「日の丸・君が代」への起立・斉唱を教職員に強制することは、さらには生徒への「日の丸・君が代」の尊重から愛国心を刷り込み、強制することにつながっていきます。
 現在、教科書選定から現場の教員を完全に排除した上で、戦争をあおる育鵬社の歴史・公民教科書採択が進められ、道徳の教科化も目論まれています。また「オリンピック・パラリンピック副読本」を使っての年間35時間の実施もそうした狙いがあることは明らかです。
 田中さんへの今回の「センター研修Ⅱ」の中止とともに、処分の撤回をあらためて求めるものです。
 (二)貴委員会は、田中聡史さんに対して、4月15日からの「所属校研修Ⅰ」、5月11日「センター研修Ⅰ」に続いて、「所属校研修Ⅱ」と称して6月15日・7月15日・8月29日に東京都職員研修センターに呼び出しての「研修」を実施しました。
 しかしこの「研修」は、前年までの本人の希望を事前に聞き、授業のない時間帯等に職場で実施していた指導主事の訪問研修ではなく、一方的に期日を指定してセンターに呼び出してのもの。そのために学校行事にも支障をきたす状況まで生じ、またそのことに抗議の声が寄せられているにもかかわらず、平然と強行されました。
 他の処分者にはこれまで通りの所属校での研修で実施している中で、田中さんにはこれまでとは違う「研修」に変えた根拠(規定等)は何一つ示さないまま、このような「研修」を継続することは、明らかに田中さんへの差別的扱いであり、行政による異常かつ違法な行為というしかありません。
 まさに田中聡史さんへの狙い撃ちともいえるもので、このことは「再発防止研修」が、被処分者を二重三重に処分し、苦痛を与えることが目的となっているものだということを示しています。このような行政による差別的かつ違法・異常な行為を謝罪し、直ちにやめることを求めます。
 (三)私たちは8月29日「要請書」において、「田中聡史さんへの差別的・異常・違法な『研修』を直ちに中止・撤回することを要求するとともに、センターに呼び出しての『研修』の根拠(規定等)を明らかにすること」を求めました。
 しかし9月13日付「回答」は、「懲戒処分の原因となった服務事故の再発を防止するため、関係規定に基づき、懲戒処分を受けた者に対し、服務事故再発防止研修を実施します。なお、個別の職員の人事に関する事項については、お答えできません。(所管:人事部職員課) 服務事故再発防止研修は、懲戒処分の原因となった服務事故の再発を防止するため、懲戒処分を受けた者に対し、関係規定に基づき、適切に実施しています。(所管:教職員研修センター研修部教育経営課)」とのもので、およそ回答とはいえないものです。
 「関係規定」の内容を表示し、さらに田中さんにのみ「校内研修」が研修センターで行われた理由・根拠規定を明らかにすることを求めます。
 以上のことについて、誠実かつ速やかにご回答頂くことを再再度要請します。
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