パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

日記1/22~1/24

2005年01月29日 | 藤田の部屋
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2005年1月24日(月曜日)    四重奏
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 国境が地続きであったらまことに大変である。隣国と友好的でなかったら常に銃口を突合わせていることとなる。
 日本も敗戦時分割されていたらそれこそどうなっていたであろうか。ベトナム、朝鮮は何百万もが犠牲となる戦争となった。一億皆の人生が激変していたことであろう。のんびり庭の先の道路を見ながら穴を穿ったらなんて考えていられない。
 鉄条網の向こうに鉄砲を持った兵士が見えたら俳句なんか浮かんでこない。温泉入って蜜柑食って急を告げない鐘を聴いてこその俳句である。ホトトギスにあれほどの当て字を考え付く風土である。
 「大東亜戦争」なる愚挙は徳川300年の鎖国の反動でもあったのか。海に囲まれて300年も閉じこもってしまった。等質化一色であった。夏に水筒を持たせたて登校させた親が学校からこっぴどく怒られたと言う。持ち物も服装も何から水を飲むかも決まっている国である。
 カルテットを聴いたとかいう信長が旧勢力によって謀殺されなかったら日本も大分変わっていたであろう。それとも凄まじい恐怖政治の一時期であったと歴史に記されたやもしれぬ。


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2005年1月23日(日曜日)     作る
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 コンクリートというのは何であろうか。粘土を含有した石灰石の粉末、砂、砂利、水を調合し混ぜて固まらせたもの、人造石だという。人間が石を作った。気持ちのいい物ではない。
 それに覆われた末の土はまさに閉塞下にある。息ができない。陽が当たらない。上のコンクリが取り除かれるか風化するまで待ち続けるしかない。長い辛い待機となる。
 せめて穴を穿ったらどうだろうか。すべての道路に強固な細管を無数に穿つ。水が沁み込む。街に降った水は街ごとの池に誘導する。ブロックごとに貯水池を持って、そのブロックの必要水はそこから各家庭に配水する。水に取り囲まれた街だ。
 天から雨が降ってくるたびにもったいないと思う。流れていってしまう。飲み水とそれ以外と分けたらいい。常に満々たる水を湛えた池に囲まれた街を作るのである。役所やつまらぬ施設に莫大な金を投ずるよりましではなかろうか。
 道路も息をさせなきゃ。何処にもここにも穴を穿つ。コンクリで密閉された状況に風穴を開ける。といっても破壊は一瞬であるが作るということは大変な努力が必要なことである。


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2005年1月22日(土曜日)     草木
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 人はそれぞれの鏡を持っている。
 その鏡に写る姿を見て世の中を見る。鏡は年経るごとに磨き込まれたり、汚れきったり、歪んだりする。おそらく若者が純情だというのは、鏡があまり曇っていないゆえであろう。しかしその鏡は脆弱である。いかようにも歪みが生じるが復元力はまだある。大人になって社会の利害の只中に放り込まれると、鏡に写る多くは「あいつを何とかしたい」「こいつをやっつけたい」、などになる者が多い。人の不幸を写しだす鏡は醜悪であるが、それが若者と大人の境界線である。
 サッカー坊やにはサッカーしか見えない。山好きには山しか見えない。追っかけにとってはその歌手なり役者しか見えない。おばさんの追っかけが報道されていて驚いたが、考えてみれば競馬新聞を握り締めているおじさんたちも同じだ。人と馬の違いだけだ。
 高校を卒業してから駅でばったり会ったS君が嘆いていた。「以前は山の夢しか見なかったんだけど・・・」と。そうか、高校時代、「山の夢」しか見ない人間がいたのかと、半世紀たった今でもその会話の情景を覚えている。最近、草木の姿が多く写るようになった。


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