昨日(7/24)の文科省交渉 ご苦労様でした
大阪の松田です。
花輪さんはじめ文科省交渉のためにご苦労いただいた皆様、ありがとうございました。
私は、ひのきみ関係質問「4.「君が代」を起立・斉唱したくないと申し出た児童生徒への学校側の対応の事例について」の作成にかかわったので、関係の方に報告をしなければと思いました。
ちゃんとしたメモもなく、こんな感じという不正確な報告ですが、正確な記録ができる前の一応の報告として送ろうと思っているものをこのMLにも送ります。
違っているところがあれば、教えてください。
よろしくお願いします。
以下、報告
◆ 2023.7.24文科省交渉結果
(ひのきみ 学校側対応事例への質問部分について)松田
【質問内容】
文部科学大臣 永岡 桂子 様
◎ 「日の丸・君が代」問題等に関する質問書
「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会実行委員会
Ⅰ、ひのきみ強制に関わる質問
4.「君が代」を起立・斉唱したくないと申し出た児童生徒への学校側の対応の事例について
<質問.1> 「君が代」を起立・斉唱したくないと申し出た子どもに、学校側が「あなたが起立斉唱しないと周りのみんなが驚く」「せっかくの卒業式を台無しにしてしまうかもしれない」「みんなで練習してきたのに、みんなに迷惑がかかる」と言って起立・斉唱させようとしたことに対する見解はどうか。子どもの権利条約違反ではないか。
<質問.2> 「ぜひ、「君が代」の歴史をきちんと伝え、児童・生徒が自分の考えを深められるよう援助してください。子どもたちの意見を聞き、嫌だという子に強制することがないようにお願いいたします。」という保護者の要請に学校がどう対応すべきか、見解を示してください。
「児童生徒が自分の考えを深められるよう援助する」立場は、「君が代」起立斉唱も含めて、国旗国歌をどう考え、どう行動するかは児童生徒それぞれが深め、決めることという立場であると考えられる。学校がそう言っていいか。
【この部分についての回答者】 土橋廉 初等中等教育局 教育課程課 企画調査係長
【初めの回答】
<質問1>に対しての回答
ここにあげられているような個別事例に対して見解を述べることはできないとして、文科省の一般的立場(国旗・国歌の意義を理解させ、国旗国歌を尊重するよう指導)について説明しただけ。子どもの権利条約違反については、関係するのが第14条の思想・良心・宗教の自由の部分だとしたうえで、物理的力を行使して無理やり歌わせることは違反となる(この場合は、ことばだけなので子どもの権利条約違反でない?)と言っただけ。
<質問2>に対しての回答
文科省の一般的立場(国旗・国歌の意義を理解させ、国旗国歌を尊重するよう指導)を再度述べた上で、各学校において適切に対応してもらっていると思っていると回答。
【その回答に対する再質問への回答(1回のみ)】
<質問1>に対しての再質問と回答
「君が代」を起立・斉唱したくないと申し出た子どもに、学校側が「あなたが起立斉唱しないと周りのみんなが驚く」「せっかくの卒業式を台無しにしてしまうかもしれない」「みんなで練習してきたのに、みんなに迷惑がかかる」ということは適切か?
⇒学習指導要領に規定している指導内容は、国旗・国歌の意義等の説明なので、適切とは言えない。
<質問2>に対しての再質問と回答
「各学校で適切に対処」という回答は、『「君が代」起立斉唱も含めて、国旗国歌をどう考え、どう行動するかは児童生徒それぞれが深め、決めること』と学校が保護者に説明しても止めるものではないということか?
⇒(文科省の方針を念頭に)各学校で決めること。止める立場にない。
【文科省の回答に対して思うこと(松田)】
「君が代」強制の文科省方針の妨げになるような言質を与えないことを考えた、直接質問内容に答えない回答だったが、再質問によって、他の人がどう思うかということを持ち出して起立・斉唱の圧力を加えるやり方は「不適切」、学校が、国旗・国歌に対する態度は子ども自身が決めることと説明しても「止める立場にない」ことは確認した。現場で活用できる。
文科省の「君が代」指導における子どもの権利条約第14条の理解や指導にあたっての立場(決めるのは子ども自身と明言できない)に大きな課題があり、引き続き交渉課題にしていきたいと思います。
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