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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

都庁で働く皆さま 都民の皆さま 2014年6月12日号

2014年06月13日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  《河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 都庁前通信》
 ● 都教委は「君が代」不起立被処分教員に対する
   「服務事故再発防止研修」をやめよ!


 子どもたちは、一方的に国の考えを刷り込まれるのではなく、異なった考えのあることを知り、学ぶ権利がある。それが充足されることによって、自由で独立した自己の思想・良心や人格を形成していくことができる。その権利を保障するのは、第一に学校教育の役割であり、教員の仕事である。
 「君が代」不起立処分を受けた教員たちは、国が愛国心を植え付けるため、子どもたちに「日の丸・君が代」の尊重を、体を通して刷り込むことは教育の本質に反することであり、それに加担してはいけないと考え、間違った職務命令を拒否したのである。教育行政がお国に都合のいい子どもをつくろうとするとき、それに待ったをかけ、闘い、抵抗した。正しい行動を選択したのだ。
 しかし、都教委は、この教員たちに、今年も4月4日から繰り返し「服務事故再発防止研修」を受けさせ、執拗に「反省」を迫っている。間違ったことをしていないときに、人は反省することはできない。だから、不起立処分を受けた教員は、反省を求められても反省することはない。不起立処分も許されないが、「服務事故再発防止研修」もまったく許されるものではない。
 卒業式・入学式ともに「君が代」不起立を貫いた田中聡史さん(板橋特別支援学校教員)に対する「服務事故再発防止研修」は、研修センターに呼び出した4月4日の「研修」に始まり、10月半ばまで、研修センターに呼び出して、あるいは役職にある都教委職員が学校に押しかけての「研修」が、月1回予定されている。このほかに、所属校の校長による「研修」をかなりの回数、課している。
 子どもたちに「日の丸・君が代」を刷り込むために「君が代」不起立教員を処分し、「服務事故再発防止研修」なる思想の転向強要を迫ることに、私たちは強く反対し、都教委に抗議をしています。
 ● 都立高校入試における採点ミス問題 都教委は対策を取ったというのか?!
 採点ミスの第一報を耳にしたときには、驚いた。決してあってはならないことだからだ。しかし、2年間で2,211件という、その数の多さに、採点の仕事環境を疑った。案の定、以前は休校にして採点に専念できる態勢をとっていたが、今はフルに授業をして、その合間に採点をするのだという。ミスが起きて当然と言えよう。
 ミスの責任は教員にあるのではなく、休校や授業カットを禁止した都教委にあるのは明白だ。
 報道によると、都教委は、1年間としている答案用紙の保管期限の見直しを検討するという。
 また、比留間教育長は4日の文教委員会で「都民の都立高校への信頼を損ない、心からお詫び申し上げます」と陳謝する一方、臨時校長会を開き、「都立校への信頼は地に落ちた。…危機感を持って行動してほしい」と、信頼回復への取り組みを指示したという。
 教育長は、精神主義でミスを防ぐことができるとでも考えているのだろうか。なぜ、採点に必要な時間の見直しなど具体的対策に言及しないのか。
『河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会』(2014/6/12)
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