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福井地裁、教員再任用不採用を県による「嫌がらせ」と認定、損害賠償を認める

2022年03月30日 | こども危機
 ◆ 教員再任用不採用、福井地裁「面接官全員0点は異常」
   ~損害賠償訴訟判決、県に711万円支払い命令
(福井新聞)


 定年退職後に教員再任用選考で公正な評価を受けられず不採用になったとして、福井県南越前町の元教諭の男性(64)が福井県に1012万円の損害賠償を求めた訴訟の判決言い渡しが3月23日、福井地裁であった。上杉英司裁判長は県に約711万円の支払いを命じた。
 訴状では、男性は2017年3月末に定年退職するまで県内の中学高校で約38年勤務。「生徒に不適切な指導があった」と身に覚えのない注意をされ研修を受講させられたとして16年に県を提訴した。17年1月の再任用選考で不採用になったのは、この訴えに対する嫌がらせだとした。
 判決によると、再任用の面接試験で面接官3人全員がいずれも最低の0点にしたことは「極めて異常」とし、
 16年に男性が提訴した件で関与した県の関係者2人が面接を担当するなど「恣意(しい)的な評価がなされたという疑いが生じる。少なくとも客観性や公平性が確保された合理性のある判断とは言えない」とした。
 面接に加え、校長による評価も再任用選考の判断材料。
 男性が在籍していた16年度の人事評価と、再任用選考の評価が著しく矛盾していると指摘。公正な選考であれば十分合格可能な得点圏内だったと認めれられる、と判断した。
 ⇒元教諭の男性は納得「公正な判断」
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1517541
⇒ 教師力向上へ、県教委の研究支援制度役割増す
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1506729
 県教職員課は「判決内容を詳細に確認した上で、今後の対応を検討したい」としている。
『福井新聞』(2022年3月24日)
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1517914
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